システム受託開発をする人必見、提案待ちをするだけのクライアントとの付き合い方

2021年3月28日

ビジネス

eyecatch 仕様の固まっていないシステムを開発することを得意とする、弓削田です。 普段から、ITが苦手な人から、「webサービスを作りたい」だとか、「こんなシステム作れる?」などの相談を受けることが多いのですが、 実は、現在受注を受けているクライアントさんの開発進行があまりうまく進んでいないので、 その原因と、対策についてまとめてみました。 受託開発を行っているフリーランスエンジニアさん、などの参考になれば幸いです。

今回の受託案件について

受託案件の内容というのは、とある業界の利益シミュレーションを構築するという内容なんですが、クライアントの会社の社長さんと直接話しをしながら構築していて、その会社では、作ったシステムを販促ツールとして利用するため、有料サービスにするつもりは無いとのこと。 この時点で、課金システムなどは不要なので、そんなに難しい開発にはならないと安心していたのですが、1週間ほどで、サービスフレームワークの構築をして(いつも自分で使っているオレオレフレームワークです) ユーザー登録管理から、機能追加に対応できるメニュー機能、会社ページリンクや、サービスポリシーなどの情報リンクまでは、一気につくったのですが、 肝心のシミュレーション機能の内容について、質問をすると、業界資料のようなものをメール添付で送られてくるだけで、何を作れば正解なのかが、一向に見えてきません。 最初の段階では、理想としている構想像として、 「将来的な利益目標に対するマイルストンのようなものをグラフ表示する」 という事を言っていて、 「iPhoneとAndroidのアプリを構築したい」と言っていたので、 家計簿ソフトを作るような内容で、1000万円はくだらない内容になる上、マネーフォワードのような、銀行連携した、実績値を細かく取得したいという事でした。 1つずつの銀行に対する契約をとっていく事になりそうという事を想定して、簡単に見積をしても、郊外に中古の一戸建てを買うぐらいのコストが掛かってしまうと伝えたところ、シンプルなシステムにしたいという事で、簡易なwebサービスにするという事で方向性は決まりました。 しかし、この段階でも、何の数値をどのようにシミュレーションをするのかが、一切見えていません。 クライアントに、ワイヤーフレームを作ってもらうように伝えても、次から次へと業界資料を送りつけるだけで、一向に先が見えてきません。 こんな感じで、1ヶ月ほど過ぎた段階です。

問題点について検討

週に一度ほど、打ち合わせを行っているんですが、作ったモックアップに対して、 「何が良くて何を変えたい」などという意見も無く、 ただ、「いい感じのLPをトップページに用意したい」というような事を延々言い続けている状態でした。 そして、ある時、メールが送られてきて、 「とにかく、デザインを良くしたいので、専門の人にデザイン構築をしてもらえないか?」 という内容が書かれてあり、なんとなく、ピンと来たのが次の内容でした。 デザイン提案と言っているのは、自分の考えている内容をそのままデザインとして表現してくれることを欲していて、自分から、「何をどうして欲しい」という細かなディレクションは行わないという意図があるのではないか?と・・・ これまで、資料提案が、類似サービスを展開している他社のサービスページのURLを送ってきたり、その資料をPDFで添付する程度だったことを考えると、すべて、他社に丸投げして、自分のやりたいことを模索するスタイルのクライアントであるということがこの時点で気が付きました。 ITが苦手ない人というのは、こうした傾向があることはこれまでも理解していたんですが、実際に、クライアントがこういうタイプで、自分でもゴールの見えていない開発依頼をした場合、実は終了目処が全く立たないということが、今回改めて認識することができました。 とりあえず、こうしたクライアントは、過去に何度か依頼を受けたことはあるんですが、どのクライアントも 「そちらで、知り合いのデザインナーの方はいらっしゃいませんか?」 と、聞いてくる性質があり、 こちらでも、「ある程度の要望をもらえると、デザインも対応できる」と言っているにも関わらず、 「オーダーはできないけど、提案をしてもらいたい」 という姿勢が見え隠れしていたので、今回は、デザイン提案をしてもらいたいのであれば、今回はデザイン提案などの費用はシステム構築には含まれていないので、そちらで用意するように促しておきました。 先方としてもその点は納得していて、受け入れてくれて、とりあえず今回は先の見えないデザイン地獄からは逃れられそうです。

そもそもデザイン提案って何?

この時点で思ったのが、デザイン提案っていうのは、僕の場合、まず手書きで簡単なワイヤーフレームを構築して提案して、それを別サイトなどで参考になるサイトがあれば、そのテイストを持ってくるというような事で、あとは、実際にHTMLとjavascriptと、無料素材などで、モックアップを作っていくというのが、比較的早いタイミングで提案ができる作業内容なのですが、 今回のような案件の場合は、AdobeのXDなどを使って(Photoshopでもいいかも)実際に絵として提示することの方がいいのかも・・・と考えてしまいました。 実際にXDを使って、資料をつくるぐらいなら、HTMLで作り上げたほうが早いし、そのまま本番に流用できるので、効率がいいんですが、絵で書かなければいけないというのであれば、作業量が増えて、結果的に、コストが高く付いてしまうが、そうしたクライアントもいるという事を学ぶことができました。 Adobe製品って、macの中に常駐ソフトがウィルスソフトのようにはびこってしまうので、あまりインストールしたくないのが、本心なんですよね・・・www でも、こうしたクライアントに対応できるスキルも身につけようっと!!

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