うちの会社のホームページ制作手順を公開 #01 事前確認事項編

2023/03/18

ビジネス 学習

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eyecatch 何かのサービスを作った時に、そのホームページを自分で作ります。 ここ数年は、1週間に1つぐらいのペースで、何かしらのホームページを作っています。 もはやホームページ制作は日記レベルと考えてしまいがちなんですが、未だに奥深さを感じる不思議なモノでもありますね。

ホームページを依頼される人の特徴

もちろん、ホームページを作って欲しいと言われて、仕事として作る事もあります。 そんな時にはだいたい1ヶ月ぐらいの期間で作り終えることが多いのですが、2ヶ月以上掛かって作る場合もあります。 多くの場合、「なるはや」で作って欲しいと言われてオーダーされるので、こちらは3日ぐらいで作れるつもりでいます。 でも、オーダーした人が、「仕事が忙しくて素材やデータや打ち合わせが遅くなりました」というメールが毎週の様に届いて思った通りのスケジュールで進まない事が多いようです。 (あくまで、自分の場合という事で、全ての人というわけではないです。) また、「気軽にホームページを作って」と言われるのと同時に「いくらで作ってくれるの?」という、八百屋のおじさんに、野菜の値段を聞くような感覚で聞かれることも多いです。 もちろん、値段もスケジュールも、自分ではわからない人が、ホームページを作って欲しいと言っているのだから、こちらは丁寧に対応しなければいけませんよね。 少しもどかしいと感じてしまったので、ホームページを作る場合の工程を洗い出して、フロー図を作ってみようと考えました。 今回はホームページ依頼を受けた最初に行う「事前確認事項」について書いてみました。

起案時のホームページ制作フロー

ホームページを作り始める前に必ずやらなければ行けない項目です。
  1. どんなホームページを作るかを検討
  2. ペルソナ、ターゲット(利用者)の絞り込み
  3. 必要な機能の検討(サイトマップ)
  4. 必須表示(文言、画像、色)の抽出
  5. 運用についての確認

1. どんなホームページを作るかを文章で書き出す

作りたいホームページは、一体どんなホームページなのかを、文章で書き出します。 この時、会社のホームページであれば、同業他社のホームページをチェックして、似たようなデザインにするかどうかを確認。 サービスページやシステムページなどを作る場合は、類似サービスなどのホームページでUI/UXなどを確認して、ポイントを書き出しておく事で、依頼者との認識を合わせることが出来るようになります。 この資料は、画面キャプチャや細かな情報などを明記しておくと、その後提案資料にもなるので、しっかりと作っておくといいでしょう。

2. ペルソナ、ターゲット(利用者)の絞り込み

ホームページを利用する人は、どんな人なのかを事前に検討しておきます。 不特定多数のホームページを、オールターゲットで作ってしまうよりも、閲覧する人を絞り込んだほうが、思考する方向性が散らばらず、無駄も省けます。 会社の製品ページであれば、その製品を使う人の年齢層、性別、地域、特定の職種(B2Bサービスであれば)、団体や組織などというグループターゲット、などを書き出しておきます。 この情報は、いろいろな行動心理学などに役立てて、ホームページの構築に役立てることができます。

3. 必要な機能の検討(サイトマップ)

ホームページのボリュームは、ページ数だけではなく、機能数にも影響がするので、LP(ランディングページ)のような1ページだけの場合でも、複数ページのホームページでも、同じ機能数になる場合があります。 自分の場合は、デザインパターンや、料金反映にも、ページ数ではなく、機能数で対応するようにしています。(見積もりに困っている人は参考にしてみてください) サンプルとして機能リストを書き出してみます。
  • お問い合わせフォーム
  • アクセスマップ
  • SNS連携
  • ブログ機能
  • お知らせ機能
  • ページ更新機能
  • カレンダー機能
  • その他の独自機能
上記の機能の中に必要な機能がたくさん発生するので、それらもイメージしながらできるだけ細かく書き出しておくと、スムーズに制作を進めることができるようになります。 でも、後から、必ずと言っていいぐらい、機能追加要望が発生します。 その場合も、上記のようにリストアップしておいて、資料として文章化しておくことで、モメることは無くなるでしょう。 そして、これらの機能がリストアップされたら、それを元にその時点で想定できるサイトマップを作ることが出来るようになります。 めんどくさがらずにサイトマップは事前に作っておきましょう。

4. 必須表示(文言)の抽出

文章は、事前に作成するのが、一番難しいですが、次のようなポイントで、出来る限り書き出しておくことをオススメします。
  • ホームページのタイトルとキャッチフレーズ
  • どんなテイストで表示するか?(口調や表現の統一について)
  • 画像などとの割合などをざっくりと検討(どのくらいの画像数になるのか?)
  • ページボリューム(スクロール長や、文章の密集度など)
  • 誘導文言や、見出し文言などの検討(イメージできれば)
会社からのホームページ制作であれば、その会社の名刺やチラシなどを見て、色味を統一するために、カラーバランスを検討します。 基本カラーを3色ほどピックアップしておいて、それらをバランスよく配置すれば、それだけで、仕上がりが安定します。 また、クライアント側でしか作ることができない文章というのもあるので(代表あいさつや、各種会社情報など)、それらをいつのタイミングで、もらえるのかというスケジュール確認をしておくといいでしょう。(この場合のスケジュールは、必ず後ろ倒しになることも頭に入れておきましょう)

5. 運用についての確認

ホームページを作った後、誰がどの様に運用を行うのかを、事前にクライアントさんにイメージしてもらうためにも、事前にお伝えしておきましょう。 ホームページの運用で、よくあるモノを書き出しておきます。
  • お知らせの更新
  • ブログなどの記事追加
  • 製品情報の更新
  • お問い合わせ対応
  • サーバーなどインフラの整備(セキュリティアップデートや各種プラグインアップデートなど)
  • ドメインの定期更新
これ以外にも、専用の作業が必要な運用項目が発生することもあるので、事前にわかる限り書き出しておくと、ホームページ公開後に、放ったらかしになることはなくなるでしょう。

チェックリスト : 事前確認事項

あとがき

ホームページは制作する前に、今回紹介した様な確認をしておくことで、迷うポイントが少なくなります。 事前の打ち合わせも、このレベルの密度で情報交換ができれば、かなり効率のいいホームページ制作に繋がるはずですね。 そして、これらの情報がまとまったら、いよいよお見積りの作成です。 ズルズルと打ち合わせばかりが続くタイプのクライアントさんには、打ち合わせ時間なども見積もりの中に盛り込むことで、相手も値上がりが嫌だと思ったら、スムーズに動いてくれるかもしれないので、いろいろなところで効率化できる事前思考を公開してみました。 もっと別のやり方をしている人がいたら、教えてもらえると、こちらの資料に反映して行きたいと思います。

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