自分以外の誰かを否定するのって、あまり気持ちのいいものではありません。
でも、時には否定しなければいけない場面もあります。
否定という言葉はとにかくネガティブな印象を持ちがちですが、実は
良質な否定思考って必要不可欠な存在でもあるんですよね。
悪質な否定思考と、良質な否定思考、一体どういう事なのか?どういう風に違うのか?
そんな違いについてまとめてみました。
ネガティブではないポジティブ思考の否定思考
否定思考の良質と悪質は、ネガティブかポジティブの違いによって判断できます。
提案型否定
誰かの作品を見た時に、単に「面白くない」と判断するのはネガティブ否定。
「面白くないけど、〇〇のようにすると面白くなるかも」と、何かしらのアイデアが入る否定はポジティブ否定。
教育型否定
できの悪い部下や後輩が失敗した時に、「お前、使えね〜な〜」という無下に叱りつけるのは、ネガティブ否定。
失敗した事に対してはキチンと叱るけど、その後どうすればよかったかをキチンと指導するのが、ポジティブ否定。
学習型否定
誰でも普段何気なく使っているものや、生活している空間内において、もはや無意識に使ってしまっているものがあります。
それらを「めんどくさい」と思いながら使い続けるのは、何なる否定。
「なんで使いづらいんだろう?」と気がつくのが、ポジティブ否定。
この「何故?なんで?どうして?」を、あらゆる物事で考え始めると、そこから自分の意見や思考、何かのアイデアの発見につながることも多いんです。
自己否定
「どうせ自分なんて・・・」という思考は、ネガティブ否定。
結構、このように考えている人多くないですか?
自分を否定するのって、すごく勇気がいります。
では、どうすれば良質な自己否定ができるのかというと・・・
・自分の現実や失敗を直視して、ちゃんと現実と向き合う。
・自分の行った行動や思考をちゃんとフィードバックして、認識する。
・どうすれば良かったか(今後良くなるのか)を、真剣に考える。
人は自分に対しては甘くなりがちですが、他人事のように自己に対して否定して改善提案をすることができたら、その人は放っておいても成長し続けていくことができます。
良質な否定思考の本質
なんとなく「良質な否定思考」の意味がわかってもらえたと思いますが、ポジティブな否定思考は、自分を成長させるだけでなく、周囲の人に与える影響も多大にあります。
良質な否定思考というのは、単に否定をするだけの、ネガティブな否定思考とは異なり、建設的かつ前向きな目的を持った批判的思考です。
自己改善や問題解決ができて、具体的な改善策や、新しい視点の発見が見込めます。
要するに、単純にイヤイヤをするのは、言葉を覚えたての子供と何ら変わらず、ちゃんとした大人であれば、イヤを好きに変える工夫を思考する必要があるという事なんですね。
本能のままにイヤイヤしている大人って、結構多くないですか?
絶対を否定する斜め上思考
良質的思考を追求していくと、かならず魔法の言葉に出会います。
それは、「もしかしたら・・・」という言葉です。
これを無意識に口にするようになったら、魔法使いかのようにこれまで「無理」と思っていた事が、不思議とすんなりできてしまうようになるでしょう。
これって、そんなに難しいことではないんですよ。
ちょっとしたコツがあって・・・
もしかしたら・・・を言ったあとで、それが確信に変わるために、何をすべきかを自分で考えるだけなんですね。
これが、ゲーム的に思考して、「もしかしたら、こうなんじゃないか・・・」「こっちで試したらどうだろう?」という風に、謎解きをしていく思考をゲーミフィケーションと言い、否定して楽しんで自己成長できてしまうという、リアルロールプレイングゲームなのです。
あとがき
「でも」とか「だって」が口癖の人は、自分の言っている否定的な言い回しに気がついていないことが多いでしょう。
そして、この口癖の人は、悪質な否定思考に行ってしまう可能性が高いので、良質な否定思考について考えるようにしなければ、後に他人から嫌われやすくなったり、孤立しやすくなるかもです。
すると、不思議なことに、枕詞の否定文言が無くなっていくかも・・・
もし、周囲にそういう人がいる場合は、良質な否定思考で、発する言葉などを指摘して改善してあげるものいいかもしれませんね。
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