最近システム開発会社に営業かけてくる営業代行会社が増えてきた話

2024/05/04

日記

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eyecatch どうやら、うちの会社はシステム開発会社の様に見られるらしく、システム開発に関する問いあわせが多数入ってくる。 それらの問い合わせが、システム開発の相談や依頼であれば、仕事としてすんなり受け入れられるのですが、ここ最近システム開発をマッチングするサービスの運営会社からの問い合わせが非常に多い。 電話で直接の問い合わせが3件、問い合わせやメールなどでの問い合わせがもっと多く、1週間以内に入っている。 世の中で何かが起きているのか? そして、こうした問い合わせは問い合わせではなく、営業電話なのである。 別に迷惑な話しではないのだが、こうしたシステム開発に関する営業について少し思考してみたいと思います。

開発案件のマッチングサービス

ネットで「開発案件 マッチングサービス」と検索してみると、ビックリするぐらい大量にマッチングサービスを行っている会社がある。 そういや、マッチングアプリやwebサービスを構築する案件というのも大量に見かけたことがあったのを思い出した。 以前は、システム会社を探すために、システムエージェントみたいな人を間に置いて、依頼者(クライアント)が中間マージンを支払うのが一般的だったのだが、 一番高額な収入を得ているシステム開発会社に焦点を当て直して、そこから金を巻き上げるスキームに切り替え始めてきたようだ。 どちらにしても、開発案件などのマッチングサービスは単に情報商材なので、どんなスキームでもいいと思うのだが、複数の会社に話しを聞いて、その実態を少しだけ深く把握できた。

A社のマッチングサービス

この会社は月額数万円のランニング費用で、Webブラウザで案件一覧を閲覧できるというモノで、自分に見合った案件があれば、クライアントに向けてオファーを行うというシステムでした。 このシステムのデメリットは、クライアントにオファーをした後、複数社からのオファーがあった場合にコンペ状態になるそうです。

B社のマッチングサービス

別の会社に直接お話を聞くことができたのですが、ここはA社とは違うマネタイズ方式で、まず案件を紹介するたびに1件あたり5万円の支払いが発生して、毎月30万円のランニングが必要とのこと。 A者との違いは、コンペではなく、1対1で繋いではくれるようですが、金額の違いにビックリするかもですね。

マッチングサービスに対して思ったこと

どの会社も全く同じ営業トークをしていました。 「営業担当者を採用するよりも効率的」なのだそうです。 全くそうは思わないですよね。 確かに案件を紹介してくれるまでのアポイント営業は行ってくれるかもしれませんが、案件のクローズまで責任を持ってくれる会社はどこもありませんでした。 仮に営業を雇った場合の最大の目的は、商談をクローズさせる事にあり、案件を見つけるだけなら、ネットで検索したり、自分の情報網で調べる程度である程度の規模の会社であれば賄えるでしょう。 SESなどのように、案件を大量に欲しがる会社であればこうしたマッチングサービスは金額的に見合うかもしれませんが、うちのような一人会社で営業を掛けてくる時点で、リサーチ不足という営業力が低いと見られても仕方がない営業会社にも思えます。 残念ながら、お問い合わせのあったマッチングサービス会社さんは、どれもお断りをしたのですが、今後この手のサービスは全て話も聞かずにお断りをすることになりそうです。 そもそも、ウチ、SES会社でもないし、案件はそんなに困ってませんから、この手の営業はスパム扱いにさせてもらおうと思います。 ※手前判断なので、他社の開発会社とは意見が大きく違っています。

