経営者は会合するのも仕事です。
といいつつ、単にくっちゃべるのをエサに美味しいものを食べて、お酒を飲むのが目的なんですけどね。
普段修行僧みたいな生活をしているユゲタとしては、他社の社長さんなどからのお誘いがあると、大体美味しいものをごちそうしてもらえるのでホイホイついていってしまいます。(※心の声)
でも、無駄な話しをしているわけではなく、会社の会議室などで話せない内容などを、路地裏個室みたいな少し高額な居酒屋や、料亭などでヒソヒソ話するんですね。
従業員の秘密について聞いた話
とある会社の役員をやっている方(IT系で話が合うお友達です)は、自分の会社の従業員の話しをよくします。
ここ最近、自分の会社の従業員レベルがとても下がったとして、その理由が何なのかわからないのだそうです。
その人は、かなり強い口調で持論を相手に押し付けるタイプなので、おそらく従業員からみたら、パワハラ系上司という味方をしているのはわかるんですよね。
そして、従業員の質が落ちているわけではなく、会社の上司の威厳が無くなってきている(いわゆるナメられている)状態に気がついていないんだということが分かりました。
もちろん、そんなストレートな事をその人に直接伝えてあげても、おそらく理解できないだろうから、数名の共通で知っている従業員の人を例に、その人達にどうすべきかを少しレクチャーさせてもらいました。
でも、その人は他人を変えることに一生懸命で、自分が変わろうとしていないという点に気がつけていないため、英会話や高額なトレーニングジムに通っていることを自慢するのではなく、従業員と分かりあう思考改革ができれば、会社自体もレベルアップするのにな〜と思ってしまいました。
新規事業開拓を相談された話
これもよくされる相談なんですが、会社の今現在の安定して売り上げている商材とは別の新規事業を開拓したいという相談をよくされます。
これは、単に「アイデアをくれ!」という相談と、「技術的にサポートしてくれ!」という遠回しなお誘いがあり、
会社のめんどくさい契約手続きなどを行わずに、サークル活動のようにやりたがる経営者の方が、自分の周囲の経営者に数名いらっしゃいます。
正直、会社をまたいだビジネスは、契約をせずにやるのって、デメリット以外ありえないので、アイデアも技術提案も、ほどほどにして、相手の本気度を測っている自分もいます。
個人的に、こうした話で相手に対して自分が何を見ているのかと言うと、新規事業の話しをする時にみんなワクワクしながら興味津々にいろいろな話しを聞きたがるんですが、
なにかひとつアイデアを聞く度に、自分が好きか嫌いかを選別する経営者の人は、おそらく新規事業には手を出さないほうが賢明でしょう。
是非新規事業をやったほうがいいと思う経営者は、自分が好きではない話を聞いた時に、「自分ならこうやる」という視点での会話が繰り返される場合です。
これを、新規事業視点という風に個人的に言っているんですが、この視点を持っている経営者の人は、一緒にお仕事をするのがとてもおもしろく、おそらく会社の従業員の人達からも、尊敬されている人なのだということも分かります。
技術相談と、IT学習を混同してしまう話
ブログやラジオ番組で何度も言っていますが、「IT会社の経営者は、ITが苦手な人が9割」という現実は、笑い話のようですが、実際にそうなんです。
日本のIT会社は特にIT思考が足りていない経営者が多く、これはプログラミングという点ではなく、技術的にそうすればいいかという判断ができない経営者ばかりが、お金稼ぎの道具としてITを使っているという事にすぎません。
なので、大手金融機関などで発生するネットワーク障害や、国の機関での国民管理システムの不備などに対して、それを統括すべき人が自分の口で解決策も述べられなければ、何が最適解なのかも思考することができないようです。
小さなIT企業においても、似たような事が行われているため、日本のIT技術は、先進国で底辺であるという事実に気がついていない日本人が多いのだそうです。
技術に強い日本というのは、もはやオワコンな話で、ガラパゴスITという独自の屈折した思考と相反していることに気がついていない技術理解力をそのまま仕事の話しをする時に、
多くの経営者が「自分はITが得意ではないんですが・・・」という枕詞から話しを始める傾向があります。
あとがき
エンジニアの好きな「チョットダケデキル」とは、まるで違うこのニュアンスに、いつもうんざりさせられてしまいます。
とにかく、会社のシステムトラブルに困った経営者が、どうすればいいかという相談を去れた時に、まともに答えてもその解決ってされないので、提案するだけ損だと感じているIT事情を上から目線で見ているボクでした。
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