
ビジネスマッチングサービスを使って、週に1回か2回ぐらい、色々な人と話をしていると、
圧倒的なレベル差を感じる瞬間があります。
自分がすでに通ってきた道を、今さに通って苦労している人や、
情報が絶対的に足りていないという話し方をする人に、レベル差を感じてしまいます。
こうしたことは相手に対して決して口には出しませんが、レベル差を感じた時の相手の特徴というのがあることに気がつきました。
それは・・・「自分の事しか話さない」という点です。
お互いの情報共有を行っていてもひたすら自分の日々の生活の愚痴や、解決の見えない不満などを永遠と話すという事が多く、
こうした性格から他人の話を聞かない人が、情報を取り込むキャパシティが少なくなり、結果的に知識レベルも含め、情報弱者になっていく傾向があるように思えます。
人とのコミュニケーションも大事ですが、そもそも自分のレベルアップをしたい人のために、会話で相手のレベルがわかってしまう「レベル判定会話術」を今回はブログで考えてみたいと思います。
ちなみに、情報弱者の人がレベルが低いというわけではなく、情報量が少なくても話し相手に対して、一瞬で圧倒的レベル差を見せつける事ができる技をお伝えしたいと思います。
前提の引き上げ
初対面でも“前提を高く置く”ことで相手を対等以上に扱う事が重要です。
前提って何かというと、自分と相手のそれぞれの立ち位置のこと。
たとえば、「この分野お詳しいですよね?」と言って、 相手に主導権とプライドを渡すことで、相手はこちらが
懐が深いという印象を持ちます。
さらに、普通の会話でも「これご存じですか?」と何気ない事を聞く事で、相手はそれを饒舌に教えて、自分は教えられる構造になります。
相手を持ち上げる事が何故圧倒的レベル差につながるのかというと、
レベルの低い人は、「自分低くみられたくない」というプライドの高さが邪魔をして、知らない事を「知らない」と言えない特徴があります。
極端にいうと、バカなふりをして、実は知識豊富な人というのは、策士という見方の一方、「能ある鷹は爪を隠す」状態が作れるんですよね。
具体と抽象を自由に行き来できる
発想が柔軟な人は、アイデアも出やすいしそもそも人との会話術でもその片鱗が見え隠れします。
お笑い芸人で言うところの、「例えツッコミ」って、思考力の高い証拠でもあるので、
アホな事を言っていても、「この人頭いいな〜」って感じてしまいますよね。
その時に具体的なことと抽象的な事をどちらも言えるというのが重要です。
抽象的な事は、「人の行動って環境で変わりますよね」という一方、
具体的な事は、「たとえば、リモートになると急に会議で発言しなくなる人っています」と、少し深掘りした事もいう事ができる、
この行き来ができる人は、話のスケールを自在に操れるので、圧倒的に知的に見えるんですね。
短く言う、長く深く言う、これが切り替えられると、会話のテンポを絶妙にコントロールできるようになります。
主語が大きいときに慎重になる
レベルが高い人は「日本人は~」「エンジニアって~」のような主語を無意識に避ける傾向があります。
会話が雑な人は、主語が大きくなっている特徴があるという事を知っておきましょう。
「他の人が言ってたよ」とか「一般的には・・・」みたいな事を主語で言いがちな人は、
自分が一般代表みたいな言い回しをする人は、大口を叩くけど、有限無実行な人も多く、
そういう自分をデカく見せる事が、マイナスに見られる事を知らない人という風にも思われます。
「あくまで自分のまわりでは〜」というぐらいのクッションを入れると相手には知的に映るし、
雑誌やネットなどで簡易に得た知識じゃなくて、自分の経験談を話しているようにも聞こえますからね。
質問のレベルが高い
レベルの高い人の質問は、「知識の確認」ではなく「相手の思考を掘る」という特性があります。
知識のマウントの取り合いをする会話って、なんとも虚しくて、飲み会などでそれを側で聞いていると、
「アホ同士の会話」にしか思えません。
「誰かが言ってた」とか、「あの本に書いてあった」なんていうのは、聞いても5分で忘れ去ってしまいますが、
その人が経験したことや、その人が心の底から思って考えたことは、聞く手に刺さりやすいので、日にちがずっと経過したあとで、
「あの時こう言ってたな・・・」と思い出す事も多いんですよ。
なので、そういう会話ができるための質問レベルが、会話テクニックでもあります。
例えば「この機能って、何を基準に判断されたんですか?」と質問をすると、相手の考え方・価値観が自然と引き出されるのは分かりますよね?
“間”の使い方がうまい
話し終わったあとに「一瞬、間を取る」だけで、説得力が増します。
これは、自分ができていないのでいつも気をつけている点なんですが、
会話と会話に、一瞬でも間ができると、「自分が何かを喋って、間を埋めようと話をどんどん差し込んでしまう、無音恐怖症候群(こんな病気はありません)なんですよ。
でも、この間をうまくコントロールできるようになると、相手にも好印象が生まれます。
焦って喋り続けない人は、「自信と余裕の表れ」のように見られるので、相手にも“考える余白”を与える技術でもある、高等テクニックでもあります。
会話の“アップデート”
会話力は“先天的”な才能ではなく、“観察”と“意識”で育てられるものです。
会話ひとつで、プロジェクトの信頼も、人生のチャンスも変わると思うんですよね。
個人的にやっている事は、冒頭に話をした、ビジネスマッチングサービスを使って、「定期的に初めての人とお話をする」ことで、
何度も自己紹介をする事が増えますが、相手の反応を見て、言い回しを変えたり、相手の興味ポイントを深掘りして話したりするテクニックが身についてきました。
おかげで、交流会などでの自己紹介で緊張をすることもなく、決められた時間で、自分の言いたい事、相手の聞きたい事などを話せるテクニックが身について、
その後の会話術で、色々な事を聞かれるケースが増えてきました。
こうして、レベル差が出るポイントを意識しながら、ぜひこのブログを読んでいる人も、“圧倒的な会話術”を日常に取り入れてみてほしいですね。
あとがき
「人前で話のが緊張する」とか、「話が苦手」みたいな人は、
謙遜しているのか、本当に下手くそなのか、話してみるまでわかりませんが、
個人的に相手の話し方を観察するポイントがあって、
それは、相手が「考えながら話をしている人なのか」「その話を何度も他人にしているのか」というのを見る(聞く)ようにしています。
何度も話している人は、会話のアップデートができているので、オチのポイントなどがわかっていて、聞いていて安心して聞けます。
でも、考えながら話す人は、話の着地がしっかりとプロットされている場合は、レベルが高く感じますが、
「結局何が言いたいのかわからない」という話の終わりをする場合、レベルが低く見られても仕方がないんですよね。
そんな他人をみて、「自分ならこういう着地でオチにする」と、自分の頭の中で勝手に「大喜利」を発動させて楽しんでしまうという、自己鍛錬方法もあります。
とにかく、何気ない会話でも、圧倒的なレベル差を感じる事ができる人になりたければ、自分の会話について深掘りして、じっくり、シックリ、考えてみるといいと思います。
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