なにかの作業をしていて、途中からとたんに面白くなってきたことありませんか?
この意味のわからないランナーズハイ状態って、繰り返しの作業などをやっていると、発動することが多いようです。
単一作業の中に何かコツを見つけてそれに慣れてきた時に発動するワクワク状態なんですね。
人はワクワク感を味わうと、その物事に対して楽しいと感じるようになり、好意感を持ち、行為自体のモチベーションへと繋がります。
そんなワクワク感の正体についてもう少し詳しくなりたいと調べてみたら、面白かったので、ブログに残しておきたいと思います。
ワクワク感の正体
ワクワク感というのは、自分の趣味嗜好に応じての好き嫌いというだけでなく、
ストレスを感じない、リラックスできる、安心感がある、楽しめる、そんな感情が複雑にたくさん詰まっている状態になっています(自分計測)。
そして、この感情を複数の人達で共有できると、自分のワクワク感もべき乗的に膨れ上がるという面白い心理があるようです。
日本感性工学会論文誌というところから公開されている、「仕事におけるワクワク感に関する研究」という資料を見つけたので見てみると、面白いことが書いてあった。
参考資料(pdf) :
http://lab.sdm.keio.ac.jp/maeno/papers/2020_kansei_inoue.pdf
仕事におけるワクワク感の因子分析結果
Q. あなた自身にどの程度あてはまりますか?
(調査会社:株式会社マクロミル社のアクティブパネル120万人より,20代から60代の有職者に対して調査依頼を配信)
Ⅰ : 強くそう思う
Ⅱ : そう思う
Ⅲ : どちらともいえない
Ⅳ : そう思わない
Ⅴ : 全くそう思わない
項目内容 | Ⅰ | Ⅱ | Ⅲ | Ⅳ | Ⅴ |
仕事中に休憩時間を作ってリラックスする | .68 | .03 | .07 | -.15 | .09 |
一仕事を成し遂げた後、解放感を感じる | .67 | -.10 | .17 | -.04 | .07 |
何か美味しいものを食べる | .63 | .04 | -.05 | -.07 | .18 |
相手の表情やしぐさなど、相手の反応をみる | 58 | -.05 | -.01 | .34 | -.15 |
給与・賞与などの金銭的報酬を求める | .58 | -.04 | -.14 | -.07 | .18 |
結果は早く知りたい | .55 | -.05 | .05 | -.06 | .18 |
仕事の後に楽しみにしている事がある | .53 | .12 | -.02 | .10 | -.01 |
不快なことから逃れる | .47 | .15 | -.17 | .06 | .04 |
仕事中の香りにはこだわりがある | .00 | .96 | -.01 | -.11 | .00 |
仕事中の音にはこだわりがある | -.03 | .91 | .01 | -.04 | -.01 |
オフィスの見た目にはこだわりがある | .01 | .74 | -.02 | .08 | .04 |
仕事中の食べ物にはこだわりがある | .01 | .69 | .03 | .10 | -.04 |
仕事道具の感触にはこだわりがある | .08 | .53 | .06 | .09 | .08 |
やりたかった事が実現できそうだと思う | -.21 | .05 | .98 | .05 | .06 |
やりたかった事を実現する | -.13 | .02 | .95 | -.02 | .11 |
仕事中「よしやるぞ!」と気を引き締める | .16 | .06 | .66 | -.05 | .03 |
目の前の仕事に集中・没頭する | .26 | -.13 | .56 | -.05 | .05 |
仕事仲間との一体感を感じる | .16 | .03 | .53 | .17 | -.17 |
新たな領域に挑戦する | -.14 | -.06 | .03 | .78 | .26 |
不確実で曖昧な物事に取り組む | -.17 | .01 | -.10 | .76 | .21 |
いつもとは違う仕事や課題に取り組む | -.04 | .02 | -.01 | .75 | .16 |
仕事仲間の新たな一面をみる | .26 | .03 | .09 | .64 | -.19 |
新たな人と出会う | .22 | .01 | .09 | .58 | -.13 |
スリルや緊張感を感じる | -.04 | .07 | .04 | .58 | .04 |
高い成果を出す | .23 | .01 | .02 | .10 | .64 |
好ましい成果が出せると確信する事がある | .26 | .00 | .11 | .03 | .57 |
いいことをひらめく事がある | .21 | .04 | .04 | .14 | .56 |
物事を自分の思い通りに決める | .15 | .03 | .15 | .09 | .49 |
因子相関行列 | Ⅰ | Ⅱ | Ⅲ | Ⅳ | Ⅴ |
Ⅰ | - | .36 | .66 | .67 | .52 |
Ⅱ | - | .47 | .58 | .47 |
Ⅲ | - | .69 | .60 |
Ⅳ | - | .55 |
Ⅴ | - |
導出因子の命名
Ⅰ | リラックスとご褒美 緊張状態からの解放やその後の報酬に意識が向かう項目 |
Ⅱ | 五感的こだわり 五感を通じた外的な刺激に意識が向かう項目 |
Ⅲ | 仕事への傾注 仕事そのものの面白味に意識が向かう項目 |
Ⅳ | 未知への挑戦 未知な物事に好奇心がくすぐられ探求や挑戦に意識が向かう項目 |
Ⅴ | 達成と自己効力 自身の能力への自信や効力感に意識が向かう項目 |
このアンケートからわかった結果
色々な計算式を元に次のような表が作成されました。
もう、ワケわかりませんよね。
文章では次のように書かれています。
リラックスとご褒美因子とは,単に弛緩した状態や金銭的報酬を得たいというだけではなく、一定の仕事を成し遂げた後の褒賞としての解放感や報酬を楽しみにする姿勢が見受けられた。
すなわち、健全な外発的動機づけが示唆されたものと考えられる。
要するに、
リラックスと
ご褒美というモノがとっても良いという事らしいです。(知らんけど)
ワクワクしない特徴
学問的なワクワク感はともかく、物事に対してワクワクしにくい人がいるというのも、少なからずいるのではないかと考えてみたら、友人に何人かいる。
そういう人の特徴は、 次のような特徴がある気がします。
・物事を最後まで追求しない。
・逃げやすい。
・「分からない」「忙しい」が口癖。
人は他人と違うことをネガティブに考えてしまうタイプの人がいて、自分はこういう人だからマイナスという風に思い込んで結果的にこの3つの様な思考になりやすくなっているんだと思います。
こういうのも人の個性としてポジティブに考えるという思考もあるかもしれませんが、きっとこうしたタイプの人は、
自分を変えたいと考えているケースが多いのではないでしょうか?
最後に
自分をどうしてもポジティブに感じられない人は、自分に対して自信が持てなくて、さらに自分をネガティブに思考してしまう特徴がありますよね。
その解決方法は、自分のワクワクを見つける活動をすることなんじゃないかと思います。
何かに熱中して、追求して、達成して、喜ぶ、という人間の基本的ワクワク感情理論を体験して初めて、ワクワクしやすい人になるんじゃないかな〜と思いました。
毎朝起きた時に、今日やろうとしている事に対してワクワクする日常が繰り返されると、その人の目からは、希望とやる気と楽しさが他の人が見てもわかりやすく見えるようになるでしょうね。
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