Webサイトのリンク切れについての確認と対策について その1 : 検討編

2024/12/02

テクノロジー 効率化

t f B! P L
eyecatch 先日、とある組織のホームページ制作をして、その後の運用についてヒアリングをしていた時に、リンク切れが発生しているという声をサイト閲覧者からいただいたとの報告がされました。 ホームページ制作をする人が見落としがちな、運用についての思考を今回はしっかりと行って、その対策を検討してみたいと思います。

リンク切れ運用について

いろいろなホームページでリンク集のようなページが設けられている事が多いです。 会社のホームページであれば、お取引のある関連会社や、SEO向上のための相互リンク用のページリンク集、 また、普通に引用されたページのリンクなど、このブログでもよく使います。 自分でも以前ブログで内容を引用させてもらったページの引用元をページ内に残しておきたくてリンクタグを付けて設置しておいても、 そのページがその後無くなっていたり、引っ越しをしていたりすると、リンク切れを起こしてしまいます。 もちろん、リンクしているページでは、そんな事はわかりません。 クリックしてページ移動して、404エラー(または引っ越し案内ページ)が表示されて初めてリンク切れだと理解することができます。 個人のホームページレベルでは、ある程度は放置しておいてもいいかもしれませんが、法人系ホームページや、少し権威のあるホームページなど、リンク切れに対応するための人手を要するWebサイトも世の中にはあり、 それらの運用をしている人が、一生懸命時間を掛けてチェックをしているという事実を知りました。 そりゃそうですよね。運用って結構手作業でやっているんですから・・・ リンク切れチェッカーなどが搭載されているフレームワークなどを利用しているホームページであれば、もしかしたら自動的にリンク切れ対応をシステムで行ってくれるかもしれませんが、 今回は、独自の視点で、対応策について検討してみたいとおもいます。

リンク切れ検知方法

リンク対象のページがstatus:404のレスポンスがあるかどうかを調べるには、phpなどであれば比較的簡単で、リクエストを投げて帰ってきたレスポンスの情報を調査すればいいのです。 ただ、「〇〇こちらに、お引越ししました」というようなページが表示される場合は、404エラーが返ってくるわけではないので、人の目で見て判断する必要があります。 また、引っ越しをしたページにリダイレクトをさせるようにセットされているページの場合は、CGIでのリクエストは、それを考慮して作っておかないと、全く見当ハズレの結果になりかねません。 このようにリンク切れを検知する方法は、技術的に簡単ではないので、どうしても最終的に人の判断が必要になってしまいます。 AIを使っても良いんですが、今のところ手軽に使えるものというのがありません。 ネットで少し探してみた所、URLを入れてチェックする無料のサービスページがいくつかありました。 https://www.dead-link-checker.com/ja/
https://ahrefs.com/ja/broken-link-checker
どちらも404チェックをしているだけのツールでしたし、ここにURLを登録して確認するぐらいなら、実際に作ったページのリンクをクリックした方がよほぼ早いと思いましたね。

ページサムネイルでの確認

そんなワケで、リンクチェックは、リンク先のページのトップビューをサムネイルで表示するという事ができるのが一番良いのではないかと考えてみました。 もちろん、404チェックもJavascriptで行えれば全く問題はないのですが、これの他に、ページサムネイルで画像を表示する方式というのを考えてみます。 単純に、Javascriptで、ページに対してiframeタグを追加して、ページを表示させるという方式はどうだろうか? iframeでのデメリットは、相手サーバー側のセキュリティ対策でiframeでの利用を禁止できてしまう事があります。 大手の企業などでは比較的多くセットされていて、現時点で、Google検索などは、iframeでの表示は禁止されています。 でも、ほとんどのサイトがそこまでの閲覧禁止を行っていないので、世の中のホームページの8割から9割ぐらいはカバーできるのではないかという感覚です。 iframeがダメなら、次はwebview方式として、取得したHTMLをこちらでレンダリングしてなんちゃってなサムネイルを作るという手もあります。 本格的にやろうとすると難易度が高いのですが、簡易なもので、ページが消失していないか、引っ越ししていないかを確認するレベルであれば、悪くないかもしれません。

画像のリンク切れにも使えるヨ

今回のリンク切れチェックは、画像のimgタグやstylesheetのlinkタグに対しても、URLチェックをして、こちらは404エラーが返るかどうかの確認をすることで手軽に画像やモジュールのリンク切れを確認することができます。 でも、これって、見た目でも分かるし、ブラウザのデバッグコンソールを見れば赤字でしっかりと書いてくれているので、あまり必要はないかもしれませんけどね。

ブラウザ機能拡張を使ったツール制作

とりあえず、今回のまとめとして、 ホームページのリンク切れは、運用担当者の方の負担になっているケースが多いため、それを効率よく発見できるようにするために、 サイトには何も機能を加えず、ブラウザ機能拡張で、運用担当者の方の便利ツールとしてセットするように考えてみました。

ブラウザ拡張機能を使う理由

1. ホームページに機能追加する必要が無い。 2. どんなページであっても使うことができる。(特定ページに限定することも可能) 3. 想定外の内容に対して、機能追加が行いやすい。
以上の点から、ブラウザ機能拡張を使って、リンク切れチェックツールを作ってみたいと思います。(次回以降になりますが・・・) そして、事前にブラウザ機能拡張にすでに想定している機能拡張が存在するかどうか調べてみましたが、サムネイル生成を行うツールは見つかりませんでした。(もしすでにあったらスミマセン)

あとがき

今回、運用している人たちからこうした運用に関するお悩み相談を受けたことで、技術的に可能なことは、ツール化して運用を効率化させることは、非常にいい取り組みだと感じ、 今後Web制作に関して、作って終わりではなく、運用がよりしやすいWebページを目指していけるという事を教えていただいた気分です。 ここまで対応しているWeb制作会社さんももしかしたら世の中にはあまり多くないんじゃないかな〜と思って、ブログに書いてみましたが、 制作者視点、運用担当者視点、技術者視点、いろいろなジャンルからもし意見があるようでしたら、ご意見いただけるとありがたいです。 そして、次回以降に、実際にツールを作ってみたいと思いますので、そちらも合わせて楽しんでもらえると有り難いです。

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