NodejsのSocket.IOを再学習(開発環境でエラーを出さないために)

2022/06/02

テクノロジー

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eyecatch 技術が陳腐化するのは、まるで正月に食べようと思っていたお餅を、正月すぎてみたら、カビが生えてた様なもんだな、と考えた、ユゲタです。 なんだか技術って陳腐化しちゃうので、賞味期限に気をつけなければいけないのは、食べ物だけじゃないという話です。 今回の焦点は、NodejsのPolingの革命児である「Socket.IO」ライブラリです。 通常、仕事などでこういう複雑なライブラリを使う時は、自分用のテンプレートコードを用意しているんですが、 それが、Nodejsを最新版にして、最新バージョンのSocket.IOをinstallしてみたところ、エラーが出て起動すらしない状態でした。 きっと、過去に仕事で作ったサービスのモジュールをアップデートしたら、エラーが出てしまう事でしょう。 幸い、今現在、ユゲタ管轄のSocketIOはなかったので、改めて今時の書き方を調査しておいて、自分テンプレートを更新しておこうと思い、今回はその備忘録ブログです。

Nodejsの旧バージョンでのエラーポイント

以前にNodejsのSocket.IOを学習がてら書いたブログは、 Node.jsを短期学習してみる #3「チャット」 ここで書いているコードを簡単にまとめると、次の通りです。 # 失敗するサーバーコード var server = require("http").createServer(function(req, res) {...}).listen(8888); var io = require("socket.io").listen(server); # Errorメッセージ % node old /Users/yugeta/web/test/nodejs/socket/old.js:2 var io = require("socket.io").listen(server); ^ TypeError: require(...).listen is not a function at Object.<anonymous> (/Users/yugeta/web/test/nodejs/socket/old.js:2:31) at Module._compile (node:internal/modules/cjs/loader:1097:14) at Object.Module._extensions..js (node:internal/modules/cjs/loader:1149:10) at Module.load (node:internal/modules/cjs/loader:975:32) at Function.Module._load (node:internal/modules/cjs/loader:822:12) at Function.executeUserEntryPoint [as runMain] (node:internal/modules/run_main:77:12) at node:internal/main/run_main_module:17:47 Node.js v17.4.0 上記を次の様にすると、サーバーエラーは無くなります。 # 改善後のサーバーコード var server = require("http").createServer(function(req, res) {...}).listen(8888); var io = require("socket.io")(server); おわかりいただけただろうか? 違いは、socket.ioをURLをサーバーセットする、次の箇所だったんですね。
var io = require("socket.io").listen(server);
listenという命令がなくなったみたいなので、この記述があると、エラーになります。 ちなみに、今現在の各種バージョンは次の通りです。 $ node --version v17.4.0 $ npm --version 8.3.1 $ npm list socket.io socket@ /Users/yugeta/web/test/nodejs/socket ├── socket.io@4.5.1 └─┬ socketio@1.0.0 └── socket.io@1.7.4

今時のNodejsの書き方

とりあえず、サーバー側で安定したSocket.IOが立ち上がる様になったら、次はクライアント側も今時の書き方をしましょう。 そうはいっても、色々なサイトで書かれているのは、client側もnodejsで動かすことが前提で書かれており、apiライブラリ推進派のユゲタとしては、そういう使い方ではなく、ノーマルHTMLファイルで立ち上げても動作する仕組みとしてsocket.ioを使いたいんですよね。 とりあえず色々なサイトに書かれている通りにしても、"Access-Control-Allow-Origin"エラーで、うまくポーリングが永遠つながらずにコンソールでエラーを吐き続けます。 そして、四苦八苦すること、丸一日。 無事にサーバーとつながった記述が次の通りです。 # server.js const socket = require('socket.io') const port = 3301 const io = socket() io.on('connection', socket => { socket.emit('hello' , 'world') socket.on('howdy',(arg)=>{ console.log(arg) }) }) io.listen(port) console.log(`Run ... (port : ${port})`); # index.html <script src='http://localhost:3301/socket.io/socket.io.js'></script> <script type='module' src='client.js'></script> <h1>Socket.io</h1> # client.js (()=>{ const port = 3301 const url = 'ws://localhost:'+ port const socket = io(url , { transports : ['websocket'] }); socket.on('hello', (arg) => { console.log(arg); }); socket.emit('howdy' , 'stranger') })()

簡単に解説

とりあえず、ポート番号を3301にセットしているんですが、好き勝手なポート番号に変えてもらっても動きます。 client.jsのurl指定で、wsプロトコルを指定しているのがポイントですね。httpやhttpsでも動くんですが、websoketプロトコル使う方がいい感じがするので、単純に使ってみました。 あと、htmlで、事前に"http://localhost:3301/socket.io/socket.io.js"このURLを読み込んでおくことを忘れない様にしましょう! Access-Control-Allow-Originエラーで困っていた件に関しては、 const socket = io(url , { transports : ['websocket'] }); として、transportsというオプションを入れることで、エラーがなくなり、解消することができました。 いや〜奥が深い・・・ そして、socket.ioというかwebsocketにおけるややこしい、onイベントとemitイベントで、ちゃんとサーバーとクライアントの相互データやりとりが理解できたら、あとは、ゴリゴリと、コードを足していくだけですね。

最後に

Socket.IOは、慣れると細かな処理が書ける上、個人的に非常に扱いやすいライブラリなので、その特性を生かしたSPAツールを作ることが可能になります。 通常のwebサイトに面白い機能をつけたいと思ったら、必須のライブラリですね。 でも、サーバー負荷には気をつける様にしましょう。 あと、バランシングなども苦労すると思うので、そういう場合は、Redisなどとの連携で大規模アプリ構築にトライしてみるといいですね。

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