
ゲームUIって、ホームページUIとはまるで違うんですよ。
そもそもスクロールしない事が標準的だし、
機能が多い割に、コントローラ操作を基準に考えなければいけません。
かつてゲーム開発会社で製作作業や企画、アイデア出しなども存分に行ってきた経験はありますが、
ちゃんとした学びとしてのゲームUIを知らなかったので、この書籍を手に取ってみました。
レビュー
★★★☆☆
可愛らしい書籍の印象で、内容もそのままの素材を使って色々と説明してくれているんですが、
汎用的に書かれている感じですが、おそらく現場でのリファレンスように使えるとは思えない感じでした。
このゲームデザインにおける正解に近い解説といった内容だったので、要するに1パターンのUI解説しかされておらず、
この書籍のほとんどが、Photoshopと、AfterEffectの使い方で占領されていたので、
アプリケーション初心者向けの書籍のようにも思えました。
正直、星2.5ぐらいの甘めの星3つですね。
この書籍の学習ポイント
デザイン4原則
1. 近接
2. 整列
3. 反復
4. 対比
ゲームUIの基本原則として、要素の距離感による画面構成から、整列させることで、グリッドリストによる項目表示、
同一要素の繰り返しによる、統一感の表現、
ONとOFFのようにわかりやすい対比による、ユーザビリティ、
これらの内容が図と共に、解説されています。
他にも、「UIデザインの5つの考え方」として、次のような内容についても解説してありました。
1. 同一感
2. 可読性
3. 目的の明確さ
4. アクセシビリティ
5. 演出
UIデザイン製作の流れと仕事の内容
1. 仕様書作成
2. プロトタイプ作成
3. α/β作成
ゲームUIの仕事内容は、ホームページ制作とほぼ同じです。
でも、それぞれの内容は全く違いますけどね。
Photoshop
個人的に昔仕事で使っていた時に、CS1とかCS2などのバージョンを使っていましたが、
この書籍で紹介されているのは、バージョン記載はされてませんでしたが、23ぐらいのバージョンのようです。
サブスクタイプに切り替わって、すっかりWebベースになったPhotoshopなので、Adobeフォントなどを便利に使えるようになったのは、メリットですね。
でも、それ以外の機能は、昔使っていたものとなんら変わらないので、精度などは向上しているハズですが、
今後もPhotoshopは、覚えておくとどんなバージョンになっても使っていく事は可能なのだな・・・と思いました。
まだ使った事がない人は、この書籍で勉強しても良いですが、ネットに使い方講座は無料でたくさん掲載されているので、
学習コストは低く見積もれそうです。
そもそも、サブスクに入る勇気はいるかもしれませんね。
アニメーションの基本
ホームページデザインにも同じ事が言えますが、
アニメーションを効果的に使う事で、UIのクオリティがグッと上がることのコンセプトや、基本概念などが解説されていました。
特にユーザビリティや、ゲームUI独特の基礎知識などは、業界に属さないとなかなか身につける事が難しいんですが、
その辺を書いてあるのはありがたいですね。
ただ、書籍だとアニメーションの確認が静止画でしかできないので、
認識確認のために、YoutubeなどのURLを載せてくれていると良いのにな〜と考えてしまいました。
インタラクション
ゲーム端末は、ゲームボーイのような携帯ゲーム機から、PS5の様な据え置きゲーム機、Switchは、その両方の特性を持つ両性具有ですが、
やはりニーズが高いのが、スマホ端末でしょう。
それぞれ、コントローラの種類や、操作感覚などもまるで違うし、性能の違いなどもあるので、
特性に合わせた、UI設計が必要になります。
そうした振る舞いの設計をインタラクションと考えて良いと思います。
操作してみて「気持ちのいい操作」と、「違和感のある操作」というのは、行動心理学に基づいていたりもしますが、
簡単な触りだけ書籍に書かれています。
AfterEffect
AfterEffectは、動画編集やっている人にとっては、Photoshopと並んで三種の神器になっているようです。
個人的には、iMovieと、DavinchResolveを使っているので、こんなところにお金はかけませんが、
昔から、AfterEffectのプラグイン構成が好きだったのは事実です。
これを使って、テレビCMを作ったこともあり、一昔前のAdobeは、AfterEffectとPhotoshopは、連携が非常に密接で、非常に使い勝手がよかった印象を思い出しました。
動画編集は、使った事がない人からすると、知らない単語が並んでいて、なんの機能かパッとわかりにくいという点がありますが、
まずはそうした機能を覚えていく事で、自分がやりたい操作ができるようになるという事で、この書籍の操作をチュートリアルとしてやる事で、簡単に身につけられそうですね。
簡単なアニメーションの基本から、業界テクニック的なことも書いてあり、初心者にとっては参考になるかもしれません。
あとがき
この書籍実は、2時間ぐらいで、サクッと読み終える事ができました。
電車の移動の行き帰りで読み終えたので個人的に物足りなさを感じたんですよね・・・
それにしても、書籍のデザイン自体は、見た目がよかったので、ジャケ買いしてしまう系の書籍だとは思ったんですが、
どんな本を読んでも考えてしまうのは、「もっとこうすればいいのにな〜」という内容を、「自分ならこうする」に置き換えて、個人的な学びに無理やり繋げながら読み進める傾向が、自分の読書であります。
今回で言うと、GithubでデータをDLしながら、チュートリアルとして、読み進めるスタイルの書籍でしたが、
これは、ラジオで音声込みで解説しながらユーザーとセミナー感で読み進められる方が、いいのではないかと感じました。
だって、2時間で読み終えられるのであれば、特番尺ぐらいまたは、1時間を2,3本ぐらいの音声データ(または、動画データ)で提供すると、より読者を惹きつけられるし、
わかりやすさ倍増しそうな感じがするんですよね。
まあ、他人の書籍にいちゃもんをつけるつもりはないので、自分ならこうする思考なので、あくまでクレームではないことをご理解ください。
そういうインタラクティブ書籍って、今後はやりそうなきがするし、やり始めている人も増えているかもね〜
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