
エンジニアって、今時の職業で、まあまあ特別な職業でもあります。
今後AIにとって変わる確率の極めて高い職業とも言われていますが、
現時点で優秀なエンジニアは、さほど多く無いというスキルが乱高下している職業のようにも思えます。
そんなエンジニアは、2種類存在していて、「受動エンジニア」と「能動エンジニア」の2パターンです。
受動的なエンジニアよりも、能動的なエンジニアを目指さない限り、優秀なエンジニアにはたどり着けないという事を知らない人が多いので、
能動エンジニアについてのブログを書いてみたいと思います。
能動エンジニアって、どんな人?
言われたことをこなすだけでなく、
自ら課題を見つけて動くエンジニアの事。
実装だけでなく、企画・改善・仕組み化にも手を出す“技術プレイヤー+戦略家”のイメージ。
従順なエンジニアって、会社の組織としては、優秀な従業員として見られるかもしれないけれど、
言われたことしかやらないという逆の意味も含まれるので、エンジニアとしては、この状態は
足踏み状態なんですよね。
何かの作業をした時に「これ、もっと良くできるかも」と考えるクセをつける事ができると、能動エンジニアへの道が開けると思います。
なぜ今、“能動”が求められるのか?
今の世の中は、変化の早い時代です。
どんな仕事をしても、スピードが求められるのも常識ですよね。
そんな変化の速い現場では、「指示待ち」だとスピードが遅いんです。
誰かが何かを気づくのを待つよりも、
自分で気づいて動ける人が価値を生む人なんですよ。
リモートワークや分散開発で、“気づいて行動する力”が可視化されやすくなったことをご存知ですか?
みんなと一緒に職場で働いていると、誰か1人が気づいた事を口にしただけで、組織みんなの思考に気付きが生まれますが、
1人で作業をしていると、自分で細かなことに気が付かないと、誰も何も言ってくれません。
こんな時に、「能動的な思考」を持っていないと、何も気付きの思考が生まれないかもしれないですからね。
こんな行動が“能動エンジニア”の第一歩
能動エンジニアになりたい人は、とにかく「仕様の背景」を聞く。「なぜこれを作るのか?」と疑問を持つ事が重要。
使いずらいUIやフローを見つけたら、誰かに話してみるといいでしょう。
何なら、チャットやメールでもいいから改善提案を出してみると、それによって賛同する人が協力者になってくれます。
ドキュメントが足りないと感じたら、自分で1ページ追加してみるし、
実装以外のタスク(テスト改善、CI整備、質問対応)にも関わってみるのも重要。
言ったらやらないと行けなくなるから、「仕事が増える」なんて考えるようでは、能動エンジニアへの道は「far away」です。(
遠いよって事)
能動エンジニアが育てる“3つの力”
大体能動エンジニアの特性と、必要性が理解できたと思います。
これまでの特性をまとめると次の3つの要素という事を理解してください。
観察力:現場や仕様の“違和感”を感じ取る目。
提案力:技術+ロジックで納得できる説明ができる力。
巻き込み力:関係者を動かすためのコミュニケーション力。
よくある「受動エンジニア」な振る舞い
次に実際によくあるダメケースと、能動エンジニアの特性ケースを挙げてみます。
めんどくさい仕事が目の前にあったら・・・
受動エンジニアの場合は、「仕様通りです」で終わらせる(背景を聞かない)
能動エンジニアの場合は、「どうしてめんどくさいのか?」を考える。(なんなら便利なように作り直す)
たくさんの仕事タスクを見つけたら・・・
受動エンジニアの場合は、「誰かがやるだろう」と思って手を出さない。
能動エンジニアの場合は、「自分がやるならどのくらいの工数になるか」を考える。(手が先に動くとさらにレベルアップ)
仕事に忙殺されそうになった時・・・
受動エンジニアの場合は、「忙しいので」と改善の芽をスルーする。
能動エンジニアの場合は、「忙しい」よりも「面白い、楽しい」という雰囲気がでるし、言葉もポジティブになる。
上司から、難しい仕事を振られた時・・・
受動エンジニアの場合は、「やれと言われたらやります」という姿勢。
能動エンジニアの場合は、「どうすれば効率的に完了するか」という逆提案をして取り掛かる。
今日からできる、能動スイッチの入れ方
いきなり能動エンジニアになることは不可能と思う人も多いでしょう。
でも、毎日「1つ質問・1つ提案」を心がけてみるだけで、周囲から見たら十分に「能動エンジニア」に見られるようになります。
「自分がユーザーだったらどうするか?」と妄想してみるのも重要です。
技術書だけでなく、チーム運営やUXの記事も読んでみると、マルチ視点を持つ事ができ、気付きの質が格段にアップします。
とにかく、誰かの“ありがとう”が出る行動を1つしてみるという心がけと、行動力が重要なんですね。
能動エンジニアは、自分とチームの未来を変える
コードを書くだけがエンジニアじゃないんです。
“動いた人”が、現場を変え、信頼を得て、未来を選べる。
これに気がついていない、受動エンジニアが世の中になんと多いことか・・・
実際にPMや、開発チームのマネジメントをした事がある人なら、
言われたことだけしかやらないエンジニアが、どのくらいの割合いるかよく知っていると思います。
あなたがもし、「受動エンジニア」の方がいいと考えていれば、これから先、何も努力をする必要がないですが、
将来的に「給料を上げたい」とか「少しでも他人から認められるエンジニアになりたい」と思ったら、
是非とも「能動エンジニア」を目指してみましょう。
明日じゃなく、今日から。「自分にできる一歩」を始めてみるといいですよ。
あとがき
ちなみに、能動エンジニアは、英語で「Active Engeneer」
受動エンジニアは「Passive Engeneer」っていう直訳なんですが、
実際に海外でこのように呼ばれているかどうかは、知らん・・・
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