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自分の苦手な事を、理路整然と他の人に説明をする人がいますが、相手にとっては逆効果になっている事に気が付かないのでしょうか?
「私は運動が苦手で、毎日ジョギングなんて、とてもできないんですよね。」
「僕は数学が苦手で、プログラミングなんて、全く理解できないです。」
こういう人と話をすると、物事の判断基準が自分が
できるか
できないかというレベルなので、子供と話をしているように感じてしまいます。
本人はその幼稚な判断基準のレベルに気がついていないという程度の能力という事すら気がついていないんでしょうね。
もちろん、人は誰でも苦手なことや好き嫌いがあるから、「できない」という事を言うのはごく当たり前の事なんですが、
こういう話をする前提が、「本当は自分はできるようになりたいのに・・・」という主語が前提の場合の話です。
やりたいのにできないのは、やっていないだけ
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おそらくやりたいことであれば、過去に一度は何かしらトライしてみたことがあるんだと思います。
その時に、思ったとおりにうまくできないといった経験があり、その後苦手として自分が思い込んでしまったため、
その後大した努力もせずに、「自分には向いていない」「自分は得意じゃない」という、さもそれが当たり前のように自分で自分を納得させてしまっているようです。
実際には失敗を克服するところに、やりたいことが満足の行くレベルでできるようになるわけなんですが、そういう努力ができる人って逆に人から信用されるという魅力もついてくるんですけどね。
何故人は苦手なことをやらないのか?
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そもそも、苦手なことはやらなければ苦い経験をしなくてすみます。
でもやりたいという思考を持ってしまうからやっかいなんですね。
「英語が話せるようになりたい」と多くの人が考えているけど、英語の学習はしんどいし、めんどいし、仮にやったとしても続かない。
人の苦手という意識には、過去のつらい経験が紐付いている事が多く、そのつらい経験をもう二度としたくないと、脳が勝手に判断してしまうんですね。
でも、自分の脳の話ですよ。
おそらく自分が最も身近な人でも、あなたのその辛かった過去の事を、「可哀想」と思っても、本音は「それがどしたん?」と思っているに違いありません。
なんなら、「そんなちっこいことで、物事を苦手って言うてる時点で、コイツ成長しない人間やな!」と見下されてしまいますよね。(言い過ぎ?)
実はこうした心の傷って、苦手を克服されると同時に、過去のいい思い出に変わるという事を知らないだけなんですね。
プロの運動選手が、大きな大会でいい成績を残した時に、必ず過去の大きな失敗からどのようにリカバリーできたかという話をしますが、
「その出来事が無かったら、おそらく自分はいい成績は残せなかっただろう・・・」
というプロットで話すケースがほとんどです。
こういう経験って誰でもできるのに、これを理解していない人が多いという事なんですね。
苦手の協調感
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学生時代に、中間や期末テストの当日、朝学校に来て、友達に「昨日、勉強した?」と質問して、
「いや、もう諦めて勉強しなかったよ」と友だちが言ったら、何故かホッとしてしまう自分。
これ、何に対してホッとしてるのかというと、自分だけじゃなかった、学校内で勉強しなかったのは自分だけじゃなかったという、その場限りの安心感を脳が認めてしまっただけなんですね。
苦手やしんどい、というようなネガティブな状況の時に、この意味のないネガティブ協調感を求めたがります。
この時に、口で逆のことを発してみると、結果がうまくいくことが多くなるというジンクスもあります。
仕事でしんどい作業をしている時に、周囲の人たちと「しんどいよね〜」と発するのではなく「しんどいけど、なんか楽しくなってきちゃった」と言うと、
周囲から「コイツ、アホなのか?」と思われるかもしれないけど、このその場の真逆の思考で、周囲の空気が一変して活性化することが、経験上まあまあ多かったんですね。
やってない自分に気がつく事
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やりたい事があれば、苦手かどうかなんて関係なく、苦手を乗り越えるぐらいの思考レベルになれると、恐らく自分は「
何でもやればできる」という思考になるでしょう。
もし、魔法や超能力のような、解析不能の力を目の前で見せつけられたら、それが同じ人間がやっていることであれば、おそらく、「自分もできるだろう」と考えるでしょうね。
「やりたいのに、やれない」という言葉は人に言うと恥ずかしい言葉だと改めて認識できると、人の成長が加速するのではないか?と
このブログを書いて気がついてしまいました。
苦手な事に直面したら、「成長チャンス!」という事です。
本気でやりたくないことは、まったくやらないユゲタでした。
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