ホームページ制作でクライアントの気持ちを理解する話

2024/07/10

Web制作 勉強

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eyecatch 色々な職種のホームページを長年作ってきて感じるのは、自分では簡単に思えるHTMLを理解できない人が世の中には多くいるということ。 こういう人達を救済するつもりで、WordpressやらDXやらノーコードなんていう、より複雑にするカオスなジャンルが生まれてきている。 シンプルにHTMLを書けばいいのに、洗脳されたように、制作会社もWordpressの一点張りで制作をおこなう会社も少なくない。 もちろん、ホームページは公開し続けていくランニングの製品なので、自分の一戸建てを建てたような状況にもなる。 メンテナンスをしなければ、数年で陳腐化するし、デザインも文章もテイストも技術も古くなります。 ある程度安価なエンジニアに運用費用を払って継続し続けていく事は、ホームページを活用するうえでは必要なのかもしれません。 そんなホームページ制作において、最も注目されるのは、やはり初期構築の段階です。 簡単に作れてしまうホームページもありますが、多くの場合、修正作業やら作り直しなどにより想定よりも作業工数が膨らんでしまうことが多いんです。 これって、何かが悪いんじゃなくて、クライアント思考に依存することが分かったので、今回は制作会社の人が気にするべき、ホームページ制作における、クライアントの気持ちについてブログに書いておきたいと思います。

ホームページ制作工程ディレクション

通常ホームページを作る時に自分が行う工程をリストアップしてみました。
  1. クライアント打ち合わせ
  2. サイトマップの作成
  3. デザイン決め
  4. 文章FIX(キャッチ、タイトル、各種項目、全ページ分)
  5. コーディング(モックアップ作成も含む)
  6. サーバー作業
  7. 運用レクチャー
  8. 公開
おおよそこんな感じで作業を進めるのが、大体のホームページ制作会社でのフローじゃないでしょうか? もちろん、この通りに進行しない場合も少なくないですが、ちゃんとクライアントさんをサポートしつつ、作業を進捗させていくための基本ステップです。

フロー内の問題児

この制作フローの中で、毎回一番問題になるのって、どれか分かりますか? デザイン?サーバー?コーディング? Non Non それは、技術スキルが足りていない人の判断です。 一番問題になるのは、文章FIXなんですよ。 なぜなら、文章や文字表現は、制作会社として作って提案できますが、最終判断をするのはクライアントであり、単語や、てにをは、「ですます」などの文章敬体、専用用語や単語、その(クライアントの)会社の中でしか判断できないのが文章だからです。 デザインと思いがちですが、デザインは細かなこだわりがあるクライアントがある場合もありますが、こちらが良い感じに作ったらさほど手直しは入らないというのも経験値で明確です。 とにかく、文章は、「キーボードを叩けば簡単に修正できるだろ」的に思われて、お気軽に「これ変えて」とか「変更して」「漢字間違ってた」などの修正が、随時襲いかかってきます。 個人的な感覚としては、クライアントさんがITが苦手であればあるほど、悪気ない文章修正回数が多く、公開後も気軽に変更を言ってくるケースが少なくありません。

クライアントの気持ちを理解しよう!

よくホームページの制作をしている会社の人と、お話をする時に盛り上がるのは、「こんなヤバいクライアントさんがいた話」です。 LP制作なのに3ヶ月掛かったとか、ミニマムな4Pほどのホームページ制作のハズが、動的ページが膨大で3桁超えになってしまったとか、 この業界それなりにカオスでもあることがわかります。 でも、そんな中やっぱりクライアントさんに寄り添う思考を身につけなければ、殿様商売になりかねません。 基本的にクライアントさんは、ホームページを作る知識がまるでありません。 そんな素人さんに、ホームページを作る時のルールやノウハウなど教えても理解できるはずがありません。 ましてやそういう事をちゃんと覚えたいと考えているクライアントが少ないのも事実です。 お金を出せばホームページを作ってくれる、Amazonでポチ買いするのとほぼ同じ感覚であり、自分たちはその商品ラインナップだという風に理解するのがいいでしょう。 商品が気に入らないのであれば、カートにも入れられないし、商品の中身がわからないと質問をするのが、購入者の当たり前の心理です。 決してクライアントさんを、バカにしているわけでも、情弱だと思って上から目線で見ているわけでもありません。 ホームページ制作会社というのは、依頼を受けて作ったホームページをどんなクライアントであっても、廃墟にしないように組み立ててあげるという事を考えなければいけません。 カスハラが激しいクライアントであれば話は別ですが、そもそもそういうクライアントと判断した時点で、受注を取りやめるという判断も必要です。 ホームページを作るというのは、そのクライアントの仕事の一部を担う役割でもあるので、そのつもりでクライアントとお付き合いする、彼氏彼女の関係性でもあるということですね。

制作会社に必要なトレーニング指導

言われたとおりにホームページを作ればいいという、いわゆる安かろうでホームページを作るとその後の運用がうまくできなくなる上、リニューアルとかデザイン変更とか、会社改変に伴う何かしらのページ更新の時にトラブルになるケースが多いです。 最近本当に多いのは、とりあえずWordpressで作ったけど、想像していた運用ができないとか、ハッキングにあったとか、修正の仕方が自分(クライアントさん)では分からないというため、それらを修復するために、ホームページをリニューアルしたいというオーダーです。 ホームページを作った時に、必要最低限の使い方レクチャーは行うと思いますが、その後どういうことが起き得るかを、事前に伝えることができる制作会社はなかなか少ないと思います。 大きな組織でホームページ制作をこなしている会社などは、運用契約をしない会社は、その後のサポートは瑕疵担保責任契約を半年ぐらいで取り交わし、基本的に事後サポートしないように組み上げるパターンが多いです。 悪どい制作会社だと、半年後ぐらいに、何かしらのトラブルが起きるようなトラップをしかける場合もあるらしいので、クライントさんは、制作会社さんとのお付き合いは慎重に決めたほうがいいかもですね。 多くのクライアントさんは、サーバーの事がわからない会社が多いので、どうすれば運用時に困らないかをちゃんとヒアリングして、手順書などを作ってあげたり、担当者さんが理解できるようにレクチャーするということもホームページ制作の手順に組み込むのがいいでしょう。(運用レクチャーはこの作業を行うための工程です) 言われたとおりに作っているだけの制作会社は、ホームページ制作する人も飽和状態になりつつあるので、生き残れなくなるかもしれませんね。

あとがき

数年前から、国立大学さんのホームページをいくつか作らせてもらっていたんですが、先日別の国立大学の方から、これまで作ったページを見て、是非その大学さんのホームページも作ってもらいたいというオーダーをいただきました。 まだ詳しい話を聞いてはいないのですが、現在何かしらの問題を抱えているらしく、相談にも乗ってもらいたいとの事で、やりがいのある案件になりそうでワクワクです。 実際に国立大学のホームページは、デザインも含めてサーバー構造やドメインの活用方法などがあまりうまくできていない学校が多いという、個人的に判断している点もあるので、今後活用しやすいご提案をして上げられる環境がどんどん作られてきているので、こうした内容をブログで公開していく予定です。 改めてホームページ制作って、経験がモノを言う事を存分に理解した今日のブログでした。 あ、グチブログではないですよ。

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