
最近、プログラミング関連の初心者向け掲示板やQ&Aサイトを覗いてみると、以前より明らかに投稿数が減っているという話を耳にした。
特に「○○ってどうやるの?」「このエラーの意味がわかりません」系の質問が少なくなっているようだ。
その一因として挙げられているのが「ChatGPTの存在」みたい。
ChatGPTは、初心者の“質問ハードル”を下げた
ChatGPTは聞きたいことを自然文で投げるだけで、即座に答えを返してくれる。
「こんな初歩的なこと聞いていいのかな?」という遠慮がいらない。
投稿→返事待ち→追加質問→返信待ち…といった掲示板のタイムラグがない。
間違っていても誰にも怒られないし、むしろ補足すればどんどん深堀してくれる。
おまけに、ChatGPTは、必ず返答の前に一言褒めてくれる。
他のチャットAIにはほぼ無い配慮でもあるので、使っていて気持ちよくなるUXで、一人勝ちしている理由もよくわかる。
優しいメンターキャラ設定がよくできてるって事ね。
では掲示板文化は衰退するのか?
確かに、初心者にとってはChatGPTのようなAIの方が“優しい先生(メンター)”かもしれない。
しかし、掲示板の強みは「人の経験に基づく、現場感あるアドバイス」や「実例の積み重ね」というのがある。
「同じエラーでも、環境によって全く原因が違った」みたいなナレッジは、掲示板の方が蓄積されやすい。
また、掲示板における議論は、不毛なものも多いが、有意義なものも多く、それだけでSEOが強いものも検索結果からわかる。
なので減少はするが、全くなくなるということは無いのだと思う。
SNSのコミュニケーションが盛んになるけど、掲示板が消えないのと同じ理由だと思われる。
AIと掲示板の“いい関係”を模索したい
ChatGPTである程度調べてから、より深い部分を人に聞く、という流れは健全。
また、ChatGPTで得た知識を「確認用」に掲示板で投稿する人もいる。
結果として、掲示板には「AIの限界を補完する質問」が増えてきているようにも感じる。
オススメの使い方としては、
ChatGPTで、質問をする文章を作ってもらったり、返答をお任せすることで、他人行儀に掲示板を活用する事が可能になるという裏技を思いついた。
誰かに、「ググレカス」と言われても、自分に言われた受け止め感が少なくなり、ストレス軽減にもつながるんじゃ無いかと思う。
ネットにおける他人行儀って、結構必要なんだよね実際。
結局、役割の分担が進んでいるだけかも
初心者向けの単純な質問はAIが吸収して、
経験者向けやリアルなケーススタディは掲示板に残る。
つまり、「アクセスが減っている=価値がなくなった」わけではないんじゃないかと個人的に考察している。
どちらも、使い方とシーンを選べば、とても強力な学びのツールになることは間違いない。
それぞれの特性をちゃんと理解して、使い方をマスターすれば(大した事ないけど)、
より自分の生活が便利になるという、あくまでどれも便利ツールという意識でいくのがいいのでは?
あとがき
この間、自己レビューができないプログラマーがチャットAIで、コードをまるまる書いてもらっているという話を聞いて、
それって、「無能プログラマーじゃん!」と一緒に仕事をしているプログラマー連中で笑い飛ばしていました。
仕事そのものもそうですが、AIも今の時点では単なるツールなので、「丸投げ」をしても何もいい事ないし、
自分磨きをするためのツールという意識を捨てない様にしなければいけないという事も再認識しなければいけないと考えさせられました。
AIが言ったことを疑う意識とスキルはお持ちですか?
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