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サブスクではないネットワークストレージのpCloud

2026/05/27

サービス テクノロジー

t f B! P L
数年前に自宅に購入したQNAPのNAS、現在もバリバリの現役ですが、室内に設置しているので、寝ている時でもHDDがウィンウィンと唸り声をあげています。 RAID10で20TB近くのデータ保存が確保できているので、環境構築的には何も問題はないんですが、 夏場には心配なぐらい部屋の温度が暑くなるので、いっそのことHDDじゃなく、SSDにしようかとも考えましたが、コスパの関係でどうしてもHDDで運用しています。 先日、ネット広告で見かけたpCloudが、ネットワークストレージだけど、サブスクではないというのを見かけて、思わずポチって購入してしまいました。 テレワークで仕事をしている人や、容量の大きなデータの置き場所に困っている人のために、ストレージ管理についての個人的思考を書いてみたいと思います。

pCloudについて

まず、今回購入したpCloudを知らない人のために、簡単に紹介しておきます。 https://www.pcloud.com/ja
Sign upをすると、初回は無料で2GBのストレージが使えるようになります。 でも、友達招待や、アプリ導入、メール認証などのミッションをコンプリートしていくと、最大で10GBまで無料で使えるようになるんですね。 その後は、1アカウントあたり、最大で17TBまでのストレージが購入できるのですが、値段は、月額、年額、生涯という3タイプのプランがあり、 それぞれ、以下のようになっています。

月額プラン

年額プラン

生涯プラン

どれがお得かは、その人のお財布事情にもよりますが、pCloudの障害プランは、他の類似サービスにはないプランでもあるので、これを選択する人が多いようです。 ちなみに、生涯プランというのは、「その人が亡くなるまで、または申し込みから99年間」というプランです。 もちろん、このサービスが終了したら、このプランも水の泡となってしまいますが、しょっちゅう半額セールをしているので、タイミングをみて、今回10TBを購入しておきました。

ネットワークストレージの使い方

MacでもWindowsでも、ネットワークドライブという機能があり、ネットワーク上のストレージをローカル端末のドライブのように連携して扱えるようにする機能なんですが、 pCloudのアプリをインストールすると、アプリで自動的にアクセスしてpCloudドライブというのを作ってくれます。 たまにアプリなどから直接アクセスできない場合もありますが、結構便利に使える機能でもあります。

パブリックフォルダ機能

pCloudには、「パブリックフォルダ」という機能があり、クラウドにアップロードしたファイルを誰でもダウンロードできるURLを発行できる領域が存在します。 仕事などでメールで送れない容量のファイルなどの受け渡しに便利に使えるので、そのためだけに、無料領域を使うというのも悪くないでしょう。

NASバックアップ

NASの容量と合わせたサイズをネットワークストレージで持っていれば、NASのバックアップとして使うこともできます。 通常NASは、データ破損などをしないようにRAID1などの、ミラーリングという機能で、2台のHDDに同じデータを書き込んで、片方のディスクが壊れても、データが破損しないようにするような使い方をします。 でも、ディスク容量はそのため、せっかく購入したHDDの総容量の半分ぐらいになってしまいます。 もう一つの大きな機能として、RAID0は「ストライピング」という、1つのデータを2台(以上)のディスクに書き込むことで、書き込み速度や読み込み速度が倍速以上に速くなるメリットもあります。 NASはこのストライピング設定にして、ネットワークストレージにバックアップを取ることで、データ破損を極限まで無くすという環境を作ることもできますね。

ストレージ戦略という考え方

ストレージって「どこに置くか」だけの話に見えて、実は設計の話なんですよね。 単純に容量が足りるかどうかではなく、「どう壊れるか」「どう守るか」まで含めて考える必要があります。 まず前提として、自宅の QNAP のようなNASは、ローカルに強いです。 速度も速いし、ネットワークに依存しない安心感があります。 一方で pCloud のようなクラウドは、場所に依存しない強さがあります。 つまり、災害や物理故障に対して強い。 この2つは「どちらが優れているか」ではなく、「役割が違う」んですよね。

ローカル vs クラウドの役割分担

ストレージの設計をシンプルにすると、こんな感じになります。 ・NAS → 日常的に使うデータ置き場 ・クラウド → 消えてはいけないデータの避難先 ・ローカルPC → 作業領域 この分け方をするだけで、かなり事故耐性が上がります。 特に重要なのは「同じ場所に置かない」という考え方です。 家にあるNASが壊れたとき、同じ家にあるバックアップは意味がないですからね。

サブスクじゃないという価値

今回pCloudを触ってみて、気づいた点としては、 サブスクって、便利なんだけど「払い続ける前提」なんですよね。 やめた瞬間にデータの置き場所がなくなるし、データという人質を取られているような感じで抜けられなくなる。 それに対して生涯プランは、
・一度払えば心理的なランニングコストがゼロ ・ストレージを「資産」として持てる感覚 ・長期運用前提の設計がしやすい
このあたりが大きいです。 もちろん、サービス終了リスクはあります。 でもそれって、実はどのクラウドでも同じなんですよね。 なので重要なのは、「1サービスに依存しないこと」です。

個人的おすすめ構成

いろいろ試した結果、現時点でしっくりきている構成はこんな感じです。
・NAS(RAID0 or RAID10)で高速運用 ・重要データだけpCloudに同期 ・さらに重要なものは別クラウド or 外付けにも退避
ここでポイントになるのは「全部バックアップしない」ことです。 全部やろうとすると、
・コストが爆発する ・同期に時間がかかる ・管理が破綻する
なので、「失ったら困るものだけ守る」という割り切りがめちゃくちゃ大事です。

ストレージは設計すると楽になる

ストレージって、容量が足りなくなったときに考えがちなんですが、 本当は「困る前に設計するもの」なんですよね。 ちゃんと設計しておくと、
・データの置き場所で迷わない ・バックアップの不安が減る ・機材トラブル時のダメージが小さい
結果的に、日々のストレスがかなり減ります。 今回のpCloud導入は、単なるストレージ追加というより、 「設計を見直すきっかけ」になった感じでした。

あとがき

昔は「大容量HDDを買えば解決」みたいなノリだったんですが、 今はクラウドも含めて、選択肢がかなり増えました。 その分、どう組み合わせるかが重要になってきていて、 ちょっとした設計の違いが、使い勝手にも安心感にも直結します。 pCloudのような「サブスクじゃないクラウド」は、 その設計の中に新しい選択肢を1つ増やしてくれる存在でした。 NASの唸り音に悩んでいる人も、 バックアップに不安を感じている人も、 一度「ストレージの構成」を見直してみると、結構世界が変わるかもしれません。 今回紹介したストレージ対策を何もやらないのは、セキュリティリスク以上に問題ですからね。

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