プログラミングが出来る人は、よく人から「ホームページ作ってくれない?」という風に一度は言われた事があるはずです。
このように頼んでるく人は、「パソコンやプログラムがよくわからないんだよね」という理由で相談がてら言ってきますが、
システムエンジニアの人であれば、「インターネット系のプログラムわからないんだよね」と言って断るし、
ネットワークエンジニアの人は、「HTMLとかわからないんだよね」って断ります。
ホームページデザイナーの人であれば、ホームページを作れるだろうと思ったら、「ホームページは作れるけど、サーバーとかよくわからないんだよね」と言われてしまうでしょう。
おいおい、一体ホームページって誰に頼めばちゃんと作ってくれるんだよ。
気持ちのいいやり取りが出来る人って、一体誰なんだ?
まあ、みんながみんなこんなやり取りをしているとは思いませんが、あながちこういうやり取りは「アルアル」ネタだとは思いますね。
フワっとしたオーダーその1
先日、知り合いと食事をしていた時に、「ユゲタさんってホームページ作れるんだよね」と聞いてきたので、
「作れますよ」と答えた所、
「友達がこれからとあるスクールビジネスを立ち上げるので、ホームページ作りたいらしんだよね」とのこと。
とりあえず、この時点では「わかりました」としか返答が思いつかなかったので、その旨伝えて、ホームページを作って欲しい人と話をして詳細を聞く事になった。
その人は、夜遅くまで仕事をしていて、打ち合わせも夜の23時からスタートという、22時には就寝しているユゲタにとっては、もはやおネムの時間。
でも、お仕事と割り切ってZoomで打ち合わせをした所、
「ITが苦手なのでホームページの事は何も分かりません・・・」
というだけで、なかなかどんなホームページを作れば良いのかを言ってくれない。
そこで、こちらから質問攻めにする形態に切り替えた。
どんなホームページを作りたいか質問集
・ホームページのタイトルは?
・誰が見るホームページなの?
・ドメインは?
・制作予算は?
・運用コストは?
・どんな感じのホームページにしたいのか、参考になるホームページはある?
・必要な機能は?
・どんな風に使いたい?
・写真素材は持ってる?
・メッセージなどの文言は、考えてある?
ヒアリング結果
・リアルのスクールビジネスなので、地域性の高いホームページ。
・生徒さんに対して、スクールのスケジュールをカレンダー表示してみんなが見えるようにしたい。
・お問合せをメールで受け取ってスマホで管理したい。
・子供がメインのスクールなので、カワイイ感じにしたい。
とりあえず、内容の詳細は別途引き出すとして、このぐらいであれば、ご提案できるwebサイトが作れると言うことで、土日を費やして簡単なホームページのモックアップを作ってあげました。
フワっとしたオーダーその2
知り合いの企業営業をしている人から、チャットが入り、「取引先でシステム構築をして欲しいので、いくらで作ってくれるか教えてほしい」との事。
もちろん、これだけの情報で、値付けができるわけはなく、「どんなシステム構築なのか詳細を教えて下さい」と言ってみた所
「とある人材派遣の業務請負をやっている会社さんで、無料登録サイトに登録をするよりは、自分で仕事紹介サイトを制作した方が良いとの事で、そうしたシステムです。」
「とりあえず、こんな感じのサイトです。」と言って、人材派遣の見積もりサービスサイトのURLを送ってきました。
こんな時の見積もりの算出方法は、ユゲタの場合は、大きく分けて3パターンあります。
パターン1機能設計をして工数を割り出す
当たり前ですが、多くのシステム開発会社は、この方式で見積り金額を算出します。
でも、こうしたしっかりとしたシステムを作る場合、想定外の機能追加などが開発完了までに発生することが容易に想像できるので、
はじめに作る機能一覧として、設計を行って、それ以外は追加コストになる旨を事前に行った上で料金を提示する方式です。
でも、この設計って結構時間掛かるんですよね。(しかも、足りない情報が圧倒的に多いだろうし・・・)
パターン2パッケージ金額を提示する
どんなシステムでも、ゴールを決めてその期間までに作り込むという強引なやり方でこれまでいくつものシステムを作ってきた経験から、
大体1ヶ月あれば、使い物になるものができるという独自理論で、1ヶ月の工数として見積もる場合もあります。
