会社経営をしているのに、営業活動なんてまるでやったことが無い、クリエーター系エンジニア経営者のユゲタです。
週に何度か営業代行会社という方から営業の電話やメールやDMやSMSなどが来ます。
何かしらの商品販売をメインで行っている会社であれば、営業代行会社を使うメリットがあるかもしれませんが、
無形物のソフトウェアを扱い、Webサービスやホームページ制作などのクリエイト販売を行っている自分としては
ゴリゴリの営業というのはちょっと今のところは不要なんですよね。
むしろ、知り合いの方からの問い合わせに対応するのに時間が取られすぎていて、その対応をしてくれる従業員がいたらな〜と
たまに考えたりもしますが、無い物ねだりをしても仕方がないので、まじめに自分一人で対応するようにしています。
ホームページでのお付き合い会社の話
以前に構築したホームページを作ってあげたとある会社の人から、今度
新しい商売を追加で始めるので、
ホームページの手直しをしたいという連絡をいただきました。
デザインも変わるし、全体構成も見直さなければいけません。
でも、そういう事を想定して、ホームページ作りの構成で1時間もあれば作業完了しました。
ホームページの回収が素早く終わりその日のうちに「できましたよ」と返答したところ、めちゃくちゃビックリされた様子でした。
というのも、他の会社にデザインなどをお願いして、見積もりなどを取っていたらしく、金額も半分以下だし、期間も早くて1週間以上掛かると言われたそうなので、
アマゾンの配達よりも早く完了した事にとても喜ばれていました。
一度、仕事でお付き合いさせていただくと、どうしても商売っ気が出なくなり、こうした対応もほぼ無償で行ってしまう傾向が自分にはあるのですが、
たまに相手の会社さんから、「お金受け取ってください」という風に言ってくださり、それがうちの会社の売上につながっています。
困った人に対応する話
先日、以前いた会社でお付き合いしていた人材エージェントの方から、ずいぶん久しぶりに連絡があり、話したところ、
何か新しいWebサービスをやりたいと考えているので相談に乗って欲しいとのことで、小一時間ほどの時間でしたが、どのようなWebサービスを考えているか聞いてみました。
この手の相談は非常に多く、仕事で名刺交換した人や交流会で知り合った人などから、ITの相談として
お金に変えることができるWebサービスの壁打ちを要望されます。
その人は、エンジニア系のHRを商材としてマッチング系のWebサービスをやってみたいという事を話していたんですが、何度聞いてもマネタイズが難しい領域です。
そもそも、いろいろな領域でのマッチングサービスというのは、レッドオーシャン(ライバルが多い領域)の状態で、技術者マッチングサービスって、ネットで検索してみると、
レコメンドも含めて、山のように出てきます。
知り合いの人でマッチングサービスを運用している人も多数いるので、よほど尖った機能や特性を持っていないとそもそもユーザーを集めることも難しい領域です。
そのサービスにおいては、どのような尖った機能を設けるかというブレストに付き合ったり、マネタイズするために、どういうサービスにするのがいいかという事を壁打ちしたのですが、
こんな壁打ちをしても、全く自社の売上には繋がりません。
会社創業当時は、こうしたサービス構築のブレストを行ってそれが仕様となり、システム開発を依頼してもらえる(またはサービスホームページを構築させてもらえる)という意図でやっていましたが、
こうしたブレストから受注につながったケースは割合としては10%もない状態です。(自分計測)
でも、個人的に困った人というのは、世の中の課題を明確では無いけど認識できているので、その話を聞くこと自体は、自分にとってプラスになると思って壁打ち対応は続けています。
何でもお金に変える営業マンの凄腕
以前の会社で一緒にいた営業プロフェッショナルの人が、「石ころでもお金に変えて見せる」と豪語していたのを非常によく覚えています。
営業のプロから、「モノを売るのではなく、自分の人柄を売る」という話を聞きました。
これは、複数ある家電量販店で、大体どこも同じぐらいの値段設定がされていて、
他店よりも安くするという謳い文句も横行していますが、
購入者は、応対してくれたセールスマンの方で
一番人柄が良い人から買いたがるという心理が働くので、凄腕営業マンというのは、人柄が優れている人という事が理解できました。
横柄な態度で商売をしている人がいかにマイナスに働いているかを合わせて学ばせてもらった感じですね。
うちの会社は何故営業せずに成り立っているのか?
創業して今現在7年目を迎えていて、安定しているわけではないけど会社経営ができているのは、
これまでの社会人経験で、
お金についての知識が皆無ではなかったという点だと思っています。
会社の経営指標などのお金の数字などが読めたり、税金の知識などがそれなりにあれば、会社経営でお金に困ることはそんなにありません。
ただ、売上が伸び悩む事で営業に力をいれないといけないと悩む経営者も多いかもしれませんが、正直安定している経営なんて世の中には一つもないという事を理解すると肩の荷が降りませんか?
大手企業でも短期間で廃業になってしまうケースもこれまで何度も見ましたが、安定していると思われている不動産ビジネスなども結局は買い手との交渉も必要なのでよほど不正なことを行っていなければ、安定などし辛い領域でもあります。
新商品は1年で古くなるし、10年経てば昔のサービスと世代ギャップを感じてしまうでしょう。
個人的には、インターネットから、IoTなどのガジェット領域を含めたいわゆるIT領域を趣味としているのと同時に、仕事にしているので、楽しみながらビジネスに取り組めている状態が、会社経営が嫌にならずにやってこれたのだと思っています。
これは自分が会社経営をしなくても、何かの仕事をする時に、その仕事が好きではなかったら「いつやめてもいい仕事」という位置付けになってしまいません?
好きなことばかりやっていては、仕事にならないのは当然で、会社の経理作業などは今でも嫌で嫌で仕方がないのですが、歯を食いしばってやり続けることも経営だと思っています。
そんな感じでこれからも何年も経営し続けていくことができるでしょう。
経営者としての商売人には向いていない自分との対峙
最近では携帯電話に、詐欺も含めていろいろな営業電話が掛かってきます。
どういう意味があるのかわからないが、電話に出た瞬間に普通になるようなケースもありますが、
一番多いのは、大手企業の提携会社だと言って、営業代行やら、今契約しているモノよりもお得になる契約に切り替える営業が掛かってきます。
個人的には、こうした営業電話はとても迷惑と感じてしまうので、無下に断ってしまいます。
逆に考えると自分はそんなテレアポ営業電話は出来ないだろうし出来る気がまるでしません。
モノを売るという行為が自分に向いていないんでしょうね。
でも会社経営をしなければいけないので、自分の作業に対して、対価をセットして、自分に作業してもらいたい人とお話をさせてもらっている感じですね。
ホント、自分は商売人は向いていないな〜とつくづく感じてしまいます。
あとがき
ホントに、ありがたいことに、うちの会社は、知り合いの方から相談を受けることで成り立っています。
逆に言うと、知らない人からの相談をそのまま仕事にすることは避けているんですね。
お金のやり取りは、人同士の大きなコミュニケーションと考えて、システム納品後に揉めないように、相手の事をあまり知らない状態でお仕事は引き受けないようにもしています。
例えば、あまり知らない人からホームページを作ってほしいと依頼を受けて、作ったホームページはその後いろいろなクレームや追加要望が出やすく、それらはコストメリットが生まれにくいという独自の感覚があるので、うかつに美味しいシステム開発には食いつかないようにしています。
営業に人柄というコミュニケーションスキルが必要な様に、システム開発もコミュニケーションスキルが必要という事ですね。
改めて商売人ではなく、クリエーターでいたいと強く考えた今日のブログでした。
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