[PHP] SQLite覚書

2023年3月25日

SQLite データベース テクノロジー

eyecatch 仕事でSQLiteを使う事があったので、使い方などを忘れないために、メモしておきたいと思います。 ちなみに、その仕事の環境はPHPだったのですが、簡単なツールも作ったので合わせて、公開しておきます。

SQLiteについて

SQLiteは、データベースの中でも非常に簡易に扱えるタイプのリレーショナルデータベースです。 MySQLやPostgreSQLなどとほぼ同じSQL構文が使えて、スマートフォンなどのアプリの中などでよく使われています。 手軽に構築できて、データベース管理もファイル単位で行えるため、バックアップなどがカンタンにできるのが特徴です。 SQLの学習をするときなどにも、いいかもしれませんね。 ちなみに、SQL自体の学習は本編では行わないので、SQLが分からない人は、SQLiteの環境構築をした後で、別に学習を進めてください。

ローカル環境はDockerで十分

githubにsqlite+phpのdocker-composeを用意しておきました。 https://github.com/yugeta/docker/tree/nginx+php8.1+sqlite3 $ git clone -b nginx+php8.1+sqlite3 https://github.com/yugeta/docker.git うまくcloneデキない場合は、githubサイトの設定にてcloneしてください。 cloneをした後は、次のコマンドでdockerコンテナを立ち上げます。 ※"nginx+php8.1+sqlite3"というブランチを使ってください。 $ docker-comppose up -d docker-desktopなどを使って。ターミナルでコマンド作業ができます。

コマンドラインで使うSQLite

SQLiteのデータベースは、ファイル単位に作成します。 コマンドラインでサクっと作る手順です。 テーブル操作をした後は、phpでデータの登録や削除をやる手順で行います。

SQLiteにアクセス(データベース作成)

$ sqlite3 %データベースファイル データベースファイルは、どこでも好きな場所に作ることができます。 データベースファイルを作ったあとで、webサイトで使いやすい場所に移動しても問題ありません。 既にデータベースファイルがある場合はそのパスを入れると、データベースに入って作業ができます。 存在しないパスを書いた場合は、新しくデータベースファイルが作成されます。 拡張子は、.sqlでも、.sqliteでも、.dbでも、何を使っても問題ありません。

テーブル作成

データベースを作ったら、次はテーブルを作ります。 サンプルでserviceという、サービス名を登録するテーブルを作成したいと思います。 CREATE TABLE service ( id INTEGER PRIMARY KEY, name TEXT, create_at TIMESTAMP DEFAULT (datetime(CURRENT_TIMESTAMP, 'localtime')), update_at TIMESTAMP DEFAULT (datetime(CURRENT_TIMESTAMP, 'localtime')) ); カラムの型は、次のモノしか使えないようです。
  1. TEXT
  2. NUMERIC
  3. INTEGER
  4. REAL
  5. NONE
  6. TIMESTAMP
個人的には、TEXT , INTEGER , TIMESTAMPしか使ってません。

テーブルの削除

DROP TABLE service; 確認などされずに、サクっと消されてしまうので、必要な場合は、ファイルバックアップなどを行ってから消しましょう。

テーブル一覧の表示

SELECT * FROM sqlite_master WHERE type="table"; $lt; table|service|service|2|CREATE TABLE service ( $lt; id INTEGER PRIMARY KEY, $lt; name TEXT, $lt; create_at TIMESTAMP DEFAULT (datetime(CURRENT_TIMESTAMP, 'localtime')), $lt; update_at TIMESTAMP DEFAULT (datetime(CURRENT_TIMESTAMP, 'localtime')) $lt; )

SQLite管理ツール

phpMyAdminみたいなツールが欲しかったので、簡単なモノを作ってみました。 githubにアップしておいたので、お好きにcloneしてください。

データベース管理ツール(自作)

https://github.com/yugeta/sqlite_admin dataフォルダの中に、先程作成したデータベースファイルを入れておくと、左上の"SQLite files"の箇所に一覧で表示されます。 それぞれのファイルを選択(クリック)すると、その右の"Tables"に、データベースに入っているテーブル一覧が表示され、 テーブルを選択すると、データ内容が表示されます。 "Columns"というタブをクリックすると、そのテーブルのカラム構成がリストで表示されます。 どうですか?便利でしょ?

PHPでSQL操作

最後に、PHPでの基本操作だけサンプルで書いておきます。 基本的なSQL操作なので、他のSQLを使っている人は、馴染み深いと思いますが、SQLiteを操作するスニペットになります。

INSERT : レコードの新規追加

$db = new \SQLite3('%データベースファイル'); $select = 'INSERT INTO %テーブル名 (%カラム) VALUES (%値)'; $res = $db->query($select); $db->close(); %データベースファイル : データベースファイルのパス %テーブル名 : 登録してあるテーブル名 %カラム : テーブルに登録してあるカラム名(複数ある場合は,カンマ区切り) %値 : カラムに登録する値を同じ順番で登録できます(複数ある場合は,カンマ区切り)。 $resには、正常に登録できた場合はtrue、登録に失敗した場合は、falseが返ります。

UPDATE : レコードのデータ更新

$db = new \SQLite3('%データベースファイル'); $select = 'UPDATE %テーブル名'; $select .= ' SET %カラム1="%値1" , %カラム2="%値2"'; $select .= ' WHERE %カラム="%値" AND id="1"'; $res = $db->exec($select); $db->close(); SETは、カラム=値の書き方で、複数ある場合は、,カンマ区切りで記述します。 WHEREは、複数ある場合は、AND区切りで記述します。 $resには、正常に登録できた場合はtrue、登録に失敗した場合は、falseが返ります。

DELETE : レコードの 削除

$db = new \SQLite3('%データベースファイル'); $select = 'DELETE FROM %テーブル名'; $select .= ' WHERE %カラム1="%値1" AND %カラム2="%値2"'; $res = $db->exec($select); $db->close(); DELETEは、WHEREでしっかりと絞り込んで確実に削除しましょう。 WHEREを書かない場合は、テーブル内の全てのデータ(レコード)が削除されます。 $resには、正常に登録できた場合はtrue、登録に失敗した場合は、falseが返ります。

SELECT : テーブルデータの取得

$db = new \SQLite3('%データベースファイル'); $select = 'SELECT * FROM %テーブル名'; $select .= ' WHERE %カラム1="%値1" AND %カラム2="%値2"'; $res = $db->query($select); $datas = []; while ($row = $res->fetchArray(SQLITE3_ASSOC)) { array_push($datas , $row); } $db->close(); return $datas; SELECTは、返ってきた値が$resで取得できますが、その後whileを使って、データを抽出して上げる必要があります。

あとがき

今回は仕事で使ったSQLiteの覚書きを書いておいて、以後の開発効率をアップさせようという計画です。 基本的な使い方だけ書いておいたんですが、他にもいろいろな機能があるので、今後記事をリライトしていく予定です。

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