[LetsEncript] 自動更新エラーでてんやわんやの巻

2023/11/20

サーバー セキュリティ トラブル

t f B! P L
eyecatch みなさんが大好きなトラブル報告の回です。 独自にサーバーを立てて、webサイトを公開している場合、自分でメンテナンスをしなければいけません。 ましてや昨今では、http://~~という非セキュアなwebサイトは基本的に排除される勢いでの否定をされるので、 https://~~のTLSセキュリティ化しなければいけません。 まあ、多くの場合が、Let'sEncriptサービスを使っていると思うので、無料で利用はできるのですが、3ヶ月毎に更新をしなければいけないので、cronバッチにて、自動更新する処理をしている人も多いでしょう。

Let'sEncryptからのメール

かくゆう自分も自動更新している派なんですが、珍しくLet'sEncriptからメールが届きまして、次のような内容でした。 Hello, Your certificate (or certificates) for the names listed below will expire in 6 days (on 2023-10-04). Please make sure to renew your certificate before then, or visitors to your web site will encounter errors. We recommend renewing certificates automatically when they have a third of their total lifetime left. For Let's Encrypt's current 90-day certificates, that means renewing 30 days before expiration. See https://letsencrypt.org/docs/integration-guide/ for details. わかりやすく訳すと、 おい、お前 証明書が切れる6日前やで!ちゃんと更新せんかいボケ! ウチらのサービスは、90日ごとに更新せんといかんのやで。でもな、30日前からやないと更新できないから注意しいや! 詳しくはホームページみといて。 自動更新しているのに、このメールが届くということは、何やら更新が失敗した証拠だということは、即座に理解できました。

サーバーで手動更新作業

仕事の合間に、少し時間があったので、Let'sEncrypt証明書の自動更新が失敗したサーバーにログインして、手動で更新コマンドを実行してみることにしました。 すると・・・ $ sudo certbot renew Saving debug log to /var/log/letsencrypt/letsencrypt.log - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - Processing /etc/letsencrypt/renewal/example.com.conf - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - Cert is due for renewal, auto-renewing... Plugins selected: Authenticator webroot, Installer None Renewing an existing certificate Performing the following challenges: http-01 challenge for example.com Waiting for verification... Cleaning up challenges Attempting to renew cert (example.com) from /etc/letsencrypt/renewal/example.com.conf produced an unexpected error: Failed authorization procedure. example.com (http-01): urn:ietf:params:acme:error:unauthorized :: The client lacks sufficient authorization :: 192.168.1.1: Invalid response from https://example/.well-known/acme-challenge/tUX5u-WQKvqKjVPnpqTADnEuhM3Qy7MtE-XLQKLk2xc: 404. Skipping. - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - The following certs are not due for renewal yet: /etc/letsencrypt/live/example.com/fullchain.pem (failure) - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 1 renew failure(s), 0 parse failure(s) IMPORTANT NOTES: - The following errors were reported by the server: Domain: example.com Type: unauthorized Detail: 192.168.1.1: Invalid response from https://example.com/.well-known/acme-challenge/tUX5u-WQKvqKjVPnpqTADnEuhM3Qy7MtE-XLQKLk2xc: 404 To fix these errors, please make sure that your domain name was entered correctly and the DNS A/AAAA record(s) for that domain contain(s) the right IP address. ``` ※example.comは、対象のドメインを変換しています。 ※IPアドレスは、 192.168.1.1に変換しています。 ふむふむ、なるほどなるほど、あれがこーなって、そうなっているワケね・・・ って、なんやねんこれ、ワケわからんやんけ! とにかく失敗しているということだけはわかる。

解決編

でも、このエラー良く見ていると、ポイントは、以下の場所にあるみたいだとわかった。 Domain: example.com Type: unauthorized Detail: 192.168.1.1: Invalid response from https://example.com/.well-known/acme-challenge/tUX5u-WQKvqKjVPnpqTADnEuhM3Qy7MtE-XLQKLk2xc: 404 公開サーバーで、 https://example.com/.well-known/acme-challenge/tUX5u-WQKvqKjVPnpqTADnEuhM3Qy7MtE-XLQKLk2xc というリンクが404(Not foundでアクセスできないよ)エラーになっているらしい。 ん?そんなファイル置いてないぞ?! あ、そうか!Let'sEncryptって、対象のサイトに更新時に自動的にファイルを作って、それが正常に公開されるかということで、公開サーバーを担保しているというチェックがはいるんだった! んでもって、このファイルにアクセスできないのはなんで???? あ、以前.git対応でやった、.(ドット)から始まるファイルへのアクセスを禁止していたんだった! その時書いたブログ: Repo Lookout Reporterからのメール この時に、.gitだけじゃなくて、.(ドット)から始まるファイル(フォルダ)へのアクセスを全て断ち切っていたのを思い出しました。 先程のURLを良く眺めると、~~/.well-known/~~と、.(ドット)付きのファイルにアクセスしようとしてコケているようだ。 というわけで、Nginxを書き直して、無事にLet'sEncryptが正常更新できるようになったとさ。

あとがき

ちょうど三ヶ月前にやった操作での不具合報告という結果になり、思い出すのに時間がかかりましたが、三ヶ月前にはこんな事が起きるとは思いも寄りませんでした。 でも、こういうのサーバー運用であるあるだよな〜と思って、お客さんのサービスで使わなくてよかった!と胸をなでおろした今日の自分でした。 また同じエラーが出た時は、この記事で思い出すんだろうな〜という思い出未来の自分への手紙的な今日のブログでした。

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