ボンクラ医者の本音とシステムエンジニアの類似

2024/12/13

マインド メンタル 哲学

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eyecatch 体調が悪くなって、仕事に行くことができないぐらいの症状で、病院に行ってみた所、 「ただの風邪ですね」 と、一言で診断されて、思っていた病気と違うと思って別の病院に行ってみたら、ヤバイ病名を言われた・・・ なんていう経験をしたことがある人の話を何人かから聞いたことがあります。 実はシステムエンジニア界隈でも、似たような状況がよく発生している事に気が付きました。 今回はお医者さんに牙を向けたいわけではなく、医者もシステムエンジニアもちゃんとした人の感情を持っているということで、少し養護するような気持ちだという事を書いてみたいと思います。

ヤブ医者ウンチク

「ヤブ医者」という言葉を聞くと、ダメ医者のように思ってしまう日本人が大半だと思いますが、 その昔、ヤブ医者というのは、腕の良い医者の事だという意味だったって知ってました?(有名なウンチクです) 兵庫県にある、養父市(やぶし)という山奥の場所に、 江戸時代の頃、丹波の名医とされる、森川許六という人がいたそうです。 この名医に見てもらいたくて患者が日本全国から訪れるほどの人気だったそうですが、 その人気にあやかって「自分も養父の医者です」という人がたくさん出てきて、 金儲けがしたくて、大した技量もないのに医者まがいの人の事を「ヤブ医者」と言われるようになったそうですね。 ※諸説あります。

医者の知らんがな心理

現代のお医者さんは、多忙な職業としても知られていて、大手病院などに属しているサラリーマンドクターの方は、 日々、診察に訪れる客としての患者さんを何人も見るという、エンドの見えないタスクを永遠とこなす業務を遂行しています。 顔も名前も知らなければ、愛着も無い患者さんから「私のカラダ、どこが悪いんでしょう?」と言われて、 深い部分の病気などは、かなり検査を重ねないと判断できないことが多いのですが、 「とりあえず、様子を見ましょう」として、実験的に薬を出すというケースも少なくないでしょう。 疑問に思った患者さんは、別の病院に行って、「前の病院でこう言われた」とグチって見ると、 次の医者は、前の医者の悪いところを踏襲するかのように次の様子見の提案をします。(またはその時点で明確な病名が分かる場合もあります) 病院のたらい回しって、こういう医者の「そんなん簡単に分からんやろ!自分知らんがな!」的な心理から発生しているんでしょうね。(個人的見解です) 患者さんの気持ちで考えてみると、 お医者さんって、病気を全て理解している神様みたいな存在みたいに思えますよね。 全然そんな事ないんですよ。 日進月歩でどんどん進化して、これまで正解とされていた医療知識が、ある瞬間から逆転して真逆の施術をしなければいけないという事、最近の医学進歩でよくありますよね。 笑い話で「その昔コーラが薬だった」と言いいますが、当時の人は本気でコーラを薬だと思い込んでいたんだとすると本当に笑えるのかな? 要するにお医者さんも、日々勉強をし続けていないと、笑われる医者になりかねないという事ですね。

エンジニアの知らんがな心理

医者の知らんがなと同じく、プログラミングを主体とするシステムエンジニアも同じ感覚になる場合があります。 他人の作ったプログラムって、難解な謎解きよりも不可解な場合が多くありますよね? プログラミングがまるでわからない、ITが苦手な人から見ると、プログラミングでシステムを作るエンジニアは、 まるで理解できないマジシャンのような感じに見えているそうです。 でも、エンジニアも、他人の作った難解なプログラムは、解読するのに時間も労力も大きく必要になります。 プログラムがバグを発生させた時に、それを実際に運用している人は、「どのくらいで直りますか?」とせっついてしまいますが、 エンジニアはそんな時、どう考えているかと言うと「そんなもん、ちゃんと中身を見て、ちょっとずつ手直ししてテストしてみないとわからんやろ!」です。 正直「知らんがな!」と考えているんですね。(全てではありませんよ) 自分もよく、知らない会社さんから、ヘルプを依頼されて、プログラムの中を見てもいないのに、「直せそうですか?」とか「変更できますか?」「機能追加できますか?」みたいな質問を浴びせられるケースが多いです。 いや、ホントに、知らんもんは知らんから・・・ でも、口からは「多分大丈夫です」と言ってしまっている自分・・・

プロフェッショナルな生き物

プロフェッショナルは、お金をもらっているから失敗できない、ちゃんとスキルの高い仕事をするものだと、ご認識されている人も多いと思いますが、 プロの仕事に対する対価は、お布施のようなものではなく、成果報酬に近いと考えたほうがいいでしょう。 ホームページを作る時に、安く安く作ってもらおうとする人が非常に多くいますが、自分ができないことをやってもらう対価をどのように考えているか見え隠れしていて個人的に採用活動をしている感覚になります。 「この人は、どんな言い分で、クソ安くこちらの手を煩わせてホームページを作らせようとしているのか?」 本心ではこんな感じで話を伺っています(本音で書くと、ホントに腹黒いエンジニアに見えてしまいますね) でも、お金をふんだくろうとしているわけではなく、適正価格を知らないから、それを伝えてあげるのも、現代のプロとしての仕事の一つだとして、 要件を聞いて、それが、どんな人に頼んでもいくらぐらいの価格なのかというのを査定して差し上げる、これがプロなんじゃないかと思います。

あとがき

お医者さんと、システムエンジニアは、似ているな〜と思ったのが、先日医者に行った時に、心無さそうに対応している医者を見て、こういうエンジニアも多いな〜と思ってのがきっかけでした。 まあ、他のプロの人も、知らんがな系の話は尽きないと思いますが、何も知らない人は搾取されているだけの人だという被害者意識を持ちがちですが、 それが嫌なら知れば良いんですよ。 実際の被害者になってから学習を初めても何も遅くはないしそういう人がプロになったら、と考えたら何だか少し面白みを感じません? そういう気概のない人は、一生搾取され続ける人生というのも、何となく仕方がないことかもですね。 ボンクラ医者と、ダメエンジニアと、搾取され続ける人たち、世の中の多くはこういう人たちで構成されているのではないか?という SFチックな話でした。 信じるか信じないかは、あなた次第です。

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