2024年の今年は秋があまり感じられず、真夏からいきなり気温が下がって冬になった感覚でした。
東京で今年始めて気温が一桁になった日というのを朝のニュースで聞いて、何となく冬到来を感じた日でもありました。
そんな日に起きた個人的に少しだけホッコリする出来事があったんですよ。
交差点で困っていた男性
いつものように自宅からスポーツジムに向かっていた時、大きな交差点があるポイントがあって、
そこでは多くの人がいつも信号待ちをしています。
その日は雨が降っていて、みんな傘をさして信号待ちをしていたんですが、
歩行者用の信号が青に変わったタイミングで、待っていた人たちが一斉に横断歩道をわたり始めたと思ったら、
自分の横から
「すみませ〜ん!」
という声が聞こえてきた。
かなり大きな声で聞こえたのは、一番近くにいたのが自分だったからなのだが、その人の声に耳を傾ける人は周囲におらず、
声に気がついた自分が、声の方向を見ると、
「どなたか、お手伝いしてください!」
と言っている、自分よりも若い感じの男性がいました。
みんな坂を指しているので気が付かなかったんですが、その男性は恐らく盲目で、その大きな交差点を渡る時に
一緒に手を引いてもらいたいのだという事に気が付きました。
盲目かどうか分からなかったのは、白い杖を持っていなかったのと傘をさしていたので、気が付きづらかったんだとその場で認識できました。
その男性は、足のサイズの半分ぐらいの歩幅で進む歩き方で、目が見えないので慎重に歩いている様子でした。
少し大きな荷物を持っていて、傘をさしていたので、もしかしたら白杖を持てなかったのではないかとも思いましたが、
その交差点の信号が赤になる前に渡りきらなければいけないので、自分はその人の手を取り、「傘もお持ちします」と言って傘もこちらで持つことで、なるべく信号を渡りやすい環境を作ろうとして、
時間をかけてゆっくりと歩いて行き、なんとか信号を渡りきりました。
その男性から「ありがとう」という言葉をもらって、その場を去っていったので、その後のことはわかりませんが、
もし自分が目が見えなくて交差点で、周囲の人に対して、大きな声で「助けてください」という言葉を発することができるかどうか想像ができないという思考が頭の中でグルグル回っていました。
バスに乗ってきたおじいさん
そんな交差点での出来事があった、1日前に、地元のバスに乗る事があったのですが、
そのバスは、さほど混み合っていたワケではなかったのですが、自分が乗った次のバス停では、朝という時間帯のせいもあり、学生たちがたくさん乗り込んで来ました。
そして、最後に少し年を召したおじいさんが乗り込んできて、ドア近くのポールを握って立っていたのが目に止まりました。
先に乗った学生さん達はみんな席に座っていて、眼の前におじいさんが立っているのが見えていないのか誰も席を譲ろうとしていなかったので、
一番席が遠い自分がそのおじいさんに、「どうぞ座ってください」と声を掛けてみました。
席を譲ってから気がついたんですが、そのおじいさんも目が見えていない様子で、よくみたら白い杖を持っていたんですね。
自分が目が見えなくなったらという想像をしたら怖くて想像を続けることができないのですが、まだまだ世の中は、障害者の人は過ごしづらい事の方が多いという事実を垣間見た感じでしたね。
一日一善
その昔、日本船舶振興会という組織の創立者である笹川良一氏が、「一日一善」と言っているだけのテレビCMを子供の頃によくみていた事を思い出しました。
学校の先生や親から、「毎日1つでいいから、誰かのためになる何か良いことを一つしなさい」と言われていたことも、未だによく覚えているんですが、
他人から「ありがとう」と言われることを1日1つでもできたら、少なくともその日は何だか自分が少しだけ誇らしげに感じてホッコリできる感じがします。
もちろん、自分のエゴという見方もできるかもしれないですが、それでも、他人から感謝された事実は揺るがないと思うんですよね。
少なくても困っている人に手を差し伸べる事ができる人間でいると同時に、自分が困った時に、他人にちゃんとHELPを伝えられる人間にもならないといけないな〜と感じた今回の出来事でした。
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