こんにちわ。名探偵ユゲタです。
先日、会社の書類で、他の会社から「先日お送りしたデータ確認していただけましたでしょうか?」という問い合わせがあったので、探してみましたが、どうしても見つかりません。
本当に送ってもらったのか?とメールを確認したんですが、宅ふぁいる便での送付で、ダウンロード期間が過ぎていました。
あれ?これ、もしかしてヤバい系?
と考えつつ、先日、「ゴミ箱を空にする」を実行したことを思い出しました。
どうやら、とっ散らかっているデスクトップを整理した時に、ゴミと間違えてゴミ箱に入れてしまっていたのだとその時に気がつきました。
その会社の人に、全部お話しして、まだ資料に目を通しておらず、消してしまったということを素直にお伝えしたら、笑って再送してもらえたので、事なきを得ましたが、
パソコンの操作は、データを扱うのが簡単で、コピーも削除も、あっという間にできてしまうんですが、「本当に大丈夫?」という言葉をかけてもらえないので、デジタル人間のユゲタとしても、たま〜に、人の温かい言葉が欲しくなる気持ちが蘇ってきました。
とある会社でのデータ削除事例
これは、ある会社のお手伝いをしている時に、そのオフィス内で起きた事件です。
30人規模ぐらいのその会社の開発セクションの人たちは、他の部門の人たちからいつも質問がくる状況で忙しくしています。
そんな中、その会社で色々な部門から、長年蓄積されたデータが肥大化してきているので、いらないデータを削除しようという活動をしていたようで、
となりのサービスサポート部門の人たちが使っているwikiページについて、「開発部門でこのページを使っていなければ削除しませんか?」というふうに言われたようです。
そのメッセージをみた開発リーダーが、開発チーム内のみんなに「誰かこのwiki使っている人いる?」と聞くと、開発部門のみんなは、「いませ〜〜ん」の返答。
躊躇なくwikiの削除を実行したCTO。
その後ランチを食べ終えて、会社に戻ってくると、先ほど問い合わせをしてきたサポート部門の担当の人が急いでやってきて、「さっきのwiki消しちゃったんですか?」と話しかけているのを聞きました。
開発リーダーは「はい、削除してください。と言われたので、消しました。」との返答。
サポート担当の後ろに、真っ青な顔をしたサポート部門の人が立っていて、「あのデータの中で毎日更新しているページがあったんですよ。」と呟きました。
その場の空気が一瞬凍りついたのをユゲタは感じ取ったんですが、
開発リーダー「消しちゃだめだったんですか?」
サポートチーム「まだ、サポート部門内の確認ができていない状態だったんですよ。」
結局、自分のHDD内のデータを消したわけではなく、web上のサービスでのwikiページを削除してしまったので、そのwikiサービスには、復元サービスは無く、wikiサポートに連絡しても、「データベースも論理削除ではなく、物理削除しているため、復旧は無理」と言われてしまった様です。
さて、ここで誰の行動が一番不味かったのか、考えてみると、
- 「削除しませんか?」という曖昧なコミュニケーションをとってきた、サポート部門のリーダー
- リカバリー策を考えもせず、うかつにデータを削除してしまった、開発リーダー
- 会社で整理活動を行なっている中、自分が使っていて削除して欲しくない領域を周囲に提示できていなかった、サポート担当者(今回の被害者)
- まさかの事態を誰も考えなかった、全体
すべてに対して、もう少し思考が上向きになれば、このトラブルは起きていなかったのではないかと思いました。
まあ、こういう事態の時に、犯人探しで吊し上げられた方も、たまったもんじゃないですからね。
では、何故こういう事態が起きてしまうのか?
世の中には、これに似た様な事象って結構発生していますよね。
コミュニケーション・ロスによる、こうしたトラブルは明確なんですが、
「もしかしたら」という危機管理思考を持つという事が、やはり未来の自分を助ける大きなスキルなのではないかとも考えられます。
これって、同時に、相手に対しての「思いやり」でもあるので、温かい心と、差し伸べる手という思考が欠如したら、必ず自分にしっぺ返しが来てしまうということも、何となく心に留めておくのがよさそうですね。
危機管理をやりすぎると、「めんどくさい人」になってしまうので、そこの客観視点も併せて持つ必要がありますが、トラブルは起きてから初めて後悔するものなので、トラブルが起きないうちは危機管理能力って育たないのも事実なんですよね。
この会社でのコミュ力アップを切に願います。
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