UbuntuサーバーにDockerを組み込んで内部にアクセスさせるためのNginxの設定方法備忘録

2024/01/19

nginx PHP サーバー

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eyecatch とあるWebサービスを構築する時に、特殊なサーバーモジュールインストールをしなければいけないのですが、サーバー環境でのOSやらバージョンやら、インストールフレームワークなどの状態を確認して都度適切なモジュールをインストールするのは骨が折れる。 ということで、便利なDockerをサーバー(Ubuntu)にインストールして、あとはDockerに同一環境での挙動をお願いすればいいという事に気がついた。 いくつか注意点があるけど、この方法でやると、どんな環境でも開発環境と同じ安定した環境起動ができ、モジュール管理がとても楽になる上、初期インストールやサーバー移設などの際に極めてスピード早く効率的に作業が行えるようになる。 やはりDockerは神ツールである。 ようするに、サーバーにDockerさえインストールしておけば、どんなサービス環境も安定して即座に構築できてしまうのだ。 分かっていたのに、何故今までこれをやらなかったのか、自分に対してアホ連発したのは言うまでもない。

サーバー環境の確認

すでにあるUbuntu18.04を利用する事を前提で話を進めます。 Dockerが使えるサーバーの確認をしなければいけないのですが、18.04はギリ使えるようです。 これよりも古いバージョンだと使えない可能性が高いので、もし使おうとしている人は気をつけてくだされ。 あと、MacやWindowsで使うDockerは、Docker Desktopのみなんだけど、サーバーでは、Docker Engineというバージョンが使える。 そして、このDocker Engineを使うほうがサーバーでは一般的なので、今回はDocker Engineの事をDockerという風に記載するヨ。 概要説明ページは下記URLを御覧ください。 https://docs.docker.jp/engine/index.html

Dockerのインストール

実際にDockerのインストールは次のように行った、コマンドログを備忘録しておきます。

dockerが配布しているオートインストールを使う

$ curl -fsSL https://get.docker.com -o get-docker.sh $ sh get-docker.sh ※curlモジュールは事前にインストールしておいてください。

インストール確認

$ docker -v > Docker version 24.0.2, build cb74dfc

dockerを実行するユーザーをグループに登録

$ usermod -aG docker web ※groupが作られているか確認するコマンド $ groupadd docker

Docker Composeもインストール

$ apt install docker-compose-plugin ここまでできたら、あとは今まで通りコマンドでdockerを使うことができます。

Nginxの設定

次に、サーバーの設定ですが、個人的にApacheではなく、Nginxをメインで使っているので、Apacheについてはこのブログでは説明しません。 自分がコピペして使い倒しているNginxの設定は次のとおりです。 server { index index.php index.html; server_name %example.com; root /var/www/html; # only .git location ~ /\.git { deny all; return 404; } # データアップロードの容量設定 client_max_body_size 500M; client_body_in_file_only clean; client_body_buffer_size 500M; location ~ \.php$ { fastcgi_split_path_info ^(.+\.php)(/.+)$; fastcgi_pass unix:/run/php/php7.4-fpm.sock; fastcgi_index index.php; include fastcgi_params; fastcgi_param SCRIPT_FILENAME $document_root$fastcgi_script_name; fastcgi_param PATH_INFO $fastcgi_path_info; } } ※サーバーへのアクセスの対象ドメインやIPアドレスをセットします。 今回使うサーバーは、別のホームページなどで使っていたモノなので、PHP7.4とNginxがすでにセットされている状態でした。

問題発生

今回サーバーにセットするサービスは、一部PHPを使うモノだったのですが、案の定PHPが7.4のバージョンのままでした。 そりゃそうですよね。nginxは通常の設定しかしていないので・・・ リバースプロキシという設定をして、80番ポート(443番ポート)で受け取ったパケットをdockerでセットしたサービス用のポートに受け渡す必要があります。 ちなみに、今回のサービス用Dockerでは、8001番のポートをdocker内では80番に変換するようにしています。

Nginxの設定見直し

最終的にNginxは次の設定にして落ち着きました。 server { server { index index.php index.html; server_name %example.com; root /var/www/html; # only .git location ~ /\.git { deny all; return 404; } client_max_body_size 500M; client_body_in_file_only clean; client_body_buffer_size 500M; listen 80; location / { proxy_pass http://127.0.0.1:8001; proxy_set_header Host $host; proxy_set_header X-Real-IP $remote_addr; proxy_set_header X-Forwarded-For $proxy_add_x_forwarded_for; proxy_set_header X-Forwarded-Proto $scheme; } } 80番ポートを8001番ポートにリバースプロキシさせてみたんですが、 元々記述してあったphpの設定は外しているところがポイントです。 全てDockerに受け流すのが間違い無さそうです。 Dockerの負荷などを考えて一部アクセスのみをDockerではないモジュールで受けることも可能ですが、それだと完全なDocker管理ができないので、この設定がオススメです。 ちなみに、443番ポートの場合は、80番ではない書き方をする必要がありますが、Let'sEncryptなどのcertbotを使うと自動でセットしてくれるので便利です。

あとがき

複数のサービスを作る時に、Dockerにそれぞれポート番号を割り振ってあげると、同一サーバー内であっても、別々のコンテナを起動させておくことができる。 (負荷は知らんけど) そして、Docker Engineは、あくまでテストサーバーなどで利用するものらしく、本番サーバーでは保証などまるでしていないそうなので、この辺は自己責任で使うというのが暗黙の了解のようだ。 とにかく今回の設定で、開発したものをすぐにサーバーにアップできる環境ができたので、スピードも爆速にできる術を手に入れたと言っても過言ではない。 いや〜プログラミングが捗るね。

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