Raid1は救世主

2021/03/08

テクノロジー

t f B! P L
eyecatch 自前のストレージサーバーをこよなく愛する、弓削田です。 以前から自宅に、何台もストレージサーバーを構築して、世の中のHDD容量が増えるたびに、増設せずに、 新たにサーバーを建て直してきたんですが、 数TBクラスのデータコピーが、丸一日以上かかるので、ぼちぼときちんとデータ整理もして、 整理整頓をしなければいけないな〜と思い立って、家庭で扱えるレベルでの、最大容量ストレージを購入して、 データコピーに勤しんでいる今日このごろです。

以前使っていたサーバーの問題点

2世代前ぐらいのサーバーは、ミドルタワーケースで、自作したPCに、3TB(当時のコスパNo.1)を4台繋ぎこみ、 Raid1構成で、1ドライブ2台の2ドライブ構成を組んでいて、 合計6TBのストレージを構築していました。 ちなみに、今現在は、8TBのHDDを5台購入して、Raid5で、32TBのRaidストレージが構築されています。 今回、サーバーを立ち上げ直してみたところ、この3TBディスクの1台が、カックンカックンと音を立てて、 まともに立ち上がらないどころか、立ち上がっても、ドライブが姿を表さない(mountされない)状態なので、 HDD1台分が、イっちゃってる状態ということが、確認されました。

Raid1のおかげ

でも、ストレージには、必ず保険を掛けるというのが、鉄則であり、Raid1で構築されていたため、 マウントされていなくても、次のコマンドを実行することで、 なんとか、片配(2台raidの1台だけを読み込むこと)状態で、マウントすることが可能になりました。 # まずは、ディスク状態を確認 $ fdisk -l # マウントされていないドライブを見つけ出し(今回はsdc1)、それをmd2ドライブとして、1台構成のraidを構築 $ mdadm --assemble /dev/md2 /dev/sdc1 # 構成されたドライブをmount $ mount /dev/md2/ /mnt/rescue これで、無事に片配ですが、マウントすることができて、データも問題なく見ることができるようになりました。 あとは、新しいストレージに、中に入っているデータを一旦コピーすることで、レスキュー作業は完了です。

究極の故障HDDからデータ救出する方法

もちろん、HDDが全て壊れてしまうという事態もありえないわけではありません。 そんな時は、ddコマンドという武器があり、 HDDの壊れていないセクターをまんま、別のHDDにコピーしてくれるという機能で、 これをすることで、新たなHDDに、デキる限りのデータコピーをして、データ救出するという手段は残っています。 壊れたと思ってHDDを業者に差し出す前に、やってみる勝ちはあるかもですね。 そんな余談はともかく、そうならないために、Raidで、故障リスクへの対応をするという、ハードウェア保険は サーバーエンジニアの重要な思考と作業のひとつであることは、心得ておかなくては!

人気の投稿

このブログを検索

ごあいさつ

このWebサイトは、独自思考で我が道を行くユゲタの少し尖った思考のTechブログです。 毎日興味がどんどん切り替わるので、テーマはマルチになっています。 もしかしたらアイデアに困っている人の助けになるかもしれません。

ブログ アーカイブ