民主主義の基本の様に思われている多数決ですが、実は何も平等で無い事が平然と行われているという事を理解すべきである。
物事の決めで多数決
サークルなどで、お昼ご飯が、和食がいいか、洋食がいいか、決めかねた時、いるメンバーで多数決を取ると、奇数であれば確実に決まります。
が、これは、ほとんどの人が、「どっちでもいい」という思想があるのでほぼ揉め無い例なのだが、どちらかに、食べ物アレルギーがある人がいたら、話は別である。
学校における多数決によるイジメ
クラスの委員長を決める場合の多数決で、全てというわけでは無いが、誰もやりたがら無い空気の時は、比較的、嫌われている子が、見せしめの様に選出される事がある。
コレを選挙方式で多数決しようモノなら、答えは明らかだし、とても残酷である。
決められ無いのはリーダー不足
チームやグループで、物事が決められなくて、多数決を取るケースは、大体において、リーダーが不在のケースが多い。
形だけのリーダーの場合も恐らく、同じく多数決が増えると思われる。
多くの団体で、全員の納得を得て、物事を決めるという事は、極めて重要な事であるし、とてもレベルの高い事でもある。
多数決は、ある意味、全員が諦められる手段なのかもしれ無い。
優秀なリーダーの多数決
通常の多数決は、結果に対して、意にそぐわない場合は、諦めるという事しか無かったのだが、
優秀なリーダーの場合、多数決の取り方が違う。
まず、リーダーが答えを出し、それに賛成できるかどうかの多数決を行うのだ。
大きく違う点は、賛成の人はその時点で完了。
反対の人は意見を言う事が出来るようになる。
多くのチームで不足しているのは、ただ意見を言い合うので無く、一度結論を出し、それに対して意見を言うので、結論のシミュレーションが出来ている状態になる。
中には、反対意見を言っている人も、途中で自分の意見が間違っている事に気が付いて、賛成派になったり、賛成の人が、反対意見に納得したりもする。
方向性と根拠の無い多数決は悪
物事を決める時、リーダーとなる人のツルの一声は、とても重要だし、全員が同じ方向を向けるかどうかのポイントでもあります。
多数決をするにしても、議論の焦点が絞り込まれているか、という点も、終わった後の納得度に繋がります。
とにかく、「意見が分かれたから多数決」という、情けない文化は、もうやめたほうがいいのでは?
リーダーで無くても、自分がキーバーソンとなり、責任を持って発言するという事も、全然アリだと思うので、リーダー不在のチームは是非、考えてみましょう。
リーダーの育て方
優秀なリーダーが常にチームに存在するケースも少ないと思いますが、チーム全体でリーダーが必要という認識をしてみるといいと思います。
リーダーなどいらないと思っている人がいると、作らないほうが無難な時もありますが、決め事をする時に難しくなる事も多いでしょう。
チームメンバーがリーダーの必要を感じていたら、全員で多数決とって決めてみませんか?
この場合の多数決は、きっと前向きなモノになると思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