
人と違ったことをすると、自分に対して違和感を感じる人は、
長いものに巻かれることで安心感を感じるタイプの人です。
おそらく、行列に並んでいることで安定感と共有感を強く意識できるんじゃないかと思います。
これはこれで、日本人にもっとも多いタイプであり、人間が普通に生活をしていると、
こうしたタイプの人の方が普通に感じるようになるはずです。
何故なら人は共有感を求める生き物ですからね。
他人と違うことに対してなんとなく
違和感を感じてしまうので、なるべく他人と同じ方が安心するからなんでしょうね。
でも、そんな中、ニッチなポイントに目を向けることができる人は、他の人よりも一歩も二歩も抜き出ているかもしれません。
そんなニッチに関してポジティブに考えてみたいと思います。
ニッチは、競合が少ない
当たり前ですが、周囲にあまりない事が、ニッチの条件です。
なんなら世の中的にもニッチであれば、それは競合というライバルが少ない状態になります。
ビジネスで言うところの、
ブルーオーシャン。
競合が少ないので、比較的売上が見込めるポイントとも捉えられます。
でも、個人でニッチなことをやっていると、「変人扱い」されてしまうことがあったり、することもあれば、
「独特の感性の持ち主」なんて褒められることもあります。
とにかく、同じことをする人が少ない事の方が、何にも比較されることなく物事を進められると言うメリットがありますね。
ニッチは、コアなファンが生まれる
自分しかやっていない活動や、作品などがあると、それに対して、共感してくれるファンがつく事があります。
そうして共感してくれる人は、「ニッチ市場は自分のために作られている」と感じるかもしれません。
そうした人が増えることで、結果的に、深い共感や強いファン化が起こりやすい。
ニッチは、専門性が磨かれる
ニッチなことをやっている人は、専門性が半端なく高い場合が多いです。
誰もやっていないから、丁寧に説明してくれる参考書などもなければ、誰からも教わることができません。
結果的に自分がその物事を追求して、専門性が高まっていくことは、容易に想像できますよね。
そうなると、その専門性は、唯一無二のものになると言うのも分かります。
きっと、「その分野なら、その人」と言ういい感じのレッテルを貼られるかもしれませんね。
ニッチは、長期的に強い
大衆向けはトレンドの変化に左右されやすいが、
ニッチは少人数でも安定して求められるため、長期的な持続力がある。
周囲で誰もやっていないから、トレンドになることもありません。
もしかしたら、真似をする人は出てくるかもしれませんが、先行優位的に、最初に始めた人に軍配が上がることの方が多いでしょう。
世間認知的にも、ニッチは老舗が重宝されることもあるので、世の中でイチバンになることができる手段と考えてもいいかもですね。
ニッチは、自分らしさを発揮できる
マニアックな分野というのは、自分の
好みや強みをそのまま活かしやすい分野です。
結果として「楽しみながら続けられる」活動になるので、誰にも迷惑をかけずに、自己研究が追求できると言う点もニッチの強みです。
もちろん、自分の生活に影響が出るような活動をする場合には、周囲に迷惑をかけてしまう場合もあるかもしれませんが、
将来的な大成を見越すかどうかは、自分の熱意次第でもあります。
自分らしさを持たない人が世の中に多いことを考えると、自分らしさを持てた人は、それ自体が宝と言ってもいいかもしれませんね。
ニッチの語源
フランス語の niche(隙間・くぼみ)が由来らしい。
さらに遡ると、ラテン語 nidus(巣)から派生したと言われるのだそうだ。
建築では、壁の一部をくぼませて、像や装飾品を置くスペースを指したそうで、
「小さな空間」「特定の用途のための場所」というニュアンスということらしい。
生物学では「生態的地位(ecological niche)」として使われるらしく、
生物が生態系の中で果たす役割や、占める場所のことを言うらしい。
ビジネスへの転用で、「市場の隙間」「特定の小さな領域」を指すようになり、
マーケティングで「ニッチ市場」と言えば、大手が参入していない狭いターゲット層を狙う戦略と言うことになったようだ。
つまり「ニッチ」は、
壁の隙間 → 特殊な場所 → 生態系の役割 → 市場の隙間
と意味が広がっていった言葉です。
単なる小さな市場ではなく「独自の居場所」「他と違う立ち位置」というニュアンスを持っているとも考えられる。
あとがき
あなたは「そんなことも知らないの?」と人から言われた時に、どういうふうに思います?
誰もが知っておくべきことを知らないことは、確かに常識知らずと見られる場合もありますが、
教養以外で知っていないと恥ずかしいことは無いと考えてもいいかもです。
逆に、自分がニッチを追求していると、「他人は知らなくて当たり前」と言う感覚が先に出てくるので、
このセリフを言う人は、ニッチとは真逆の人という分別ができるかもです。
他人と同じ生き方をしたくないと考えた人は、ニッチの道へ進むキッカケと考えてもいいですね。
おそらく思春期に、誰もがこう思うけど、社会に出たら、他人と同じ方が楽に生きられると気がついてしまうため、
世の中的にニッチなことを追求する人は、ニッチになっていくんでしょうね。
ニッチを選ぶのは「小さな池で大きな魚になる」戦略というらしい。
広さではなく深さを取ることで、結果的に信頼や影響力が積み重なっていくので、仕事としてやるのであれば、こうしたことまで考えるべきかも。
多くを狙うより、
少数の心に深く届く方が強い時代になっているからね。
他人が面白いと思わないことに、面白みを感じるのが自分の武器と思ってもいいかもしれない。
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