とあるベンチャー起業家がオンラインサロン信者のように感じた話

2020年12月28日

日記

eyecatch オンラインサロンには参加したことが無い、弓削田です。 これは、半年ほど前に知り合った起業家の方で、個人的に「この人、失敗するな〜」と感じたという話です。 とあるビジネス用マッチングアプリで知り合って、何度かビデオチャットをやった方から、 自分が立ち上げようとしているサービスのシステムを作って欲しいというアサインがあったので、 「会社間契約であればいいですよ」と快諾してから、少し蜜な付き合いになりました。 その方は、ITがとても苦手で、これまで仕事では、エクセルを使う事ができるけど、メールの設定や世の中のITサービスなどは まるで無知なパソコン音痴でした。 でも、前職で事務をしていた時に、その業界にまだ無いサービスを作りたくて企業をしたのだそうです。 ここまでは、共感もできるし、その業界サービスはちゃんと作って販売すれば売れるに違いないという感触はありましたね。

資金調達の壁

どのスタートアップでも、最初の資金調達に苦労している話はミミタコです。 VCに偉そうに説教されたとか・・・ 資料作成が足りないと門前払いをくらったりとか・・・ 自分の提供したいサービス開発を、より良い質で作り上げるためには、非常に重要な軍資金ですが、 そう簡単に人から大金を借りられるものではないということですね。 「高額な資金調達に成功した!」とSNSで自慢している社長さんの気持ちはよくわかりますね。 ※でも、資金調達したあとが本当のスタートになるんだけどね。

助成金、補助金の罠

ここ最近では、専門コンサルティングも増えてきた補助金や助成金という手段をススメているセミナーやオンラインサロンが増えているようです。 借りたお金は返還しないといけませんが、補助金などは、企業に対して付与される金額なので、返済の必要もないということろが、 聞いた人も受け入れやすく、ソッチのほうがいいと思いがちなんですね。 でも、公的に行われているこうした補助金の類は、申請が非常にめんどくさく、無駄に書類が多く必要だったり、日数の制限なども厳密で、実態に沿わないケースが多く 個人的には、一体誰の何の為に行っている活動なのか意味不明に思えるものも多数あります。 そして、お金を上げる代わりに、その後の結果報告を数年間行うという、非常にめんどくさい作業工数を考えると果たして補助してもらう金額が 見合うかどうかは疑問になることもありますが、できるだけ金額を確保したい経営者は後先考えない人が多いようですね。 残念な人は、助成金コンサルタントに手を出して、採択される見込みのない作業に対してコンサルティング料金を支払ってしまう起業家です。 僕の知り合いの方も、その手法に引っかかってしまい、300万の助成金の成功報酬10%で、半額前払いという事で15万円支払ってしまって、 その後、複数申請した補助金が採択されずに無駄金だったという事に気がついたようです。 事前に、そうしたコンサルは使わなくても申請できると釘をさしてあげたのに、残念な感じですね。

サービスの根幹が見通せない経営者

その後、その経営者は、ベンチャーキャピタル、個人エンジェル、銀行融資などを画策し、トライするもほぼダメな結果になり、 意気消沈していたんですが、 僕の方で思ったのは、ビジネスプランをプレゼンしても、それを受け入れてもらえていないという実態なんじゃないのではないか?という点です。 確かに、業界初で面白そうなアイデアであれば、投資家などが飛びついてきそうな感じもしますが、 それが「実現可能性」「市場のニーズ」「本当に使われるサービスなのか?」というような疑問を解消できているようなプレゼンができていないようです。 それぞれ、失敗を感じた時に、それらを改善していくという活動ができなければ、イタい経営者となってしまいます。 この経営者も、「自分のサービスは必ず世の中に受け入れてもらえるはず!」という強い意志を持っているのはいいのですが、 周囲の意見をまともに聞けない状態になっているように思えたので、この時点で、ヤバい匂いがしていました。

オンラインサロンに毒された末路

半年ほど経ったある時、僕としてもボランティアで活動参加してあげるのが限界だと思い、融資が受けられないのであれば、 サービス想定を受け入れられやすいものに変えるべきである事を告げたけど、なかなか受け入れない自体に、これ以上の手伝いはできないと伝えておきました。 これまで、その経営者の発言は、全てオンラインサロンの知り合いからの入れ知恵がほとんどだったようで、 多くのベンチャー企業が、「初期開発は無料で行うもの」という風に意見を発してきたので、まるでシリコンバレーの学生企業のノリと 勘違いしているということに本人が気がついていないというのが、少し怖くなって、お付き合いを切らせていただきました。 実際にいくつかのサービス機能を作って、ベータ版として稼働ができる状態にはなっているので、その後本気でお金を稼げるサービスを作りたいと、 思った場合に、ちゃんとしたエンジニアを採用するという壁に当たることは目に見えているし、 サービス基盤を作った人に頼むことが以下に効率的かを気がつくには、あと1年以上は掛かりそうですね・・・orz その人が宗教家っぽい思考を改善しない限り、手を貸すつもりはありませんが、経営者として、一皮、二皮・・・と向けてもらうことをココロより願っています。 オンラインサロンでは、多くの成功例などがシェアされ、セオリーと称した偏ったやり方を共有しているところが多いようで、こうした熱心なビジネス宗教家が育ってしまう可能性が高いのではないかと、個人的に怖く思ってしまいました。 世の中のオンラインサロン全てが怖いわけではないのですが、こうした経営者を生み出すコミュニティは、やはり厳しいな〜という感じです。

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