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とある会社さんと仕事をしている時に、あまり思ったとおりに進んでいないプロジェクトだったので、先方の担当者さん同士で色々な言い合いが始まってしまいました。
そんな時、担当者通しの言い合いの中で、気になる言葉があったので、気になってその言葉について自分なりに考えてみたいと思います。
- 何故プロジェクト進行が遅れているんですか?
- 現場ヒアリングするたびに要望が出てくるので、要件定義がまだ定まらないんですよ。
- できれば、スケジュール重視でお願いします。
- 作りたいシステムは理解してるんですが、そもそもこんな膨大でタイヘンなシステムって作る意味があるんでしょうか?
それを言っちゃあおしまいよ・・・
という空気が会議全員に流れましたが、そもそも進み始めた後でこのセリフを言うのっていかがなものかと思ってしまいました。
最初から全てが見渡せているプロジェクトって、無くはないけど、大人数で大規模なシステムを作る時って、その都度要件も切り替わるし、
最初に言っていたことが、180度変わってしまうことって、よくあるんですよね。
自分のやることに理由を求める理由
人は誰もが、自分には価値があると信じている生き物です。
極端に言うと、多くの人が、自分が正しくて、それと反対する意見を持つ人は正しくないと感じてしまいます。
そのため、他人から何か作業を押し付けられた時に、自分がそれをやる意味を頭の中で無意識に考え始めてしまう人が多いでしょう。
アルバイトであれば、
時間給というお金の対価が理由になるし、家であれば、
お母さんの家事作業負担を助ける事が理由になります。
自分で理由が見つけられないと、作業を押し付けてきた相手に対して、自分がその作業をやる意味を直接聞いてしまう人もいるようですが、
そもそも、これって
自分の尊厳を守りたいという心の囚われでもあるんですよね。
誰もやりたがらない仕事を、言い渡された時に、
「何で自分だけがこんな事をやらされなきゃいけないのか?」
なんてことを考え始めると、その作業を言いつけた人に対して、なんだか敵意が芽生えてしまう場合などもあります。
理由が無いとやらない会社の話
確かに自分が無意味だと思う作業を言い渡されたら、正直やる気などゼロに等しいのも分かります。
会社で、管理者の立場で自分では何もやらずに、部下に指示だけを出して、深からうだつの上がらない上司として見られている人がいます。
その管理者の人は、自分は部下の管理をして仕事を割り振るのが自分の仕事だと思っているのに対して、部下たちは、「お前がやれや!」と裏でみんなでコソコソ話をされてしまっている光景。
過去に何度も見てきたことがありますwww。
そんな上司ではなく、個人的にはそうした部下たちを持ってしまった会社にもとても残念な環境を作ってしまったと思ってしまうんですよね。
理由が無いとやらない思考
何かを作り出す仕事をしたいと思っても、なかなか自分の作品を作り出せない人がいます。
本人は、クリエーターの卵として、これからどんどん誰もが気に入ってくれる作品を作っていきたいと思っているんですが、作品を作れないとそもそも誰からもクリエーターとは認めてもらえません。
そんな、作れない系自称クリエーターの人がいいガチなセリフは、
「モチベーションがわかないんだよね。」
「何かの作品を作る理由(素材)が見つからない」
なんて、いっちょまえな事を言っていても、結局何も作り出せずに、そんな自分に対して、「自分は向いていない」と自暴自棄に陥っていく人、
こうした人に言ってあげたい言葉は、
「理由を考える前に、作れ」
ですよね。
あとがき
以前一緒に働いていたエンジニアの友達が、独立して、ゲームアプリを自分で開発して、収益を得ていきたいと意気込んで退社したのに、
数年経っても、アプリを1つも作り出せていないという事で相談をされた時に、この友達は、
理由がないと物事を始められないタイプの人だと確信しました。
単に物事やらないというだけではなく、理由をつけてやらないというのも、このタイプの人の大きな特徴です。
一緒にいると、不平不満ばかり聞かされるので、正直あまり一緒にいたいと思われなくなるのも、分かる人も多いのではないでしょうか?
さて、あなたは、何か理由が無くても、物事を始められる事ができますか?
今何かをやりたいと考えた時に、思考よりも行動が先の人って、こうした心配はいらないと思いますが、なかなか物事が進まない、やり始められないという人、自分がやる理由を考えすぎているかもしれませんよ。
時には適当に物事を進めるということも、円滑な人生のポイントだと思ったブログでした。
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