実践向きのWEBシステム改善法

2024年7月20日

テクノロジー 日記

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eyecatch またシステム開発をして、心の底からの「ありがとう」を言ってもらえました。 エンジニア冥利に突きますよね。 ありがとうと言ってくれるクライアントさんには、その次もまたこれまで以上に貢献してあげたくなります。 逆にありがとうを言ってくれないクライアントは、二度と仕事はしませんけどね。

どんなシステム開発を行ったのか?

以前にとある会社さんの中のシステムで、15年以上前に作って未だにその当時のシステムのまま運用していて、とても使いづらいという相談をいただきました。 これはとてもよくある話で、このブログでもよく書いているんですが、システム開発は、建築と似ていて、時代が進むと技術も進み、あとで作ったほうがより効率的なシステム構築ができるという当たり前の条件があります。 次に、それを構築するエンジニア技術の依存するわけですが、建築も設計者が利用者のことを考えて作られた建物と、大量生産をするための設計をそのまま作ったような建物とでは、そこに実際に住む人の心地よさは大きく変わるでしょう。 パソコンのシステムも同じでユーザーインターフェイスに長けているエンジニアと、そうではないエンジニアが作ったシステムでは、まるで使い勝手が変わってきます。 要するに、使いにくいシステムって、UI/UXがまるで設計に組み込まれていないんですね。 その会社のシステムは、1ページ内に入力フォームが大量に(100項目以上)並んでいて、idやらcodeなどの見出しが書かれているだけで説明書きもなれければ入力するべき文字列がどういう種類のものなのかも、表示されていませんでした。 実際にその画面をお見せしたいのですが、さすがにクライアント会社さんのシステム画面をキャプチャするわけにはいかないので、想像してみてください。 今回のシステムは、Webシステムとして、インターネットブラウザで情報を入力するシステムだったので、どのブラウザでもついている機能拡張という機能を使って、そのページで独自のJavascriptを実行して、ページ内の表示や操作をハックする方法を取りました。 やった内容は次のような感じです。
1. 項目毎に名称と説明書きを付与して、表示する。 2. デフォルトで入力する項目が膨大にあったので、決まった項目に対してページを開いた状態でデフォルト入力をセット・ 3. データベースなどからの値を参照する場合は、プルダウン項目に切り替えて(モーダル対応するものもあった)入力サポートをする機能を設置 4. 半角数値と全角数値など、入力文字列をサポートするEFOを追加

システム開発によって得られたメリット

今回のブラウザ機能拡張で追加したシステムは、機能拡張をオフにするだけで、元通りのシステムにもどるので、基本的にはデメリットのないシステム開発だと見極めました。 そして、この機能拡張を入れて実際に入力作業をしていただいたところ、これまで2〜3時間ほど掛けて入力をしていた作業が、30分もかからずに入力が完了することができたと、非常に感動していただきました。 これまでの入力では、色々なモノを参照しなければいけないので、それらを管理するために、独自にエクセルを作ってそのエクセル管理も作業フローに含まれていましたが、バリデーションチェックなどで重複防止や、文字列検索などをする事により、エクセル管理自体も不要になるという、うれしいおまけつきで、作業効率が格段にアップしたことは間違いないようです。 単純に3時間掛かっていたものが30分になってとすると。6倍もの作業効率アップになるわけですが、会社の人件費で考えると、これまで6人分掛かってた作業が、同じ時間の作業で1人でできてしまうという事になりますよね。 おいおい、人員不足なんて言ってる会社さん、一度こういうふうに作業システムの見直しをして無駄を徹底的になくしていったら、不足してない状態にもなるかもしれませんよ。

タイパの時代

今は、タイムパフォーマンスや効率を異常なまでに重要視する時代です。 個人的にも無駄な作業はする必要を感じにくいし、そもそもめんどくさいことはやりたくないというのが、誰もの本音だと思います。 ロス系無事ネスや、これまで見向きもされなかったものが、商品価値を持つようになって注目されるサービスなどが増えてきているのも、コスパ、タイパが重視されるからだと分かりますよね。 同時に、今回のシステム開発では、UI/UXがとても重要ということと同時に、何も知らない人が迷わずに使うことができるシステムというのは、今どきのシステムに求められる条件のようにも感じます。 スマホや色々なセンサーデバイスを使えば、もはや出来ないことの方が少なくなってきた時代なので、ITなどが分からない人が技術者に聞いてみると「え?!そんなことできるの?」と、びっくりされることもよくあります。 知らないは非効率の元なのかもしれませんね。

あとがき

今回システムを作らせてもらった会社さんの担当者の方が、「何故これまでこういう便利なシステムをうちの会社で作ることが出来なかったんでしょう?」と、逆に質問されました。 まず今回は、Webシステムだったので、ユゲタのお得意分野だったので、提案から実行スピードまでかなり早く行うことができて、先方も驚かれたと思いますが、 エンジニアがみんなブラウザ機能拡張が作れるというのは、大間違いで、Javascriptに長けていて、デザインを含んだUI/UXに精通しているエンジニアというのが、非常に少ないため、 その会社のエンジニアは、初心者LAMP系の人員しかいなかったため、作業効率をアップさせるようなSE的な気付きや提案ができるレベルに達していないというもの大きな要因に考えられます。 そして、その担当者の方から、「実は、他にもこういうシステムがたくさんあるんですよ」というお話を聞くことができ、うちの会社としては、お手伝いさせてもらえると、非常に良い感じに売り上げにつながると思い、 宝の山を発見した気持ちになりました。

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