さくらインターネットのドメインサービスでCNAME設定を行う時の注意事項

2023/06/19

サーバー テクノロジー

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eyecatch 先日、知り合いの方にGoogleBloggerをオススメしたところ、カスタムドメインで使ってみたいとのことで、やり方を説明している時に、登録まで1週間近くも掛かってしまいました。 その時のやらかしちまった、凡ミスについての備忘録を残しておきます。

GoogleBloggerでのカスタムドメイン設定

無料で独自ドメインが使えるブログサービスは非常に数少ないです。 個人的に、Googleという世界的に大きな会社が提供しているサービスで、この機能があるのが何よりもありがたいので、最近では、カスタムドメインでたくさんのブログを活用させてもらっています。 設定方法は少し手間がかかりますが、管理画面の「設定」「カスタムドメイン」の箇所に、独自ドメイン(サブドメイン)をセットするだけなのですが、 この時に、DNS設定が完了している状態でないと、エラーが出て設定が完了することができません。

DNS設定について

GoogleBloggerのカスタムドメインの設定は、大きく分けて、2つあり、ネイティブ(ネイキッド)ドメインの設定と、サブドメインの設定です。 ネイティブドメイン : example.com (www.example.comも含む) サブドメイン : blog.example.com 基本的に、今回はサブドメインの登録を設定しました。 ドメインを購入したサービス(お名前comやムームードメインなど)で、殆どの場合、DNSの設定(レコード登録)ができるという機能が付いています。 そこに、エラーがでている内容の2つを登録するだけなのです。
名前 タイプ
blog CNAME ghs.google.com
$エラーに書かれている任意の名前 CNAME $エラーに書かれている任意の値.dv.googlehosted.com
基本的には、上記登録をして、ドメイン設定が行き渡るのを待つだけです。 運が良ければ、2,3分程度で行き渡りますが、運が悪ければ、2時間、レジストラによっては、最大48時間待つようにも書かれています。

さくらインターネットのドメインサービス

今回設定したDNSサービスは、さくらインターネットです。 通常のようにDNS設定がありますが、通常お名前comの設定をしていた場合は、上記の設定で問題なく完了できていたんですが、 さくらインターネットでは、どうも上記ではうまくいかずに、ずっとBloggerでエラーが出続けてしまいます。

ドメインのレコード値の調べ方

ドメイン設定が行き渡っているかどうか、自分のパソコンから簡単に調べることができます。 macでは、ターミナル、windowsでは、コマンドプロンプトや、PowerShellというコマンドツールを使います。 (コマンドツールの使い方などは、適宜調べてみて下さい) そこで、次のようなコマンドを打ち込むと、即座に結果が得られます。

成功パターン

nslookup -type=CNAME blog.myntinc.com Server: 192.168.86.1 Address: 192.168.86.1#53 Non-authoritative answer: blog.myntinc.com canonical name = ghs.google.com. Authoritative answers can be found from: 上記は、このブログの登録してある、カスタムドメインの情報を表示してみました。 ちゃんと、cnameが、googleドメインに向いているのが分かります。

失敗パターン

では、今回登録したドメインで実行してみます。 nslookup -type=CNAME blog.example.com Server: 192.168.86.1 Address: 192.168.86.1#53 Non-authoritative answer: blog.example.com canonical name = ghs.google.com.example.com. Authoritative answers can be found from: あれ?なんか、後ろにゴミのように、自分のドメインがくっついてきてる・・・

解決方法

サーバーで直接DNSレコードを登録したことがある人は、理解できると思いますが、 cnameなどで、URLやIPアドレスを登録する時には、最後に、".(ドット)"を付けるのが、DNSレコード設定ルールなのです。 ということで、それぞれの設定値の後ろに".(ドット)"を付けてみました。 すると、 nslookup -type=CNAME blog.example.com Server: 192.168.86.1 Address: 192.168.86.1#53 Non-authoritative answer: blog.example.com canonical name = ghs.google.com. Authoritative answers can be found from: 無事に、DNS設定が行き渡った後で調べてみると、正常な値のCNAMEを確認することが出来ました。

あとがき

DNSレコードを設定するレジストラは全く悪くないのですが、それを設定する管理画面で、勝手に".(ドット)"を保管してくれるサービスと保管してくれないサービスがあるので、それを見極めないといけないですね。 ちゃんと、エラーが出た時に、そのエラー内容に対応できるというのも、エンジニアとしての必要スキルという事が改めてよく理解できました。 この備忘録、忘れた頃に、また自分でネットで検索して自分のブログページに助けられるかもしれない・・・ おつかれ、未来のオレ。

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