
イケてない会社のイケてない開発からは、必ずデスマーチが生まれます。
以前から、このブログでも何度か紹介してきた、開発を度外視するとある会社のお手伝いをしていた時に、
20年以上使い続けてきた、その会社開発のソフトウェア(Webシステム)が本当に逆生産性として、
使えば使うほど、社内の人員工数を奪い去っていく、悪く式なシステムでした。
今年の春先に、友達でもあるその会社の役員から、システムのリニューアルをお願いされて、
気軽に請け負ったんですが、それがとんでもないデスマーチへと繋がった備忘録と、
そんな開発についての個人的見解をブログに残しておきたいと思います。
何を作ればいいかわからない問題
ある程度の開発炎上は覚悟はしていたが、そもそも何を作るかという仕様の要件定義は、
開発で、ヒアリングしながら作るという流れはこの会社の常套手段。
でも、会議で質問しようものなら、どうすれば売り上げが上がるかという、話ばかりが盛り上がり、
時間をどれだけ消費しても、システムの詳細仕様は出来上がる気配すらなかった。
基盤のフレームワークや、サーバー土台などをその間に整えて数ヶ月が経過。
こういうモノを作って欲しいという、要件定義もなければ、細かな仕様を伝えてくれる人などいない状態で、ほぼ日々が過ぎていった。
流石に、会社の中の人もヤバ位と思ったのか、現在のシステムの問題点をリストアップし始めたのは、
3ヶ月以上経過した後からの話である。
結局は、今あるシステムを作り直すという、単にそれだけの要望に落ち着いた。
(ていうか、要件定義すら作れない、技術力0の会社と言ってもいいのかも)
ケツは決まっているの一点張り
本格的に動き出したのは、ロンチ予定の3ヶ月ほど前になってから、決済システムやら、システムの根幹になる、ロジック系の開発が、
これまでのシステムからの移植と、リファクタリングで、なんとか形になりかけた頃、
その時の開発人数は、多く見積もって四人、
実際にフルで動いていたのは、2〜3人程度。
初期に見積もっていた工数は、十人体制ぐらいで2年ぐらいはかかるだろうと、想定していた。(もちろんそれも伝えていた)
なのに、片手の指よりも少ない人数で、あと3ヶ月で作らないといけないというのを泣き落としに近い要望で伝えられてきた。
開発工数は、システム:頭数の人数というどんぶり勘定
そもそも、そこの役員に開発部門のディレクションもできていなければ、
開発数に応じての工数が圧倒的に足りていないという話をすると、
売り上げに見合っていないから、組織として、増やせないという話だった。
それなら、普通であれば、機関で調整するのが当たり前だが、期間も、人数増加も譲れないとのこと。
まるで、デパートの入り口で、寝転んで手足をばたつかせる子供のような、筋の通らない要望でもある感じがした。
こっちとしては、契約で付き合ってあげているだけの仕事なので、月単位でキリのいいタイミングで、お断りしても良かったのだが、
それだと、その会社の中の人にとばっちりが行くのが可哀想すぎて、とりあえず、ロンチまでは付き合ってあげることにした。
できないものはできない
そして、結局1週間のびてロンチ(公開)することができた。
ラストの3週間は、開発メンバーの自分を含めて2名は、3週間自宅から一歩も出ることなく、
昼夜パソコンと睨めっこする生活を強いられていたんですね。
(コレって、監禁と同じとちゃうん?)
ロンチした翌日に外に出て浴びた日光の眩しさは、久しぶりのデスマーチ空けの感覚で、懐かしいやら、腹立たしいやら・・・
その会社のおかげで、自分の会社で予定していた、ホームページ制作が、2週間も手がつけられず、そっちに影響を出してしまったが、
そちらの会社さんは、快く承諾してくれて、ことなきを得たことは、その会社には言ってはいない。
あとがき
デスマは続くよ、どこまでも🎵
と歌いたくなる気分なのだが、その翌日から、1ヶ月後の別の開発ロンチの話が出て、
会いたくちが塞がらなくなり、その会社の主要メンバーに直後の会議で説教をしてあげた顛末でした。
でも、まだまだデスマ続いていますよ。
終わりのない開発。
まあ、開発費の支払いはしっかりとしてくれているので、次の月は、残業代も取ってあげようと思って、
しっかりと稼がせてもらおうとこちらはこちらで目論んでいるしっかり者の自分でもありました。
さて、ブログなんて書いてないで、開発続けますか・・・
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