マッチングサービスのマネタイズについて

何かビジネスを立ち上げようとした時に、かならずマネタイズ方法というのが必要になります。 商売とは最終的に利益を得られなければいけないという目的があるのですが、Webサービスでのマネタイズはさほど工夫ができておらず三方良しではないモノが多いようにも思えますね。
サービスは提供するが、責任は持たない。 案件は数が勝負で、中身の質は二の次。 都合の悪いことはセキュリティと言って肝心で重要な事を露出できていない。
マッチングサービスに限らずこんなWebサービスは作るだけゴミサービスと呼ばれても仕方がないかもしれません。 もちろん、ゼロ円でサービス提供をしろという話しではなく、 マッチングサービスであれば、やはりお見合いの入口までをマッチングとさせるのか、お見合い成立をマッチングとさせるのかという、サービスの本筋を改めて明確に提示するのが重要な気がしましたね。 そして、成果に見合う金額であれば、誰も迷わずサービスを使うと思うし、良いサービスと感じるでしょうね。

優秀なシステムクリエーターが考える開発案件マッチングシステムのマネタイズについて

手前味噌ながら、自分で考えたマッチングシステムのマネタイズ方式を考えてみました。 (※今回問い合わせをいただいた複数の会社の情報を得て考えてみました。)

費用感

サービスの案件の豊富さとその質の高さによって、それらが整っていない場合はゼロ円、利用者も含めてサービスが安定稼働していて、利用者からの評価が高い場合はそれなりの登録料があっても良いかもですね。 そもそも、聞いたこともないシステムに対してお金を払ってもらえると考える時点で無謀ですよね。 よほど内容が見合っているか、何かしらのバックボーンが無ければ、安価からスタートしないとサービス自体が出落ちですっ転ぶことになります。 なんなら、プレ運用としてお試し期間などを設けるのはサービス立ち上げの鉄則ですよね。

マッチングサービスの機能について

ランサーズクラウドワークスココナラなどの、C2Cマッチングサービスは、明確に案件の紹介マッチングを機能化して、クライアント、開発(制作)者の両方からの報酬を貰える仕組みを作っています。 B2Bを売りにしているマッチングサービスは、ここまでシステム化されていない場合が多いため、手作業だったり人海戦術が必ず入っています。 従ってそれに伴う高額な料金が発生しているという事になるので、今どきの生産性を無視した機能構築がされていると考えてもいいかもしれません。 なので、やはり、案件登録者、案件受託者の双方を登録自動化して、その中身をAIで文章精査するとか、ここが人海戦術でチェック作業を行ってもいいかもしれませんね。

機能設計で無視されがちな重要ポイント

そして、マッチングサービスに限らず、世の中のシステムやサービスで重要なのは、全ての利用者を育成するフェーズが入っているかどうかが重要です。 案件を登録する人は、案件の内容をどのように伝えられるかという文章力だったり、アウトプットの質を育成し、 受託をする側は、それを自分が受けられるかどうかという見極めと、クライアントに安心をしてもらえる自己アピールアウトプットです。

あとがき

今回のブログは、営業電話などに対する愚痴日記ではなく、そこからヒントを得て自分ならサービスをこう作るという思考が生まれてきたので書いたブログでした。 でも、本当に質の良い開発を行っている会社は、案件を情報購入していなくて、自分で販路開拓を行って、得意分野を開発に活かしている開発会社なのではないかという事も合わせて考えさせられてしまいましたね。 正直、それを食い物にしようと甘い考えの会社は、おそらくそのサービス長続きしないだろうな・・・という想いもこっそりとシタタメておきます。 IT全般に言えることですが、作りたいシステムはあるが、自分(自分の会社)では作ることができなくて困っている人は、世の中にたくさんいます。 それに答えてくれるエンジニアもきっとどこかにいるんだろうと思いますが、この相思相愛の出会いは恋愛にも似た奇跡に近い偶然が必要なのかもしれませんけど、それを安易に叶えてくれるかもしれないマッチングサービスに期待してくなる気持ちも分からなくもないです。 個人的には、まだ納得できるマッチングサービスはないかな〜というのが今のところの結論ですね。 今回問い合わせをいただいた会社の担当者様、このブログで気分を害されたとしたらスミマセン。 でも、本音を書かせていただきました。 開発者とは、結構気まぐれで身勝手なモノなんですよね。 野生の動物のように言うことを聞いてくれないものだと考えてもらってもいいかもしれませんね。

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