最近、他の会社の友人などから、「バックアップってどうやったらいいの?」という質問をよくされます。
この質問のおおよその原因は次のようなケースのようです。
- スマートフォンで撮影した写真で、容量がいっぱいになって困っている。
- フリーランスで仕事をしていて終わったプロジェクトのデータでパソコンの容量が少なくなってきた。
- 昔のデータが何処に行ったのか分からなくなったので、便利に取り出すにはどうすればいいのか?
同時期に、こんな風に複数の理由で、バックアップというキーワードでの質問があったのには、実はこのバックアップというのは、学問でもなく、学ぶ機会も少ない事で、みなさん路頭に迷っているのではないかと思い、ブログを書いてみることにしました。
バックアップって何?
パソコンのデータは、ゴミ箱に入れてゴミ箱を空にしたら無くなってしまいます。
でも、ゴミ箱を空にしても、ハードディスクを使っていた場合であれば、ディスクから直接リカバリーすることは技術的には可能です。
でも、完璧にリカバリーできるわけではなく、セクター単位でデータを取得するため、大容量の動画やデータファイルなどは、結合をしたりするのは、個人でやらないとイケなかったりするので、容量の少ないテキストファイルを復旧したり、小さな画像ファイルを救済できるレベルというのが、通常ですね。
無料で使えるリカバリー系のフリーソフトというのがあるので、いくつか紹介しておきます。
緊急に困った時に自分で試してみるのは悪くないかもですね。
Ease US
Ease USダウンロードページ
Wondershare Recoverit
Wondershare Recoverit ダウンロードページ
cleerfiles
cleerfilesダウンロード
話が脱線してしまいましたが、バックアップとは何かという質問に対しては、
データが消えないため(消さないため)の方法です。
バックアップの種類
使っているスマートフォンやパソコンの容量がいっぱいになってきたら、古いデータや、あまり使わないデータをバックアップしておいて、空き容量を増やすというのは、
一時退避バックアップです。
また、インターネットサーバーなどのように、使っているシステムが壊れたときのために、そのまま複製しておくことを、
冗長化バックアップと言います。
ブロックチェーンやWinnyなどの技術は複雑ですが、あらっぽく言うと、
分散型バックアップです。
このようにバックアップって、種類が存在するんですよね。
でも、どれも共通して言えることは、
データをコピーするという事でもあります。
バックアップ・アルゴリズムについて
次に、バックアップって単純にデータ(ファイルやフォルダ)をコピーしておけばいいと、最初は考えがちですが、バックアップが、ゴミ屋敷のようになってしまっては、何か合った時に、対象のファイルを探すのも大変になるでしょう。
また、データをコピーするのも、時間がかかる作業だし、バックアップを蓄積しておく装置(外付けハードディスクや、メモリースティック、その他ストレージサービスなど)も、そのうち容量が膨大に膨れ上がって困ってしまうでしょう。
これらをちゃんと管理するために、
バックアップ・アルゴリズムという概念をしっかりと知っておく必要があります。
バックアップアルゴリズムの詳細については、以下のブログに詳しく書かれています。
バックアップアルゴリズムを知らなければ、これからの時代苦労するかも
要約すると、
差分と
増分という意味を理解できれば、大丈夫です。
およそ1TBのバックアップ領域に対して保存できるファイル数は?
バックアップを考える時に、「とりあえず、1TBぐらいあれば今のところ何も問題もないです」と考えていると、スマホの写真や動画を数年保存したら、1TBなんてすぐに埋め尽くしてしまうことでしょう。
最近のスマホは写真も高画質だし、動画もハイレゾなどでの撮影が可能なため、一昔前よりも圧倒的に容量が大きくなることを考えると、今後もこの容量の肥大化は止まらないでしょう。
そして、ソレに伴ってバックアップシステムも容量をアップさせなければ、時代に反比例して、簡単に容量不足になってしまいます。
最近のスマホで撮影した写真は、4000pxぐらいのサイズで、1枚あたり4MBぐらいの容量になっています。
また、4K動画を1分間撮影すると、最大で400MBぐらいの容量になります。
これを1TBにどれだけ入るか簡単に計算すると、
写真は、25万枚
動画は、2500分
それらを別々ではなく、同時に保存することを考えると、次のような上限容量数になります。
写真: 10万枚
動画: 1500分
毎日写真を20枚、動画を1分撮影すると、
写真が5000日、動画は1500日で、上限容量に到達することが分かります。
写真は、13年ですが、動画は、4年ぐらいで上限に達してしまいます。
旅行なんかに行ったら、毎日これらの日じゃないぐらいの撮影をすることを考えると、スマホでのデータ使用量ってすごい計算になりそうですね。
無料で手軽な今どきのバックアップ方法について
こえれらのデータをバックアップするには、iCloudや、OneDriveなどは悪い選択ではないですが、サブスクモデルなので、容量に対して毎月課金が発生します。
もちろん、外付けハードディスクを自分で買ってきてそれに自分で保存をしていくという簡易な方法でもいいですし、
NASという自宅のLAN環境内(wifi環境内)においておくだけで、無線通信でデータをバックアップできるシステムもあります。
サーバーなどに詳しければ、自宅内に簡易にサーバーを構築して、ハードディスクをたくさん積み上げていけば、自宅内データサーバーができあがりますが、これはエンジニアの特権かもしれません。
ちなみに、Macもタイムマシーンという、パソコンそのものをバックアップしてくれる仕組みがあり、パソコンが壊れた時に、直前のバックアップに戻すことができます。
毎日夜にバックアップを取るようにしていれば、最悪前日の状態に戻すことは可能になるので、データが全部消えて困ることは無くなります。
あ、ちなみに、プログラマーデータは、githubがいいでしょうね。無料でほぼ容量無制限なので。(公開されてしまいますが)
あとがき
フリーランスをしている人達は、みんなそこまでITに詳しくはないので、みんなどうやっているのだろう?と言っている人がいて、確かにと思いました。
逆に、バックアップをちゃんとしているという人に出会ったことが無いという事を考えると、もしかしたらこれってみんなが困っている事なのではないかと考え始めてしまいました。
企業に対してはビジネスチャンスだし、個人であればレクチャーしてあげるチャンスなのかもしれませんね。
乱暴に結論を言うと、どの方法をとっても、ある程度の出費が伴うので、より自分にあったバックアップ方法を理解するというのが重要という事ですね。
ちなみに、ボクは、自宅大容量RaidサーバーでVPN接続方式です。※電気代掛かりますけどね。
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