
エンジニアをやればやるほど、不思議なことに気が付きます。
順調に進んだ案件よりも、
炎上した案件の方が記憶に残っているというコト。
・障害対応で徹夜した夜。
・納期直前に仕様変更された案件。
・原因不明のバグに丸一日悩まされた出来事。
できれば二度と経験したくないものです。
でも、振り返ると、
自分を成長させたのはそういう
逆境だったりもするんですよね。
今回は、そんな「逆境エンジニアリング」という話をしてみたいと思います。
問題は最高の教材
プログラミングの勉強をするとき、多くの人は本を読むし、動画を見ると思います。
または、チュートリアルをこなすというのもやるでしょう。
もちろんこれらは、非常に重要です。
基礎学習においては、これらをやるより他はないんですよね。
でも、本当に技術力が伸びるのは
問題にぶつかった時なんですよ。
・サーバーが落ちた
・API結果が返ってこない
・SQLが異常に遅い
・原因不明のエラーが出る
こういう状況では、多くの場合誰も答えを教えてくれない。
解決できるのは自分だけという状況は、訪れる。
そんな時は、
・ログを見る。
・仮説を立てる。
・検証する。
・失敗する。
・また調べる。
この繰り返しによって
知識が経験へと変わる。
そして、ある時、同じ失敗をしなくなった自分に気がついて、レベルアップした感覚が得られる。
逆境は嫌なものだが、最高の教材でもあるということに気が付く瞬間ですね。
エンジニアは問題解決業
よく考えると、エンジニアという職業は少し変わっていると思うんです。
システム構築を終えて、運用段階になった場合、
問題がない状態では仕事が発生しない。
もし、作ったシステムが完璧だったら、
・バグもない
・改修もない
・性能問題もない
となります。
もちろん、機能追加要望や、なんやかんや運用はあるとは思いますが、
作業ボリュームは安定して少なくなるという安心感も生まれますよね。
でも、これはつまり仕事がなくなる(少なくなる)という風にも考えられる。
エンジニアの価値は問題を解決できることにあると考えると、
逆境とは、「エンジニアとしての出番」とも言っても良い。
消防職員が、火事が起きないと仕事が無いのと同じ理屈でしょう。
ヒーローが活躍するためには事件が必要なのと同じかもしれない。
順境では見えないもの
システム開発でも人生でも同じだが、
順調な時は自分の弱点が見えにくいものです。
しかし
逆境になると一気に露呈するんです。
例えば、
・設計の甘さ
・テスト不足
・ドキュメント不足
・コミュニケーション不足
これらは普段は隠れているけど、障害が起きると全部
表面化してしまいます。
逆境は痛みを伴うが、システムの問題点だけでなく、自分自身の課題も発見させてくれる。
ここから逃げない人だけが成長できるエンジニアと言ってもいいかもしれない。
デバッグと人生は似ている
これねえ、自分は本当にはよく思うんですよ。
人生そのものが巨大なデバッグ作業なのではないかと。
・問題が発生する。
・原因を探す。
・仮説を立てる。
・試してみる。
・失敗する。
・別の方法を試す。
この流れは
プログラムのデバッグとほとんど同じなんですよね。
エラーが出たからといってプログラムを捨てたりはしないじゃないですか。
もちろん、誰でも自分の人生を捨てたりはしません。
原因を探して修正する、これをひたすら繰り返すのがエンジニアリングだとすると、
人生も同じなのかもしれないと思うんですよ。。
逆境を利用する発想
逆境を避けることも、実は大事です。
そりゃあ、あの胃がキリキリなる感覚、嫌ですもんね。
でも、避けられない逆境もあります。
そんな時に、
「なんでこんな目に遭うんだ」
と考えるか、
「この問題から何を学べるだろう」
と考えるかで
得られるものが変わるんです。
エンジニアは日頃から障害解析をしていると思います。
だったら
人生のトラブルも同じように解析してみればいいんですよね。
・何が起きたのか
・原因は何か
・再発防止策はあるか
・今後どう改善するか
まるで障害報告書を書くように。
文面かしてみるのも悪く無いでしょう。
すると逆境は単なる不運ではなく、次の成長の材料になる。
前向きに成長しているように見える人は、確実にこうしたことをやっている人なんですね。
あとがき
優秀なエンジニアは、問題が起きない人ではない。
問題が起きた時に学習できる人だと言っても過言では無い。
逆境は歓迎したくない。
でも、
逆境があるからこそ成長できると言ってもいい。
サーバー障害も、バグも、失敗も、人生のトラブルも、見方を変えれば
全部デバッグ対象なんです。
なので自分としては、
逆境とは、
人生が用意してくれた実践演習なのだと。
そして、その演習を乗り越えるたびに、エンジニアも人間も少しずつバージョンアップしていくものなんですよね。
何か壁にブチあたって、胃がキリキリする時に、「これが逆境」と感じ取って、どうやったらスマートに解決できるかを謎を解くように考えられるようになると、
逆境も、ゲームのように楽しめるようになるかもしれませんよ。
そんな甘く無い事は百も承知ですが、しんどいことを楽しめる人は周囲からどういう風にみられるかを考えたら、確実にこうした振る舞いができるようになると、無敵のスーパーマンみたいにみられるようになるかもですね。
もちろん、自分の成長も感じられるようになるはずですけどね。
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