[映画] Winny

2024年5月8日

レビュー 映画

GWなので、映画を見ようと思ったんですが、映画館にいくのも億劫な自宅大好きインドア派のユゲタとしては、やっぱりAmazonPrimeVideoです。 公開当時から気になっていたけど、レンタルビデオに言って借りるというモチベーションにならなかった「Winny」を見つけました。 Winnyと言えば、情報漏洩の根源とまで考えられていた、かつての2チャンネルで流行りまくっていたファイル共有アプリです。 そして、この事件が、我が地元愛媛県が舞台になっている事もあり、見ておかないと行けないという衝動にかられました。

あらすじ

著作権法違反の罪で逮捕された、大学助教授の金子勇氏が、裁判を通して最終的に無罪を勝ち取る話。 実際にデジタルアプリケーションでの裁判は、世の中でも珍しく、世界中から注目をされていたのだが、 この金子氏の逮捕は、警察の内部情報漏洩と、裏金汚職事件とが裏で糸を引いているのではないかという思惑から、 優秀な弁護士団、汚職まみれの警察組織、デジタル著作権にまつわる新たな認識、 これらの思考が進行していく。

スタッフ・キャスト

監督 松本優作
金子勇 東出昌大
壇俊光 三浦貴大

レビュー

★★★★☆
金子氏が、裕福ではなかった子供の頃に、電気屋に行ってプログラミングをやっていたというのが、ユゲタと同世代のMSXユーザーだった人たちにはとても共感が持てると思います。 映画の中で、プログラミングマニアのように描かれていて、これまた共感が持てる。 裁判の焦点でもある、著作権のあるデータを世の中で手軽に共有できるて、それを幇助(ほうじょ)の罪に問われた訳ですが、それを最初から狙った犯罪のような言い方でした。 弁護士の人が、それだけで裁判で罪になることは難しいと序盤に行っていて、ナイフを取り出し、「誰かがナイフで人を指した時に、ナイフを作った人が罪に問われるか?」という話しを切り出した時に、 めちゃくちゃわかりやすい例えだと思い知らされた。 アプリケーションに限らず、世の中の便利なものは、使う人によって簡単に犯罪に利用されてしまうという事もよくある話。 デジタルリテラシを持っていない人たちがこの裁判をやっていたかと思うと非常に恐いという思考が浮かんできますが、もしかしたら、この裁判の結果で、 その後のインターネットや、アプリケーションの、意味のわからないルールが出来上がってしまったかもしれないと考えてしまいました。 確かに現時点で、不正コピーなどでダウンロードをしただけで罪に問われる法律などもありますが、何を持って不正なのかという判断が曖昧で、よほど大きな事件じゃなければ、音沙汰が無いのが現状でしょう。 この映画を見て、世界的なデジタル著作権という意味と、データ漏洩の恐ろしさを世に知らしめた記帳な作品ではないかと思って、個人的な評価が高めになりました。

あとがき

プログラミングを趣味や仕事でやる人、インターネットを使ってネットで情報を誰かと共有するという人は、この映画を見て、著作権について考えてみるのも悪くないと思いました。 当時はまだ無かった、NFTというブロックチェーンを使ったデジタル著作権を保持する仕組みも世の中に出てきていますが、まだまだ知らない人も多い技術です。 時が経てば、こうした技術はもっともっと進んでいくと思いますが、デジタルをちゃんと理解した人が法整備をする日はいつ来るのかという心配を考えてしまいました。 映画の最後に、金子氏(本人)の最高裁の無罪判決後のインタビュー映像が流れます。 その後、すぐに心労からかわからないですが、病気に倒れて無くなってしまいますが、歴史に名を残すアプリ開発者として、貴重なコメントを言っているので、これは見ておいたほうがいいでしょうね。 子供の頃に近所の電気屋さんでワクワクしながらBASICプログラムをいじっていた懐かしい思い出を思い出させてくれる作品でした。

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