社内MVP制度に関してのよくあるトラブル

2022年6月27日

学習

eyecatch 人に偉そうに指示をする気はないが、人に指示される事が大嫌いな、ユゲタでし。 何を隠そう自分は、元東証一部上場会社のとあるIT企業で役員をやっていたので、その時にビジネスやら、お金周りやら、色々なコミュニケーションの良いも悪いも見て聞いて経験させてもらっていました。 経験してよかった点としては、自分で会社を立ち上げる時に、あらゆる事が参考になった事ですね。 よくなかった点としては、ドロドロのサスペンスドラマよりも濃い、非常にドス黒い人間の深層心理を、目をつぶっていても見せられている感覚がとにかく気持ち悪かったですねwww そんな上場企業を過去に2社ほど経験してどちらの会社でも、会社の中で「MVP」というスポーツでありがちな、 「会社内で今期目立っていたで賞」的な表彰制度を設けていました。 このMVPに関して経営者側の思考と従業員の声を散々聞いてきたのでその制度自体についての話で自分なりにある程度の結論を見つける事ができたので、そのことについてブログに書いておきたいと思います。

MVP制度は経営者のエゴの匂いが強い

MVPとして、表彰をされるのと同時に、結構な割合で金一封を寸志のような形で提供する会社が多い様ですね。 お金はともかく、ちゃんと賞状を作って、表彰してもらった本人としては、なんとも誇らしいでしょう。 FaceBookなどで自慢して賞状の写真をアップしている光景も、3ヶ月毎によく見かけます。 MVP賞をもらった本人としては、非常に誇らしくなるので、会社に対してや自分のやっている仕事に対してのモチベーションはものすごく上がる事でしょう。 それを見て、「ヨシヨシ」と思っている経営者、甘いですね。 MVPをもらった人以上に本当に頑張っている人が、もし社内にいたとしたら、いったい従業員間ではどう言ったドラマが起きているのか考えてみましょう。

優劣をつけるには理由が必要

MVPをもらった本人は気分がいい事は誰がみてもわかりますが、それをみて妬んでしまう人も、まあまあな確率で存在するでしょう。 1番の問題はそんなことに気がついていない経営者なんですけどね。 もちろん、プロ野球やメジャーリーグなどのMVPを考えてみると、満場一致のMVPというのは存在せず、MVP候補を選出するという事で一喜一憂しているため、 会社内のMVPもある程度候補者を選出して選んでいるケースが多い様です。 ユゲタの所属していた会社では、従業員から「MVPを獲った人に納得ができないので、その制度を見直してほしい」とか「意味のない優劣をつけるぐらいなら無くしてほしい」という声が多数上がっていました。 そうなんですよね。このMVPって誰が喜んでいるのかって、MVPもらった本人はもちろんですが、その賞をあげたという経営者の自己満足という見方もできますよね。 同時に、MVPを取らなかった人はその人よりも下に見られていると言うレッテルを発表しているという事を理解していない経営者が多いと言うのがよく理解できました。 しっかりと選定理由を伝える事ができなければ、おみくじで大吉と大凶のような感覚を従業員に与えてしまうだけで、「運」みたいなニュアンスになりかねません。 従業員満足度ってこういう所から生まれてくるんでしょうね。

日和った経営者の判断サンプル

こういう従業員の声が聞こえてきた経営者は一体どういうふうに振る舞うのかと言うと、 とりあえず、MVP制度を廃止してしまうという、逃げ腰のパターンが多いようです。 個人的な経験で言えば、100人も満たない会社内でMVPを選出する場合に、いくつかある部門で候補者をそれぞれ選出してもらい、それを社長が1人に絞り込むというもので、 一番お寒かったのは、部門選出された人の選出コメントを社長がそのまま発表すると言う、見てみてサブイボがMAX立ってしまうぐらいのコールドスリープを覚えてしまいました。 従業員一同「結局会社で目立っていた奴がMVPになるんやろ」と言わんばかりのガッカリ感が空気感となって漂っていて、 それに気づかず饒舌に人の言葉を喋る社長・・・ これを地獄絵図と言わずになんと言えばいいのでしょうか。 社長がしっかりと従業員を見ていて自ら選出されたMVPであれば、それなりの評価をするだろうし、業績や頑張ったというレベルの選出ではなく、他の従業員に見習ってほしいポイントを表彰すると言う事がMVPを生かすコツなんだと、その振る舞いを見てよく理解できました。 そう考えると、MVP制度って、それを選出した人のレベル感の現れでもありますね。 MVP制度をみると会社のレベルもわかるし、経営者のコミュ力や、価値観、伝え方の表現力などが理解できるポイントだったんですね。 是非、お寒い経営者を見たら、「公園で鳩にエサをやっている程度に考えているようではダメだ」と伝えてあげてください。

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