WEBサービスの開発初期について考える事 #2

2020/08/18

テクノロジー

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eyecatch 自分の利益しか考えていない人と話をすると、どうしても苛立ってしまう、ユゲタです。 前回、ビジネスにおけるIT相談をしてくる人がいましたが、IT知識が無いが故に、技術力がなく、さほど大きな特徴が無いにも関わらず、利用ユーザー数を拡大する計画を立てたがる経営者や、SNSで拡散すれば、すぐに利益が得られるほど利用者拡大すると思い込んでいる、経営者のなんと多いことでしょう。 どうやら、こうした経営者は、WEBサービスを、魔法の道具のように考えている感じがします。 こうした、異次元思考の相談者に対して、エンジニアは、現実に連れ戻して思考を正常なレールに乗せて上げる必要があるようです。

本日のIT謎掛け

「SNSでバズる」と、かけまして・・・ 「豊作の秋」と、ときます。 そのココロは・・・ イイネ(良い稲)が増えます。

細かなところは後回しにして、とくかく何かしら形にしたがる経営者に要注意

とにかくアイデアを実現したいという気持ちは分かるけど、何かしらの形にするために、「何か作って」とか「どういうのが作れる?」と、前のめりに相談してくる経営者は、脇の甘さを感じます。 もちろん、こちらの想定する工数に対する適正な開発費をお支払いするという経営者であれば、こちらにとってはありがたいクライアントさんになるのですが、 多くの場合、見込みが甘いため、サービス開発をして、製品ロンチをしても、その後ユーザー数が増えずに、閑古鳥が鳴いてしまう状態になるサービスが多々あります。 言われたとおりに作った挙げ句に、自分の作ったサービスが寂しい状態になるのは、それを作ったエンジニアとしても心が痛いので、こうなるまえに、徹底的にユーザーに対して、助言をして上げるようにしていますが、作ることを目的にしている経営者は、サービスが出来上がった直後に、熱が冷めやすい人が多いという事実にも気がついてしまいました。 まるで、プラモデルを作り終えた、子供のようですね。 キレイに飾らずに、乱雑におもちゃ箱に入れられている感じです。

数値計画が、大人数が利用する事を前提に作っている経営者に要注意

WEBサービスはどうしても、大手企業が行っているサービスと同じことをすれば、同じ結果がついてくるという、事業計画を立てがちなビジネス企画書が多いことにも気が付きました。 サロンなどで、写経をさせられる、事業計画書という自己満足資料を、意気揚々と相手にプレゼンテーションしてきますが、 お手本通りの数値マジックが書かれており、現在成功しているサービスの数値に対して、類似の事をすると、同一の伸び率、またはその、利用ユーザー数をベースにした考え、ひどい場合にはその利用者の横取りなども計画している場合もあり、 確かにその数値の利用者数があれば、かなりの利益率が考えられるし、社会的インパクトのあるサービスになり得ますが、WEBで拡散するという事を全くもって甘く考えている思考に、空いた口が塞がらなくなります。 少なくても、自己で、アウトプットしたツイートがネットでバズった経験や、そうしたコンテンツを持っているというのであれば、多少の信憑性は生まれますが、 肝心のバズらせる手法が計画されていない事の時点で、アウト宣告してあげないと、その後泥沼に陥るでしょう。

利益計画にコスト計画が見えない経営者は要注意

エンジニアが、自己サービスを開発して世の中に解き放つのは、かなり低コストでのスタートができると思いますが、 そうでない人が、サービス構築をするためには、エンジニアに開発を依頼しなければいけません。 そうした時に、当たり前ですが、エンジニアにこれからこれから拡大する予定のサービス構築を時間と人手をかけて行うにも関わらず、新人社会人の初任給よりも安い金額で作ろうと考えている経営者に過去に何度も出会ったことがありますが、 国内、受託開発会社に頼んだ時の半額ぐらいの金額で見積書を提出してあげても、ビックリして返答がなくなる経営者も、これまでに何人もいらっしゃいました。 自分の立ち上げた会社で、エンジニアを採用して、サービスを作らせる費用よりも、高くなることを承知で外部委託をする事ぐらいは、当たり前に理解しなければいけないのに、 こうした、思考の経営者は、自己利益しか見えておらず、コスト感も乏しいことから、一緒にビジネスをすると、利益感覚も無く、あらゆる麺でゆるいビジネス計画で進むことになるので、個人的には、初回の助言で終えて、実際のお付き合いはしない方が最善と考えています。

自分の経験上の話

とにかく、これからWEBビジネスを立ち上げようとしている人は、目をキラキラ輝かせて素敵な未来を語りますが、実際にそれを実現するための作業をしてあげる、新築を建てる大工さんの役割が、WEBエンジニアになることを考えると、 災害に弱い家を建てようとしていたり、違和感をおぼえてしまうような家は、建てる前にしっかりと伝えて上げる必要があります。 もちろん、そうした客観視点を伝えるために、WEBエンジニアは、日々最新情報も、根底の技術情報も、収集してコンサルティングに備えなければいけませんが、 これは、意見の反論を言うという行為ではなく、サービス公開をした後の、シミュレーションであると考えなければいけません。 そうしたディスカッションをすると、せっかく考えたサービスの悪口を言われていると受け取る人もいて、そうした打たれ弱い経営者は、WEBサービスを公開したあとのユーザー意見に打ちのめされる事は目に見えているので、その思いを込めて、徹底的に行ってあげたほうが良いと考えています。 それでも、前向きにWEBサービスを作ろうとする人に、開発業務をこなしてあげるポイントなどを、次回にまとめてみたいと思います。 チェケラッチョ!

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