
先日、自分の出身件である、四国の田舎街でIT会社を経営している社長さんとお話しする機会があり、
地方でシステム会社を運営する難しさから、エンジニア人材の獲得方法、20年以上も続いている秘訣などを聞く事ができました。
そんな中、やはり人事面においての苦労が非常に心に刺さったので、ブログに書き残しておきたいと思います。
田舎におけるITエンジニアの存在
個人的に、同級生でITエンジニアをやっている人は、知っている限り片手ほどの人数ぐらいしかいません。
しかも、自分も含めて、ほとんどが、県外に出てエンジニアをやっているので、
田舎に残ってエンジニアをやっているという同級生は1名だけです。
そのぐらい、エンジニアは都市部に集まっているため、田舎でのエンジニア採用はかなり難易度が高い状態なんですよね。
しかも、都市部と違って給料水準もかなり大きく違うため、経営者としては初心者採用をして、教育をするスタイルをせざるを得ない状況のようです。
教育できる会社も少ない現状
当たり前ですが、会社は学校ではありません。
なので、教師もいなければ、学習教材が整っているワケではありません。
ほとんどの会社が、OJTという名の、ぶっつけ本番学習を主軸に、
実践教育を行っているのが現状です。
これ自体は悪い事ではなく、成長する上で経験値も同時に身につけながら、本番体験ができるので、
人によっては倍速でスキルアップできる場合もあります。
でも、そうは言っても、教えるのが上手なメンターがいないとか、人に教えるレベルのスキルホルダーがいないなどの課題も抱えている会社も多いのだそうです。
育ったら転職してしまうエンジニア事情
通常、ほとんどのIT会社で、エンジニアは実務経験3年以上という条件で採用を行っている消すが多く、
たとえばホームページを3年、仕事として携わっていた経験があれば、ある程度のことはできるだろうという、最低限のわかりやすい基準にしているケースが多いようです。
でも、そんな中でも、田舎会社などは、そんな贅沢は言ってられず、採用人員自体の母数が少ないので、未経験でもOKという採用方針を取るケースも多いのですが、
こうした会社は、3年経験の踏み台にされてしまう事も多々あるようです。
実際に、今回お話を伺った会社さんも、この3年で5人ものエンジニアが、未経験で採用をして3年が過ぎたあたりで別のIT会社に退職してしまったという、苦悩を話してくれました。
何故恩義を感じず転職してしまうのか?
単純に考えて、会社に所属するよりも、フリーランスとして、自分1人で案件を受けた方が、利益率が高くなるし、会社内で色々な雑務をやることから解放されるので、
多くの人が自由度が高いと思われるフリーランスを選択するか、より給料が高い会社に転職をしてステップアップするという道を選ぶ様です。
確かに、エンジニアの立場であれば、給料が高く、自由度が高い、ハイクオリティな環境に行けるのであれば、それを選びがちなのはよくわかります。
はっきり言って、キラキラライフが目の前に広がっているエンジニアは、行動力がある人ほど転職しやすいというのも当たり前なのかもしれませんね。
そうすると、会社ってそれよりも強い人間関係を気づくか、給料よりも魅力的な何かを備えるしかないのかもです。
高い給料や、キラキラエンジニアライフよりも魅力的なモノとは?
エンジニアに限りませんが、前向きな人が最も欲しがるのは、給料や安定した収入ではなく、将来の自分のことを考えるほど、自己ステップアップを欲しがる傾向があります。
もちろん安月給で従業員を雇い続けるという意味ではありませんが、給与が平均よりも高いという自覚は、モチベーションアップにつながるので、この量バランスで備えるしかありません。
では、実際に、自己ステップアップを自覚してもらうために、会社って何をどうすればいいんでしょう?
思いつく重要なポイントとしては、3年ほど就業して、「立派に一人前になった」という太鼓判を与えないことです。
むしろ、次のステップを都度提示して、エンジニアのスキルというのは、青天井であることを、認識させる事が重要です。
自分は一丁前になったから、別の会社でも十分に通用すると思ったら、より給料の高い会社を探し始めるのは明確です。
会社の魅力は、他と違う環境にすべし
他の会社と比べて、何かが少し良いという環境を作るのは、本当に不毛な策でしかありません。
従業員の満足度は、同じ仕事をしている他社より少しだけ給料が高くても、隣の芝生は真っ青に見えてしかたがないでしょう。
その会社でしかできない事を徹底的に話せる経営者の人の元にこそ、それをカリスマとして崇める信者従業員がいつくという傾向もあります。
この辺は、リーダーシップが上手な人が社長となり経営陣に備わっていないと、なかなか難しいのですが、これはエンジニアのスキルアップと似ていて、
社長のスキルアップをし続ける会社にしか、長期間いつく事ができる従業員は存在しないのではないかと思います。
端的にいうと、ファミリーになれる人間関係が気づけるかどうか、その中での縦社会、横社会、相互尊重の思想がどれだけ気づけるかという点なのかもですね。
難しいと考える人は、どんなにお金を稼ぐ会社を経営しても、良い人間関係を気づく会社作りはできないのかもしれませんね。
あとがき
今回お話しさせていただいた会社は、田舎の会社という思い込みも強く、
テレワークが蔓延してきた現代の働き方で、同じ田舎に住みながら都会の会社のに転職していく従業員を横目で見て、
なんとも嘆かわしい感情を伝えてくれましたが、20年以上IT会社としてやってきていて、ネットワークなども詳しく、
他社からももてはやされているにもかかわらず、人間関係構築がイマイチ成長できていないという実態がよくわかりました。
ここまで明確なことはお伝えせず、現状を吐露してもらって一緒に楽しくお酒を飲ませていただいた会だったのですが、
田舎会社こそ、人間関係を強くなり得る様な気がするのは自分だけなのかな?と話しながら考えてしまいました。
このブログに書いた内容を綺麗事と捉えるか、もっとブラッシュアップして、魅力的な会社組織を作りたいと考えるかは、経営者次第ですが、こんな話で盛り上がれる人であれば、いつでもお話ししたいですね。
0 件のコメント:
コメントを投稿