[Javascript] csvファイルをその場でデータ化する方法

2023/11/04

Javascript Tool

t f B! P L
eyecatch 最近仕事で、csvファイルを扱う機会が何度かあり、いい加減何度も同じプログラムを書くのがイヤになったので、コピペできるようにコードを残しておこうと思います。

csvファイルの取り扱い方法

csvファイルは扱ってみると意外とめんどくさく奥が深くて、対応が難しく感じる事があります。 単純なデータの値を、,(カンマ)で区切っているcsvデータであれば、改行区切りしてから、,(カンマ)区切りで2重ループ処理で簡単に処理できますが、 値に改行が含まれる場合や、値に,(カンマ)や"(ダブルクォート)などの文字列が含まれる場合に、簡単な処理では正確なデータを取り出すのが難しくなります。 PHPであれば、csvファイルを直接読み込んでデータ分解してくれる、fgetcsv()や、レコードデータを分解してくれる、str_getcsv()という機能があり、比較的手軽にcsvデータの値を正確に取得する事ができます。 でも、今回は、Javascriptを使ってcsvをサーバーに送信せずにデータ化する方法をする必要があったので、そちらの方法を探してみました。

PapaParseライブラリ

実際に、「javascript csv データ化」と検索してみると、どのサイトにも、簡易csvのデータ化方法しか書かれていない状態だったので、chatGPT様に聞いてみたところ、 「PapaParse」というライブラリを教えてもらいました。 csvを正常にparse(データ分解)してくれるライブラリで、cdnでも配布されていて、手軽にcsvをデータ化できるようです。

ソースコード

html記述

以下のscriptタグを、ページヘッダなどで事前に読み込んでおきます。 <script src="https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/PapaParse/5.3.0/papaparse.min.js"></script>

javascript記述

Papa.parse(csv_string, { header: false, // 1行目をヘッダーとして認識する場合はtrue(行が連想配列データになります)、falseの場合は各行が配列データになります。 complete: (e => { const data = e.data // 分解されたデータ console.log(data) }) }) 上記のように、グローバルに設置されたPapa関数を使ってparseすることができるようになります。

直接ファイルを選択して読み込んでcsvデータ化するスニペット

上記のコードは、事前にcsvファイルを読み込んでおく必要があるので、固定のcsvファイルを対応する場合はいいのですが、webサイトで、csvデータを読み込んで処理をしたい場合は、入力フォームなどと連携する必要があります。 恐らく下記の方法が最も有効なのだと思い、スニペット化しておきました。

作業不フロー

  1. csv読み込みボタンをクリックして、csvファイルを選択
  2. csvファイルをajaxで読み込み、内容の文字列を読み取る
  3. 読み取った文字列をcsvデータ分解する

index.html

<!DOCTYPE html> <html lang="en"> <head> <meta charset="UTF-8"> <meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0"> <title>csv load</title> <script type='module' src='main.js'></script> <script src="https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/PapaParse/5.3.0/papaparse.min.js"></script> </head> <body> <button id='get_csv'>csv読み込み</button> <input type='file' name='csv' style='display:none'/> </body> </html>

main.js

class Main{ constructor(){ document.getElementById('get_csv').addEventListener('click' , this.click_button.bind(this)) document.querySelector(`input[type='file'][name='csv']`).addEventListener('change', this.change_file.bind(this)) } click_button(){ document.querySelector(`input[type='file'][name='csv']`).click() } change_file(e){ const file = e.target.files[0] const reader = new FileReader() reader.readAsText(file) // バイナリ処理したい場合は、readAsDataURL reader.onload = this.csv_string.bind(this) } csv_string(e){ const csv_string = e.target.result.trim() Papa.parse(csv_string, { header: false, // 1行目をヘッダーとして認識 complete: (e => { const data = e.data alert(data) }) }) } } switch(document.readyState){ case 'complete': case 'interactive': new Main() break default: window.addEventListener('DOMContentLoaded' , (()=>new Main())) break }

デモ

ボタンをクリックして、csvファイルを選択すると、内容がアラート表示されます。

あとがき

比較的簡単なプログラムにしてみたので、改造してお使いください。 inputタグを非表示にして、ボタンをわざわざ押させるのは、inputタグは、デザイン装飾がやりずらいので、別ボタンを使ってクリックしてもらったほうが、デザイン対応しやすいため、毎回こういう処理にしています。 この方式を使えば、実際のデータをそのままjsonなどにして、サーバーに送って処理することで、的確にデータの受け渡しもできるし、csvデータの即時反映にも役立ちます。 お試しあれ。

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