先日、とある会社の役員の人から、自分の会社の従業員の何人かが「作業が遅くてうだつが上がらない」という相談を受けました。
人がたくさんいる組織では、
働きアリの法則で、うだつの上がらない人がいるのは当然の事なんですけどね。
その人は、自分がどういう風に指導すればいいか、という事を悩んでいて、その時に話をした内容をブログに残しておきたいと思います。
うだつが上がらない人についての話
生物の心理において、だいたい2割ぐらいの人は、サボってしまうという思考を持つようです。
10人の新入社員が入社した時に、2人ぐらいは、使い物にならないという事を組織論として理解しておかなければいけません。
もちろん、いろいろな環境が存在するので、10人全員がめちゃくちゃ使える人材の場合もあるし、10人全員がサボリングな人の場合もあります。
うだつの上がらない人がいる組織って、サボっていてもあまりお咎めが無く、単に査定などで給料に反映されるだけの組織は、従業員のやる気が上がらず、結果優秀な人から辞めていく組織になりがちです。
一方、みんなが目をキラキラさせている組織は、その都度の評価がキチンとされていて、従業員の人が、何をやれば正解なのかと言うことが理解できている状態なのかもしれませんね。
そして、うだつがあがらない人の思考って、テレパシーがあるかのように電波して、2割のハズが気がついたら全員がそうなってしまう組織も過去に見たことがあります。
その会社の行く末は・・・恐ろしい未来ですよね。
経営者や管理者というのは、こうした自体にならないようにしっかりと組織を育成する責務があるという事をしらない企業は、うだつの上がらない経営者を抱えているという事になるかもしれません。
作業には、苦手と得意がある話
人が作業をする時に、モチベーション高く行う作業と、あまり得意ではない苦手な作業が存在すると思います。
自分の場合でも、何も考えずにモクモクとやるような作業はあまりモチベーションが上がらず、何かを作って構築する様な作業は、時間を忘れて行う傾向があります。
でも、不思議なことに、モチベーションが高い作業が、楽ではないということも理解できています。
何かのシステムを作るプログラミングをしている時、気分は楽しいんですが、うまく動かない時にしんどいと感じてしまうこともかなりたくさんあります。
そして、自分が最もテンションが上がらない、会社の経理作業としての伝票整理は、ホントにモチベーションが皆無です。
週に一度と決めているんですが、2週に一度になったり、1ヶ月まとめて行う場合もあり、自分でも課題に感じている作業なんですよね。
苦手な作業をこなすコツ
とある会社で、アジャイル開発を行っていて、毎週スプリントの進捗を共有するミーティングでの話を思い出しました。
毎週作業が遅延している一人の開発者がいて、みんなが彼に対して「ダメな人」というレッテルを貼っていたんですが、ある思考で、彼の作業が遅延しなくなりました。
彼が何故作業遅延をしていたのかというと、うまく構築できないプログラムの作業が苦手で、その作業が終わらずに遅延していたのだという事でした。
これ、普通な理由で、誰でも遅延してしまいますよね?
とりあえず、彼の作業一覧を書き出して、それらに、「得意」「苦手」というタグを付けていきました。
過去の彼の作業を見てみると、得意なことは、予定よりも前倒しで完了していることから、彼自身がスケジュールにルーズではない事は理解できます。
そして、苦手な作業には、必ずゴール日程を設定して、そこまでに終わらない場合は、課題としてすぐに共有するルールを作りました。
共有したら、上司がサポートに入って手助けをするというフローを作り、上司の人は作業が増えてめんどくさがっていましたが、おかげでその後彼の作業遅延はほぼ無くなり、円滑な開発が遅れるようになりました。
苦手という意識が、わからない作業をより困難なイメージとして作っていたという事もあり、モチベーションが上がらない作業をダラダラとやっていたその開発者の彼も、問題解決をするスキルが見について、今では会社を起業している状態になっています。
あとがき
自分も経理作業の時間ゴールを決めて、確実にこなして行かなければ・・・という事を改めて考えたので、カレンダーに毎週「経理作業」という時間をセットしておきました。
その時間が来たら、とりあえず、経理作業を遂行するという時間確保です。
心を無にして作業する時間を作ることで、他の時間の安定を図る作戦です。
こういう事もスキルのうちなんですね。
ゴール設定、重要ですな。
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