
Amazonなどのネットショップで買い物をしていると、同じ商品を別の出店者が販売している場合に、より評価が高い方を選ぶと思日ません?
でも、評価の前に、同じ商品だけど2,000円と2,020円と、片方が20円だけ安い場合であればどうでしょう?
20円ぐらいの差であれば販売者の評価を見に行って判断する人も多いかもしれません。
これが、1,980円と2000円だったとしたらどうでしょう?
なんか、1,980円の方が圧倒的にお得感を感じてしまいますよね。
ちなみに、1,000円と980円だったとしたら、桁が少なくなっているので、心理的によりお得感をかんじてしまうかもしれません。
お店などで商品を販売する人がみんな行っている
端数の心理効果を使った販売戦略ですが、
はたして消費者はこれをお得と思っているのかと言ったら、個人的に
端数は非常にウザいと感じてしまいます。
そんな端数の心理効果について、個人的に思った事をブログに書いてみたいと思います。
Round効果
Round効果というは、
四捨五入効果という風に考えてください。(ユゲタが独自に言っているだけで、正式な呼び名ではないです)
これは、人は無意識に半端な数値を見た時に四捨五入をしているのではないかという感覚的な効果です。
スポーツジムでランニングマシンに乗っていると、走っている時間と、走った距離が目の前のメーターに表示されますが、これをずっと見ていると、30分ぐらい走るのがなんかしんどく感じるんですよね。
不思議と、屋外を10kmランニングすると1時間ぐらい掛かるんですが、意外とあっという間に感じるのは心理的な感覚かもしれません。
きっと目の前のメーター数値が影響していると思うんですが、自分は数値が変わるたびに、頭の中でいろいろな計算をして思考を紛らわせています。
例えば、時速10キロで走っていたとしたら、ピッタリ30分で5キロの計算になります。
もっと小刻みな思考としては、1分間ジョギングしたら、全体の60分の1だけ進めたので、これを60回繰り返したら10キロ走れるというような計算をずっとやってしまいます。
ランニングマシンの数値メーターがあるから、目の前にある数値を計算してしまうんですよね。
この時に気がついたのは、20分走った時に、三分の一のところまで来ていて、距離にすると、3.33・・・km。
残り時間は40分で、距離にすると、6.66・・・km。
Round効果は自分の思考を数値でコントロールできる、少し魔法的な思考かもしれません。
Floor効果
「Floor効果」というのは、数値を「切り捨てて見ることで得した気分になる」心理効果のことだと思っています。
日本の消費税なんかもそうで、1円未満は切り捨てられるのが基本ルール。
例えば、9,999円の商品に10%の消費税をかけたら本当は「10,998.9円」。
でも小数点以下は切り捨てられて「10,998円」になります。
このたった0.9円の差でも、「キッチリ計算して損しなかった!」と感じる人もいるはずです。
面白いのは、同じ「切り捨て」でも、その状況によって心理的な効果が変わること。
給料で小数点以下を切り捨てられると「損した気分」になるし、
スーパーで1円単位が切り捨てられると「ラッキー」と思う。
ランニングマシンで「3.9km」を「まだ3km台!」と切り捨てて考えると、なんか余裕が生まれる。
つまり、「下の数値でとらえること」で、気持ち的に安心できたり、お得感を感じたりするんですよね。
ただし、Amazonのように消費税をなぜか「繰り上げ」で計算してくるところもある。
このときは逆に「おい、1円多いじゃん!」ってツッコミたくなります(笑)
1円ってほとんど誤差なのに、心理的にはものすごく気になるんですよね。
こうして考えると、切り捨てって「小さな安心感」を与える一方で、「損得の境界線」をものすごく際立たせる効果があるのかもしれません。
少し話がそれますが、日本の消費税は端数切り捨てで行うのがルールなのですが、Amazonでは端数繰上げで取得されているって、誰か気がついているのかな?
たまにそういうお店があって、自宅で家計簿や会社の経理をしている時に、消費税の計算で1円ずれてしまうので気がつくのですが、Amazonはほとんどの商品が1円多く消費税として繰上げ計算されています。
Ceil効果
「Floor効果」が切り捨てなら、その逆の「Ceil効果」は切り上げです。
これも勝手に名前を付けているだけですが(笑)、人は数値を見るときに「上の数値」で認識してしまうことがよくあります。
例えば、「9,980円」と「10,000円」。
冷静に考えたらたった20円の違いです。
でも「1万円」という大台に乗ってしまうかどうかで、印象はまるで別物になります。
人によっては「ほぼ同じ」と思うし、別の人にとっては「いや、こっちの方がまだ1万円じゃないから安い!」となる。
これも完全に心理マジックですよね。
サンパチ効果を狙った値段戦略に踊らされないために、このCeil効果はしっかりと頭の中で構えておく必要があります。
Odd効果
さらに、価格の「末尾の数字」に注目した時の心理効果。
スーパーとかで「198円」「298円」ってよく見ますよね。
これは「キリが悪いから安く感じる」効果だと思うんです。
実際、200円と198円の差って、たった2円。
でも「198円!」って書いてあると、なんだかお得に見えてしまう。
逆に、「200円」と書かれていると、ピタッとしていて割高に見える。
これ、僕にとっては逆に「ウザ効果」でもあります(笑)
「どうせ200円って書けばいいじゃん」って思うんですけど、マーケティング的には絶対に「198円」にした方が売れるんでしょうね。
ちなみに、間違えないように説明すると、このOdd効果は、奇数という意味ではなく、キリの悪い数字を見たら、人は思考が少しコントロールされてしまうという効果です。
あとがき
Round効果:人は勝手に四捨五入して考えてしまう
Floor効果:消費税や端数で切り捨てると「ちょっと得した」気になる
Ceil効果:大台を超えると一気に高く感じる
Odd効果:末尾が「8」とか「9」だと安く見える
こうして見ると、人間の脳って、数字にだまされやすいな〜って改めて思います。
僕はもう端数価格を見るたびに「また来たな、この心理トリック!」と苦笑いしちゃうんですよね。
それでも「198円」と「200円」が並んでたら……やっぱり198円を買っちゃうかも・・・
結局、自分もこの端数マジックに操られてるんだなと実感します(笑)
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