インボイス制度について思うこと

2023年10月23日

日記

eyecatch 何かと世間を騒がせているインボイス制度。 消費税に絡む法律のルールが変わると多くの人が関わってくるため、賛否の意見が出るのは分かりますが、 このインボイス制度は、制度が非常に難しく思われていて、分かりにくさ故に否定派が多くなっているように思います。 確かにわかりにくい制度でもありますが、会社の経理担当者や事務担当者などが、請求書のインボイス番号のチェックをして、それを簿帳に記載しなければいけないというのもこれまでよりも仕事が増えるポイントとして否定的な気分になるのも分かります。 個人的には、インボイス制度の意味も内容もやらなければいけないことも理解した上で、意義としては賛成しているが、制度としては複雑化していて、もっと簡略化できたはずなのにという考えです。

インボイスは直訳すると請求書

請求書制度という風に考えると、たしかに請求書の扱いの手間が増えるのでそうなのかと考えがちだが、この制度の本質は、消費税を確実に政府が取得するという裏ルール的な制度なので、名称と本来の意味がリンクしていないのも、混乱しているヒトが多いのではないだろうか? そしてもっともこの制度で困るだろうと考えられるのは、大手企業などではなく、零細企業やフリーランス(個人事業主)だろう。 だって、年間に1千万円以上の売上がある会社は、これまでも消費税を国に収めてきているはずだから、免税事業者としての1千万円以下の免税事業者から取りはぐれていた消費税を国が取得するための制度というのが本質なのである。 個人的な想像だが、おそらく国としては、免税事業者が免除されている消費税額を、それを経費として扱っている大手企業から取得しようと考えたのが最初なのではないかと思われる。 でも実際に制度を作ってみたら、インボイスに登録していない事業者を大手企業が除外してしまう(かもしれない)現状は想定できていなかったんではないでしょうか? そして、それに伴う複雑なルールにしたせいで、これまでよりも書類に対して事業者から国税に係るすべての人の工数が増える結果という制度になったというのが、この制度の本質だと思っています。 なので、ルール化の意義は理解できるが、実際のルールは無駄が多く、正直失敗しているルールであると思っているんですね。(個人的にですが)

インボイス制度はどうすべきか?

文句ばかり言っていては、単なる不満分子でしかないので、自分がもし政治に口をはさめるとしたらどうするべきかを考えてみた。 要するに消費税を取りたくない政府と、消費税を支払いたくない事業者とのバトルが、この盤面の相関関係です。 この制度で本当のダメポイントは、消費税を支払わない免税事業者が、実際の売上の際に消費税をしっかりと取得しているというのを理解する必要があります。 国に収めるべきはずの消費税を、事業者がいざ確定申告の際に、1000万円達成していないので、支払わなくてもいいというルールが、どうしても着服しているように見えてしまうのは否めません。 なので、インボイス番号を取得するのではなく、免税事業者という称号を取得して、それを取得している企業でかつ年間売上が1000万円を下回っている企業のみが消費税を支払わなくて良いようにすればいいと言うふうにするだけで、これまでとほぼなんら変わらないルールができてしまう。 そしてもっとも重要なのは、この免税事業者は、実際に売り上げる場合に利用者(ユーザー)に対して、免税店なので、消費税を支払わなくてもいいという風にすると、利用者側にもメリットが生まれる。 ある意味、消費税無しのテンポなども現れて、小者の利点にもつながることができる。 もちろん、国の税収が少なくなってしまう考えるかもしれませんが、税収はこれまでと同じです。 悪い言い方をすると、これまで不正に取得されていた消費税が消費者に還元されて結果的に景気も良くなるのではないかと考えられます。 また、消費税がない店舗などの場合も、免税分の安値提供ができるとして、活性化することも想定できます。 結果的にお店の売上が上がれば、1000万円を超えた時点で免税ではなくなるので、ちゃんと納税も行われるという事です。 ひとつ大きな問題としては、免税者が納税者になってしまうタイミングで消費税の支払いが発生するが、消費者から取得できていないので、初年度は免除するような救済策は必要になります。 一度納税者となった場合、前年度が1000万円を下回っていないと免税申請ができなくなると、不正に免税事業者が増える心配もないでしょう。(この点の監視は必要になりますが、これも今となんら変わりません) 結果的に今とは違う数年後になるのにな〜と想像してしまいました。 この声、国税局まで届かないかな〜?

あとがき

なにはともあれ、自分の会社もインボイス番号を取得して、クソめんどくさい作業を遂行しなければいけません。 自分で作って運用している経理システムに早速インボイス番号の表示機能を入れて、税理士と打ち合わせ中なのですが、領収書の入力業務がこれまでよりもしんどくなるのがなんだか闇に感じてしまいます。 あらためて、国のこうした制度も、ITシステムの設計に非常によくにた側面があると感じてしまった。 ダメシステムでも一度作って使い始めたら、それを丁寧に使い続けなkればいけません。 なるべく駄目システムにしたくないのは誰もが同じ考えなのに、設計者がしっかりしていないと、できあがっちゃうんですよね〜。 どうせならインボイス制度をより簡単に運用できるITシステムでも考えるようにするとしますか。 ITエンジニアならではの視点でね。

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