何も考えられていないホームページと、考え込まれたホームページの違い

2023年6月18日

テクノロジー ビジネス 日記

eyecatch 以前ホームページを作ったクライアント様からホームページを活性化させたいというお問い合わせをいただきました。 これまで数多くホームページを作ってきましたが、それらはどれも会社のホームページで、いわゆるビジネスサイトというヤツです。 でも、残念ながらほとんどの会社さんのホームページが閑古鳥が鳴いている状態で、GoogleAnalyticsでPV数を見ていても、地べたを貼っているグラフに少し残念な思いがします。 もちろん、ホームページのPV数が少ないと、お問い合わせをしてくる人などはほぼいないのも明らかです。 という事は、PV数をアップさせればいいと考えるのはいささか拙速で、その前にホームページは色々な事を考えて作る必要があるシロモノであることを理解してみると良いでしょう。

考え込まれていないホームページ

通常、ホームページは、それを作りたいと思った人が、「こんな内容で・・・」という思考で、ホームページ制作会社や、HTMLが書ける人に作ってもらうケースが多いでしょう。 別にこれ自体は何も悪くないのですが、ほとんどの場合が、見た目ばかりを重要視するホームページを作りがちで、そのホームページの本来の目的についての思考が足りていない場合が多々あります。 自分は、制作会社側としていつも思うんですが、「もっとこうすればいいのに・・・」「この点をフューチャーした方がいいのに・・・」ということはたくさんあり、ご提案しますが、 自信のホームページの出来上がりのデザインが自分の頭の中にイメージしているクライアントさんは、そのイメージにどれだけ近づけるかを重要視して、ホームページの深掘り思考について頭が回らなくなっている方がほとんどです。 結果的に、きれいで見栄えのいいホームページが完成して、クライアントさんも満足感いっぱいになったとしても、しばらくして誰も見ないホームページが出来上がってしまっただけになってしまいます。 こういうホームページは、ペルソナ(来訪ユーザー)の行動予測について考え込まれていない事が多く、とにかく言いたいことを言うだけのホームページになっています。 あと、明確に言えることは、運用などの作業が考えられておらず、作りっぱなしになっているホームページも閑古鳥ページになっている一因です。

考え込まれたホームページ

一方で、考え込まれたホームページというのは、どういうページかと言うと、来訪するユーザーが、ホームページに来てどういう情報を見て、その後問い合わせフォームに書き込んでくれるかという事を、 文章から、ページ遷移、知りたいことを明確にするページ構成になっていて、UXと言われる、ユーザー体験の部分がしっかりと考え込まれているケースです。 コンバージョンという、そのページのゴールとされるページを必ず作り、そこに来訪してきたユーザーを先導するのがホームページの役割になるという事です。 考え込まれていないページは、文章と画像を表示することに一生懸命で、この導線という施策がまるでできていないのもポイントで、 考え込まれているページは、どういう意図で来訪したユーザーでも、それぞれの導線がちゃんと思考されているホームページという事でしょう。

ECサイトの場合

モノを販売するホームページであれば、来訪者が購入してくれることが目的になるはずなので、トップページでは、そのサイトの販売商品や新作情報、他のショップにはない特性などをアピールして、商品ページに遷移してもらい、 商品ページでは、それぞれの商品の特性やお値段、他サイトとの比較などを表示することで、購買意欲をアップさせます。 そして、商品をカートに入れてもらい、ユーザー情報を入力してもらって、購入完了。 こうしたユーザー導線がしっかりと考え込まれていればページのどの位置にどういう情報が必要なのかが明確になってきます。 奇抜なデザインが先に決まっていると、この導線部分がグッチャグチャになってしまって、使いづらいホームページになってしまう事が多いんですよね。

普通の会社のホームページの場合

では、新しく立ち上げたばかりの会社のホームページは、どのようにユーザー導線を考えれば良いのでしょうか? 多くの場合、トップページでは、会社の紹介や、いろいろなお知らせ情報、などを掲載し、 会社についてのページでは、代表者の顔を写真で載せて、思いの丈のセリフ調の文章を掲載。 取り扱っている商品などがあれば、商品ページ、 その他、設備や会社の内部の様子などを載せて、会社見学などをホームページで簡易に行わせている場合もあります。 その後、お問い合わせページという形で、それらがパーツとして設置されていて、導線になっているケースは少ないのが現状です。 名刺代わりに作る会社ホームページであれば、これで十分なんですが、問い合わせを活性化させたい場合は、必ずどのページからでも、見ている人が考えた疑問に対してお問い合わせページにリンクをして、わからないことは何でも答えるスタイルにしています。

活性化されているホームページ

個人的に、ホームページは、生き物のように、育てるという感覚が一番合っていて、
SEOをするために、キーワードを育てる。 ブランディングをアップさせるために、ドメインを育てる。 会社について深く知ってもらうために、ページ内の情報を育てる。 見てくれた人の再来訪を促すために、将来的なイメージを育てる
これらは、事前にストーリーを作って、見てくれた人にそれを体験してもらうという、小説のような構成になっているホームページであれば、どれも育てやすくなるんですよね。 そのために、ホームページ内でブログを書いたり、色々な細かな情報を逐一掲載するというこまめな運用をする必要があります。 逆に考えられると、活性化しているホームページは、ユーザーストーリーが明確に定義されているというワケです。

あとがき

正直、ホームページをストーリーから作っていくって、制作会社さんに依頼したら、きっとまともに受け入れてくれる制作会社さんも少ないかもしれませんし、 それを得意とサービス展開している制作会社さんは、コストも予算と見合わないかもしれません。 ホームページを作る場合に、そういう制作会社さんとの出会いも非常に重要なポイントかも知れませんね。 とにかく安くホームページを作りたいということだけを考えている場合は、今回のブログのような思考は不要ですが、 ビジネスホームページであれば、作ったその先に必ずこの思考が必要になってくることは間違いありません。 自分でホームページを作れるようになるというのもいいかもしれませんが、もしお困りの方がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください。 また、そういうホームページを作りたいけど作れないというエンジニアさんも、合わせて相談になりますよ。

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