「安定したシステム」と掛けまして、「ウナギ」と解きます。
そのココロは・・・
このブログの最後に書いてあるので、よみ終えてからお楽しみください。
安定したシステムって、不具合が少ないとか、操作がやりやすいなど、色々と想像できると思いますが、
実は「雑に使える」というシステムが安定しているという話を人から聞いて、なるほどな〜と思ったので、ブログにまとめてみたいと思います。
雑に使えるシステムとは
システム検証で、想定外操作検証を行う課程があります。
通常のシステムは、入力する文字や遷移する順番などが、初期設計で定義されていて、その通りに動作する事で検証をクリアすることができますが、
想定外の動作をした場合にエラーになるようなシステムでは実際に操作を行った人はそのシステムに対して何かしらの疑心感を抱いてしまうでしょう。
システム設計時や構築時に、「こんな操作、誰もせんやろ!」という箇所でもなるべくエラーにならないようにフタをしておく
制御処理はある程度行いますが、
複雑なシステムになると、
抜け漏れは発生しやすくなります。
そこで重要なのが検証業務になるのですが、検証設計ってシステム設計の上を行くぐらい高度な思考が求められるワケですね。
雑に使えないシステム アラカルト
1. 送信ボタンをダブルクリックできないシステム
何かの情報を送信するようなWebサイトやアプリ機能で、送信ボタンを2回押すと、エラーが表示されるシステムは、ボタンを押す際に非常に緊張感が生まれてしまいます。
1回押した段階で、ボタンをロックして、responseを受け取った後で解除(またはページ遷移)するだけでいいのに、2回押せてしまうというのは、何とも使いづらいと感じてしまう。
2. 入力するカタカナ文字が半角カナ文字しか受け付けない
全角数値も同じなのだが、未だに全く使う意味のない半角カナ文字や全角数値のみしか受け付けないシステム(特に公や金融系のWebシステムなど)にうんざりします。
スマホで、半角カナや全角数値を入力する方法って端末によって非常にわかりにくい(またはそもそも入力できない)場合もあるのに、このシステム
正気ですか!と毎回思ってしまいます。
3. レスポンスが遅く、素早く操作できない
とにかく挙動が遅いシステムって、使いづらく感じてしまいます。
今どきのスマホってCPUも昔のパソコン以上のレベルになっているので、サックサクに動いて当たり前なのに、ノロノロとしか動かないアプリなどを使うと、ストレスが蓄積されていきます。
すぐに固まるシステムなんていうのは、もってのほかだが、どんな操作をしても、サックサクに動作して当たり前なんでしょうね。
4. 目的の場所にたどり着くまでが迷路になっている
RPGじゃないっつーの!といつも思ってしまうんですが、アプリやシステムの設定をする場所に行きたいのに、そのボタンが特定の場所にしか表示されない場合に、ボタン探しクエストが発生してしまいます。
UIやUXとしての知見も必要になりますが、導線というのはシステムにおいて非常に重要な設計思想ですね。
5. 間違った操作をしたらデータが壊れる
データ登録のバリデーションが足りていない事が多く、データが壊れるという事象が発生するシステムは、運用でカバーしているケースと、使い方が悪いとユーザーを責め立てるケースがあります。
家電製品などで使い方を間違って壊れるような場合もコレですね。
あとがき
エラそうに、システムのアレコレを書いてみましたが、実際にシステムを作る側としては、非常に耳が痛い内容ばかりでした。
この
雑に使えるシステムというのは、まあまあ究極の開発目標と言っても良いかもしれないですが、少なくても開発着手前にこうした思考を持っているかどうかでシステムのクオリティが決まってしまうというのも理解できます。
仕事で作り逃げするようなシステム開発の場合は、むしろこういう事を考えずに、いかに早く作り終えるかだけになるので、お金を払ってシステムを作ってもらう側の人が、雑に扱うシステムをちゃんとイメージしておく必要がありますね。
今回のブログは、誰かに見てもらいたいというのではなく、自分への戒めのために書いたブログでした。
冒頭謎掛けの続き
その、ココロは・・・
どちらも「エラー」が無いでしょう。
※ウナギやドジョウはエラが無い魚です。
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