先日、仕事の関係でのお酒の席で、ご近所経営者のAさんから、ITやプログラミングに関しての相談を受けました。
Aさんは、最近税務署のランダム調査として、ガサ入れを受けた経験から、経営資料についての重要性を認識して、
これまで乱雑に管理出来ていなかった資料などを、ちゃんと整えていく思考になったそうですが、
書類を全部人手で行うと数が多く、会社の仕事が回らなくなるのだそうです。
そこで、ITを使って色々なことを自動化していくためにどうすればいいかという事が質問の内容でしたが、ITが分からなさすぎて色々な面白い質問があったので、そうした
IT苦手な人がしがちな質問をまとめてみました。
何故プログラミング言語はたくさんあるのか?
コンピュータで処理するジャンルが違えば、扱うプログラミング言語は違っています。
誰もがよく使うジャンルで考えると、分かりやすいでしょう。
インターネットブラウザと、サーバーでは扱うプログラム言語は違いますし、
ゲームを動かすプログラミング言語と、車の運転の時に使われているプログラミング言語は、全く別物です。
全部1つの同じものにすれば、プログラミング言語を学習するのも楽だし、使う人も複数覚える必要がないでしょ?
という疑問というかあわせ技の質問も出てきますが、世界中で人類の話し言葉が場所によって違うのと同じで、
プログラミング言語も、ジャンルや用途に応じて違っているというワケです。
同じ日本国内でも、方言が違えば、日本人でもまるで話している内容が分からないというのと同じ理由で、
プログラミング言語のそれぞれのバージョンや、似たような名前だけどまるで違うモノというのは、ありますからね。
JavaとJavascriptが代表的なプログラム言語でしょうね。
AIが発達してくると、人間は仕事をしなくてもよくなるのか?
その昔、馬に乗る時の鞍を扱う鞍職人という仕事がありましたが、自動車が世の中で主流になってきて、無くなった仕事として有名です。
仕事って、世の中が便利に変われば変わるほど、これまで当たり前だった仕事が、全く不要になったりもしますよね。
AIやITがどんどん発達していくと、同じ様に人間がしなくてもいい仕事が増えてくるでしょう。
ロボット掃除機や、食洗機などで、お母さんの家事が楽になるというのと同じで、そんなの機械にやらせておけば良いものは、人がやる仕事ではないのです。
でも、そうして無くなっていく仕事を自分がやってたとしたら・・・と考える人が、「AIに仕事を奪われる」という被害妄想が膨らんで、この質問をよくされることがあります。
心配しなくても、人間が行きている以上、必要な仕事は無くなりません。
重要なのは、変化することに気後れしないことですね。
ITに詳しくなるためにどのくらいの期間が必要?何をやったら良いの?
この質問と同時に「数学は得意でないといけないのか?」という質問を良く受けますが、
義務教育の数学(算数)がわかるレベルであれば十分です。
そして、そういう数学をプログラミングで扱うのって、ジャンルにもよりますが、そんなに多くもないですよ。
そもそもITに詳しくなるには、世の中にどんなITがあるのかを知ることが一番です。
ITリテラシ格差というのは、今では仕事の効率性にも影響するし、会社の売上や利益比率を大きく左右する一因にもなっています。
会社のお金の構成比でもっとも比重の大きいのは、従業員の給料ではないでしょうか?
そう考えると人件費をどれだけITに置き換えることができるかということも、経営者のITリテラシ格差によって違ってきているようです。
ITで何ができるかが分かってくると、必然的に何を学習すればいいかわかるし、自分に関係あるITと関係ないITをちゃんと区別できるようになると、
それらにどれだけの学習時間を使うかが見えてくると思います。
ITが理解できているレベルと出来ていないレベルの境目はどこ?
そもそも、ITリテラシが低い人と、ITリテラシが高い人には、いくつかの大きな差が生まれます。
論理思考と言われている、物事の仕組みや原因などの深掘り能力を、ITリテラシが低い人は、曖昧な感覚で職人を重要視する傾向があり、
ITリテラシが高い人は、物事を深掘りして物事を言葉や数式に置き換えられるような原理原則思考になってくるようです。
また、ITが苦手な人は、携帯電話の電話を使いたがるけど、ITが得意な人は、メールやチャットを使う傾向があるようです。
何か合った時にすぐに電話をするタイプの人は、(全員ではないですが)ITリテラシが低い可能性が高いですね。
他にも、毎日パソコンを使っている時に、右手左手の指一本ずつでキータイプをする人は、誰がどう見てもITリテラシが低く、ちゃんと左右の5本指でキータイプをする人は、ITリテラシが高いと思われます。
ホームページぐらいは自分で作りたいけどどうやればいい?
ホームページ制作は、かなり難しいジャンルなんですよ。
HTMLだけじゃなく、ネットワーク、サーバー、デザイン、インターネットブラウザの特性や最新バージョンなどの事を知らないとイケないから。
どうやら、ITリテラシが低い人は、ホームページを作るのが、プログラミングの最低レベルと考えている人も多く、そういう思考の人からホームページ制作の仕事を受けてしまうと、
子供のお小遣いレベルの金額で、大手企業のようなホームページを作ることが要求されてしまって、お互いにハッピーにはなれないので、まずそこの思考の紐解きからするようにはしています。
ホームページを作るスキルを身に着けたかったら、世の中にたくさんある、プログラミングスクールのホームページ制作コース(必ずあります)を受講するのがいいでしょう。
または、ホームページを作る為の書籍を購入して自己学習すればいいだけなんですよね。
誰かにサクッと簡単に教えてもらおうなんて、ヨコシマな考えをしている時点で、思考が甘いレベルと考えられしまいますね。
自分が使うパソコンは何を買ったら良いの?
もはや、ITが苦手というレベルではなく、パソコン音痴のレベルですが、この質問を受けた時に、個人的に返している答えは、
自分と同じものをオススメするか、欲しいと思っているパソコンを買うのが良いと言ってます。
今どきのパソコンは、どれを買ってもソコソコのスペックを持っているので、何を買っても故障をしていなければ、なんでも使えてしまいます。
安く買うために、整備品や中古品に手を出す場合は、ある程度の知識を身に着けている必要がありますが、そういう商品を調べている段階であれば、欲しいパソコンは決まっているようなものですからね。
データって一体どこからどこまでの何の事を言ってるの?
「会社のデータをサーバーのデータベースで一元管理する」という話をしていた時に、「データって一体なに?」と質問をされてしまいました。
会社内のデータって、従業員の個人情報から、経営に関する売り上げ、取引先、予算や実績の経理情報、ほぼ全ての会社活動はデータであると考えられます。
そして、それらをエクセルで管理している会社も少なくないでしょう。
そのエクセルのデータをデータベースに入れることで、いつでもどこでも入力、閲覧、管理ができるようになり、
色々なシミュレーション値などを計算することもできるようになります。
会社のデータを深掘りすると、その会社のIT活用が見えてくることは明確ですね。
とにかく、データとは、会社そのものと言ってもいいかもしれません。
あとがき
ITが苦手ない人でも、今どき流行りのIT用語だけ走っているパターンは、やっかいな人が多いです。
そのIT用語の使い方すら分からずに、知ってる感だけで話を進めるので非常に身の薄い内容の会話を進めるという苦痛が待っています。
でも、世の中の大半の人がITが苦手と思っていて、実際にもっとITを活用すれば、会社も生活も改善できるのにな〜と個人的には思ってます。
ITコンサルティングとしての内容は、また別の機会にまとめたいと思いますので、気になる人や個別に話を聞きたい人は、お問い合わせにてご連絡をくださいませ。
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