規模に見合わない会社組織の実態

2025/10/14

日記

t f B! P L
今現在お手伝いしている、とある上場会社の話をします。 この会社の規模は、従業員100人に満たないですが、 70人から80人ぐらいをキープしている組織規模です。 とにかく年間で、頻繁に誰かが退職していき、 新たに採用を繰り返すという人事問題をこれまでずっとやってきたようで、 従業員の会話で、「それ、もうやめた人が、やってたプロジェクトです」と言った、 引き継ぎがうまくできていない発言を頻繁に聞きます。 まあ、よくある内容なんですが、この会社の手伝いを始めてから、 自分の会社のプロジェクトが何も進まなくなってきたので、 ぼちぼち潮時かな〜と思っています。 でも、お金の支払いはしっかりとしてくれうので、 うちの会社の年間売上予算が達成した段階で切り上げようかとも考えているんですよね。 できれば、いい関係でずっとお付き合い&お手伝いをしてあげたかったんですが、 会社内部が常に炎上案件山積み状態で、会社上層部は「自分たちが悪いと微塵も思っていないこと」が非常に気持ち悪いんですよね。

事件は会議室じゃなく現場で起きている

有名な映画のセリフです。 まさにコレ。 売上数値しか興味のない、経営陣は、現場の逼迫状況を何も理解できておらず、 部門のプロダクトに対して、偉そうな意見を言っている上から目線で怒鳴りつけるだけなのも気になるポイントです。 これって、従業員の人は、検問を通すような感覚でプロジェクトを進行しようとしますが、 現場を理解していない経営者は、「ダメ」、「NG」、「もっとこうすれ!」という、 さも一般的な意見のように言いますが、 上司の意義としては、どのようにすればいいかを現場視点で提案するという細か作法が皆無になっています。 上司として部下に指導をするポイントがわからない人は、この点を理解すると、円滑に部門が回るようになりますよ。 そして、現場は、「やり直し作業と売上予算数値に追われて逼迫度が増す」という悪循環なんですよね。

セクショナリズムに誰も気がついていない

売り上げを作り出す部門の中に、いくつかのチームがあります。 それぞれ2,3人ぐらいの規模ですが、 これに、技術やデザインという別セクションのプロフェッショナル部門が入る構成になっています。 自分は、技術部門のお手伝いをさせてもらっているので、それぞれの会議に参加しているのですが、 ここで大きな問題があるのは、それぞれのチームが「この開発、どのくらいでできます?」という質問が毎回聞かれる点です。 この質問って、大きく2つの意味があり、 「工数どのくらいかかりますか?」というのと、 「そもそも期間内にできるのかい?」という意味が含まれています。 でも実際は、ゴール日程は決まっていて、その日に間に合うのかという確認でもあるんですよね。 ここで気がついた人もいるかもしれませんが、 チーム事にこの質問をしてきた場合、技術部門がチーム別に人数が揃っていれば、 単体の工数見積もりで返答して完了なのですが、実際は違います。 技術部門は、4,5人で、それぞれタスクパートを持っているメンバーで構成されています。 チーム単体のスケジュール管理しかされていないので、 それらの開発工数を単体で答えていたら、 優先順位はそれぞれのプロフィットチームでの優劣がつけられず、 そのまま炎上案件突入・・・といった現実があります。 もちろん、開発でディレクションコントロールすればいいというのもわかるんですが、 実際はゴールは一切ズラせないという条件のもと、 すべての優先順位が世の並びになっているという会社事情もあるようです。

機能していない中間管理職

それぞれの部門やチームには、マネージャーという中間管理職が存在しているんですが、 この人たちは、定例会議でしか見かけません。 現場での作業にたまに口を出すことはありますが、 作業を手伝ったり、効率的に進行するような提案を出す人が一人もいないというのがこの組織の実態で、 要するに、ポンコツマネージャーしかいないため、 経営陣と現場が直結するような組織構造になっているんですね。 これ、社内の人、誰も不思議に思わないのか、個人的に謎なんですよね。 そもそも中間管理職は、売り上げ数値を経営陣にコミットするために、いろいろな施策を考えるという思考の人たちばかりで、 会社が円滑に進むためにどうすればいいかという思考を持っている人が皆無なのも、残念なポイントの一つです。 要するに、今の自分の仕事しか見えていない人ばかりの組織なんですよね。

ダメ組織はコントロールはしやすいが手伝うと疲れる

逼迫している現場は、力技で仕事をこなすか、効率を上げるためのアイデアをどんどん取り入れていく以外に解決策はなく、 今しんどくても1ヶ月後、半年後、1年後に、 ・より楽になる ・ミスが減る ・倍の作業がこなせる こんな思考を持って常に作業を進めていくことが重要です。 確かに今現在はしんどいですが、こうした思考を持つためには、デジタル技術のスキルは大きく役に立ちますが、 だめマネージャーの特性として、技術に疎いというデジタル思考を持たない人は、 口では夢物語のように、「AIを活用すれば仕事が効率的になる」的な発言をします。 具体的に何をどうすればいいのかを言わないのが特徴です。 こういう人が、組織の技術部門を逼迫させて、 自分の売り上げを上げるための思考しか持たない要するに組織としては、 ガンと考えられる人に考えられるんですよね。 ガンというと、最悪な人という風に聞こえますが、 実際のその会社のマネージャーたちは、非常に人としてはいい人たちなので、 改めてこうした人材に対して適切な教育を怠っている会社という組織の成長不足としか考えられないんですよね。

あとがき

個人的にストレス耐性が強い自分が、たまにこうした愚痴ブログを書くときは、 その会社の経営陣にこのブログを読ませようと思って書いています。 実際に自分の会社でこんなことを書かれて怒り出す経営者もいれば、 真摯に気がついていなかった内容を理解してくれて思考改善をしてくれる経営者もいます。 実はこの経営者の反応によって、 その会社が付き合うべき会社かどうかを見極めるポイントにもなるので、 個人的には本音で話すよりも突きつける感じで企業貢献しているつもりなんですよね。 半分は、自分の保身のためでもあるし、 企業に対する明確なレビューというのも含めているつもりです。 もちろん、気分を悪くする経営者がいたとしたら、 飲みに行って解消したいと思うので、気になる人がいたら飲みに行きましょう。

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