機能要件や、やりたい事などが明確でない時に、モックアップをこの期間で作って、それを元にその後作り込みをしたり機能変更をするという事で、別途詳細見積もりをするという流れになります。
自分でイメージできていないけど、モックアップを作ると、「そうじゃない」と言って、工数数倍もの詳細見積もりになるパターンもあり、この時点でモメる事もよくアルアルなんですよねwww
パターン3格安または無料を根性でやる
仕事じゃなくて、友達とのやり取りであれば、実は何でも無料でやっちゃいます。
もちろん、無料と言っても、そのシステム開発をした後での自分メリットはしっかりと感じれる内容であればという事ですけどね。
(全くメリットのない無料開発はなかなかモチベーション持ちませんがな)
また、ビジネス付き合いでどうしてもという場合は、格安でも対応をする事もあります。
先日この方式で対応してあげた人は会社さんなのですが、ホームページのサーバーランニングコストも払うのが厳しいとのことだったので、
うちの会社のサーバーに併設をしてあげる代わりに、そのページ内に自由にAD広告を設けさせてもらうという事で承諾をしました。
(大したPVは期待してないので、正直ボランティアなんですけどね)
フワっとしたオーダーその3
某会社で独自開発した自社システムのページ表示が遅いので、どうやったら早くなるか?
というような質問をしたいので、「飲みに行きませんか?」というお誘いを受けた。
これほどフワっとして依頼もなかなか珍しいかもしれないが、
「Adsenseに登録されないけどどうすればいいですか?」
「Wordpressの構築でエラーが出たんですが、何を直せばいいですか?」
「ホームページを作っていて、動画を表示させたいけど、videoタグが正常に表示されないのは、どうすればいいの?」
こんな質問は日常茶飯事でありますwww。
ちなみに、システムが遅くて依頼してきた人と飲みに行ったんですが、結果的に、その人が酒が入って、まともにシステムの話が聞ける状態ではなくなったので、飲みでの相談は無理という事を理解できました。(人によるけど)
でも、その会社のシステム内部をプログラムも含めて見させてもらったんですが、データベース、サーバー構成、パケット循環まわり、プログラム構造、どれも古いシステムが陳腐化していて全てを師ファクタリングしてから、速度計測をするしかないという事をお伝えした次第です。
正直、こうした人達は、銀の弾丸を欲しがっているタイプで、あわよくば簡単なチョコ技で、簡易に修復ができれば儲けものぐらいの感覚で質問してきているケースが多いので、
まともに答えるだけこちらの労力の無駄になる可能性も高いです。
困っている人を助けてあげたいというこちらの善意を踏みにじるタイプも多いかもしれないので、自分の見極め力を鍛える必要も感じるフワッとオーダーでした。
フワっとシステム依頼は止まらない
システム開発を自分でデキる人は、当たり前ですが、自分でシステムを作るだろうし、他の人に頼まないんですが、自分で何もわからないから頼んでくるんですよね。
そして、分からないから、フワっとしてしか依頼ができないというワケです。
なので、このフワっとしたシステム依頼って、当たり前という事なのです。
決して、フワっとしたシステム依頼を嫌がっているわけでは無いんですよ。
問題にしたいのは、「安かろう」と見下して、相談をしてくる相手です。
そういう人にうかつに金額を提示すると、知らないところでコンペが行われて、知らないうちにコンペ落ちをして、勝手に向こうからお断りをしてくるという残念なやり取りになる事も過去に何度も経験しました。
なので、ジビネスでのやり取りであれば、最初から詳細見積もりをするのは、リスクと考えて、よほど手堅い相手でない限り、戦法の予算重視でこちらから「いくらでできる」という事は言わないようにしています。
「いくらでできる?」という問に対しては、
「いくらでやって欲しいですか?」と、アホみたいな聞き返しをするようにしているんですね。
ここでダメになる相手であれば、その先のやり取りもしんどくなることは明確だと考えると、なんか非常にいい対応の様な気もしますね。
フワっと依頼からの相手の人格も見抜けるようなこのやりとり思考、結構コミュ力もアップするかもですね。
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