至極の一品を作るためには、駄作をたくさん作る必要がある話

2022/06/21

学習

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eyecatch 1つのものを作る時に100回ぐらいは作り直しをする、ユゲタです。 いや〜、自分、職人気質ですね。 1つのものを作る時に悩んで悩んで立ち止まっている人をみると、100本ノックをやればいいのに!と考えてしまいます。 これって、モノつくりにおける重要な要素では無いかと考えてしまいますね。 仕事などでも提案資料などを作ろうと思って、パワポを立ち上げて、そのままウンウンとうなっていてまるで先に進めない人は、自分のスキルにない至極の一品を作ろうと頑張ってしまっている人の可能性が高いです。 そんな人たちは、心理的にしんどい思いをしていると思いますが、その思考にちょっとヒントになってもらえるようにブログを書いて見たいと思います。

至極の一品思考

「至極」を辞書で調べてみると
1 極限・極致に達していること。この上ないこと。また、そのさま。 「―の貧生で、…按摩をして凌いで居る者がある」〈福沢・福翁自伝〉 「女道衆道の―をあらはす要文」〈浮・禁短気・二・目録〉 2 きわめて道理にかなっていること。また、そのさま。至当。 「兄を殺そうとした自分が、かえって犬に食われて死ぬ。これより―な天罰はない」〈芥川・偸盗〉 「これでごきげんの直るやうにと、―なる事を申し出だせば」〈浮・親仁形気・一〉 3 他人の意見などをもっともだと思って、それに従うこと。納得。 「母が言葉をひとつも忘れなといへば、娘も是を―して」〈浮・織留・二〉
出典 : https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E8%87%B3%E6%A5%B5/ 良い意味も悪い意味もありますが、要するに、何かしらのmax状態って事ですね。 人は何かを作る時に、なるべく上手に作りたいと言う心理が働くと思いますが、自分のスキル以上のモノを作りたいと考えてしまう傾向があるようです。 何かを作り慣れているモノであれば、どういう作り方をすれば効率的に且つクオリティの高いモノができるのか分かるでしょうが、わからない場合は他人の作ったモノを見よう見まねで作る以外に手段はありません。 そしてクオリティを自分のスキル以上のモノを求めてしまうと、なかなか作り終える事ができない事は明確です。 もちろん時間をかけて作るモノのクオリティを上げるための学習やら修行を行えば、自分の想像できる良いモノに近づける事はできると思いますが、 多くの人が時間制限の中で至極の一品を求めてしまっているんですね。 結果的に自分のスキルに見合ったモノが出来上がって、「もっとうまくできるはずだったのに」と言い訳をするか、「自分には才能が無い」とネガティブな気持ちに走ってしまう人も少なく無いでしょう。 何も前準備もなく、良いモノを作ろうという思考自体が稚拙なので、その後の本人の落ち込みはあって然るべきだと思います。 その先に、もっと良いモノを作るように自己学習をする人はもちろんスキルアップできると思いますが、ここで諦めてしまう人は、何事も自分の想像を上回るものが作れないタイプの人という事になるでしょう。 でも安心してください。 多くの人が、諦めてしまうタイプの人なので、ここで諦めない人は他の人とは違う色々な素質を持ち得た才能を持っていると言えるかもしれませんね。

至極の一品の作り方

自分が作りたいと思うモノを上手に作る事ができる人に、作り方を教えてもらって作ると、自分でも上手に作れるのでは無いかと考えてしまいがちですが、 世の中そんなに甘くありません。 もちろん、巨匠クラスの人に、その人の作品やモノの作り方を見てある程度の学習はできると思いますが、その後実際に自分で手をどのくらい動かしたかという事が自分のクオリティに反映される事にいつ気がつくかがポイントになるでしょう。 ものすごく簡単な思考ですが、コレに気がつかない人がとっても多いんですよね。 自分がモノを作るのがヘタなのではなくて、作っている回数や経験が圧倒的に足りていないだけなんですよね。 たまたま、うまく作れてしまったラッキーという事もごく稀にありますが、それが一般的な公開物であったら、その人は一発屋になってしまう可能性も大いにあります。 やはり経験と実績は重要という事ですね。

至極のプログラミング

ユゲタの領域はITなので、プログラミングの話をしますが、 プログラミングも、作れば作るほどにスキルも上がれば、ソフトウェアの品質も向上します。 逆に考えると、始め作るプログラムって、汎用性も拡張性も少ないのが当たり前で、機能追加するごとに、1から作り直すレベルのリファクタリングをする事もしばしばあります。 設計が未熟という見方もできれば、拡張性を見据えるスキルや、デザイン思考が乏しいという見方をする人もいるかもしれませんが、 川の水が右に行くか左に流れるかわからないのと同じように、プログラミングもやはり想定外が起きた時にはきちんと流れないという事はありがちなんですね。 なので、至極の一品としてのプログラムを作るための努力をするぐらいなら、その後何度も作り直すぐらいの感覚でやった方が、時間的にも、やってる本人のモチベーションも、 その後のスキルも、良好に進めるのでは無いかというのが、今回オススメしたい内容でした。 あれ?自分の設計が弱い事に対して理由付けをしているだけのように聞こえるですって? ・・・そーかもしれませんね。 さて、今日も過去に作ったシステムの焼き直し作業だ!

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