[レビュー] 本を切らずにスキャンできる、iCODIS ブックスキャナー

2023年6月11日

レビュー

eyecatch 自宅に本があると、部屋が狭くなるため、本はすべてスキャンしてiPadやパソコンブラウザで読むようにしています。 これまで、ScanSnapを使っていたんですが、これがラインスキャン系で読み込みが遅い為、今時のカメラスキャン系を試してみたくAmazonでポチってみました。 紙の本にこだわらないという人は、自炊のためのブックスキャンは気になるはずですし、スキャン端末はちゃんと理解して購入するべきですよね。 というワケで、個人的な意見も含めてこれまで1000冊以上ブックスキャンしてきた自分がレビューをしてみたいと思います。

ScanSnap iX1600

書籍を裁断して、1枚ずつ読み込むタイプのスキャナーで、まさに自炊の先駆け的な製品として、何度かのバージョンアップを重ねてiX1600が今のところの安定端末のようです。 破壊系自炊と言われていて、ほんの背表紙をブッチして自炊するので、書籍はそのままゴミと化してしまいます。 このような裁断機を用いて、分厚い雑誌や、書籍の背表紙を切り取ります。 A4印刷されたような資料一式をスキャンするような場合には便利ですが、やっぱり書籍を切るのは勇気がいりますよね。 でも、この端末でのスキャンが、最も安定してスキャン後のクオリティが高いと言うことも伝えておきます。
スキャン後の書籍 : ★☆☆☆☆ (書籍はスキャン後ゴミと化します) スキャンスピード : ★★★☆☆ (端末の許容範囲の枚数分は自動的にスキャンしてくれるのでまあまあ早いです) 画像クオリティ : ★★★★★ (端末のスキャン精度も良いのと最も安定したスキャンだと考えられます) 作業効率性 : ★★★☆☆ (裁断の手間は冊数が増えると気になり始めます)

ScanSnap SV600

非破壊型の自炊方式を採用してくれる端末で、最も有名なのがこの端末です。 これまで(2022年ぐらいまで)、ブックスキャンはScanSnap一択と言ってもいいぐらい、これ以外の端末はほぼ使い物になりませんでした。 スキャン後の書類を自分で調整して、画像補正から、歪み補正までできてしまうソフトウェアのクオリティは、未だにピカイチです。 でも、残念な点としては、ラインスキャン型のため、1枚のスキャンスピードがとにかく遅い。 軽く5秒以上掛かってしまいます。 その後、1ページ(見開き)毎に、ページの修正をする手間を行うと、1冊に対して1時間ぐらいのスキャン時間がかかってしまいます。 たま〜に、補正をしなくてもうまくいく書籍があり、その場合は30分ぐらいで完了するんですが、でも効率はとにかく悪いです。 ガラスやアクリルの透明な板で押さえてできるだけスキャンする表面を平にするととてもキレイにスキャンできます。
スキャン後の書籍 : ★★★★☆ (目いっぱい広げてスキャンするので、新品のままというワケにはいきません) スキャンスピード : ★★☆☆☆ (何度か端末のバージョンアップがありましたが、とにかく遅いです) 画像クオリティ : ★★★★☆ (非破壊の中では、最もクオリティが高いです) 作業効率性 : ★★☆☆☆ (補正の手間がとにかく面倒くさい)

iCODIS ブックスキャナー

今回購入した、カメラ撮影型の非破壊型スキャンです。 1冊スキャンしてみた感覚としては、設定や補正などの手間はほぼなく、歪み補正は自動で補正してくれるのみなので、かなり効率は良いです。 でも、個別補正ができないので、どうしてもうまくスキャンできないページというのもあります。 指hide機能というのがあって、本の左右を指で押さえていても、指を消してくれるというモードがありましたが、素人がフォトショップで消したようなクオリティでした。 ガラスやアクリル板でのスキャンは、何故か反射がきつくてうまくできませんでした。 なので、そのまま本を広げてスキャンする以外に方法がないので、指のかわりに何か抑えるオブジェクトが必要かもしれません。(何が良いかは現在模索中です)
スキャン後の書籍 : ★★★★☆ (押さえつけないので、書籍はほぼ痛みません) スキャンスピード : ★★★★☆ (今のところ最速です) 画像クオリティ : ★★★☆☆ (歪み補正の精度はあまり高くないようです) 作業効率性 : ★★★★☆ (スキャンの物理ボタンなどもついていて非常にサクサクスキャンできます)

あとがき

今回、3つのスキャナをレビューしてみましたが、カメラ型のスキャナが最近ではたくさん登場してきているようです。 ちゃんと確認して買わなければいけませんが、見開きでの歪み補正が自動でできるというのがポイントになるはずです。 でも、翌々考えてみると、スキャンの精度はもちろんですが、その後の補正のソフトウェアのUI/UXや、精度なども非常に重要なポイントになると思いました。 自動である程度サクサクできて、補正は細かいところまでできてしまうという製品は今のところお目にかかれていません。 補正するソフトウェアは、フォトショップではなく、スキャナと連動して、歪み認識が3Dで行う必要があるので、端末会社の独自技術になってしまうようですね。 この辺、サードパーティを受け入れてくれる端末が現れたら、OSSプロジェクトなどで、画期的な製品が生まれる可能性があるのにな〜とか思ったりしてしまいました。 これからも、自炊系スキャンの動向にアンテナを張っていきたいと思います。

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