誰もが知っている事ですが、インターネットを使う販売ビジネスは年々好調に伸びていっています。
これまでの物理社会から、WEBというネットの社会が、当たり前になりつつあります。
今の子供世代が大人になると、物理ビジネス自体が過去の遺物になることは間違いないでしょう。
だって、知らないんだもん。
資料
【2017年版】国内EC市場のEC化率まとめ|BtoBとBtoC
課金サイトの現状
私が知人から、とあるビジネスで「WEBサイトを作って欲しい」と頼まれて、サクッと構築してあげた時の話です。
もちろん有料の課金サイトも要望に含まれていたため、かつてZEUSというサービスでのクレカ連携を行った経験から、どこかのクレカサービスを使えばいいだろうと考えていた所、いくつかの落とし穴があったので、その点を共有。
まず、デジコン(デジタルコンテンツ)の有料課金サイトは、基本的に審査が難しいのだそうだ。
しかも、無名で売上実績が無い会社であればさらに厳しいことは聞くまでもない。
WEBにおけるECサイトは楽天モールのような、実際の品物をインターネットを使って販売するようなイメージであるため、品物が存在しない、データ販売をするという場合、これだけEC市場が発達した今現在でも、クレジット会社の対応はかなり冷たいという事実はあります。
そして、ついでにですが、少額決済や、取り扱うジャンルについても、中々厳しいルールが存在するようです。
まず、とある大規模なビックデータの中で、一部の検索結果データを販売する場合、「100円から」という設定にした場合、100円で決済が行える必要がありますが、ユーザーは当たり前ですが、必要最低限の安い商品を求めます。
クレカ決済APIなどでの基準は、商品にもよりますが、デジタルコンテンツは1000円が最低ラインと考えてもいいかもしれません。
Appleのアプリ課金などは80円とか100円などが当たり前に思えるかもしれませんが、それはAppleが自前で課金システムを持っているから出来ることなんですね。
しかも、端末と連動させる形で本人確認を取っているという非常にいいビジネスモデルであることもわかります。
そして、次に重要なのがジャンルです。
エロや違法サイトが、一般のクレカ決済はほぼ出来ないというのは、まあまあ創造できますが、競馬、パチンコ、宝くじなどのいわゆる「ギャンブル」系も、まあまあ厳しいようです。
もちろんこれは大手という看板があれば、クリアできるようですが・・・
Paypalについて
こうして辿り着く先は、世界の「Paypal」決済になってしまいます。
ただ、Paypal決済は、非常によくできた仕組みで、WEBページにタグを貼るだけで決済システムが導入可能という優れた利便性。
基本ルールは存在し、Paypal内での審査もあり、ユーザーも安心して全世界で使えるシステムになっています。
さらに決済手数料もまあまあ良心的というところで、ベンチャー会社が着手する決済手段としては、申し分ないでしょう。
そんなPaypalシステムを導入する際に、大きく2つの路線があるみたいなので、今回導入した工程なども踏まえて、備忘録として残しておきます。
まず、Paypal導入の2つの方法とは、
1. Paypalサイトで設定したHTMLにタグを貼り付けるだけの簡単登録
2. APIを使ってダイレクトに決済を行う、「Express Checkout」
上記2つの特徴は以下の通りです。
HTMLにタグ
文字通り、Paypalサイトで、決済ボタンを作成して、発行されたHTMLタグをWEBサイトに登録するだけなんですが、ここでの注意点は、ユーザーの個人情報や決済情報はPaypalに蓄積されるという事です。
ホームページを構築して、購入があればPaypalからメールが届き、商品発送する流れであれば、全く問題なく、Paypalの機能として「請求管理」や「ユーザー管理」なども存在し、小物販売するようなECサイトであれば、こちらの運用で問題ないようです。
また、HTMLの簡単な知識だけあれば、自分で構築して運用までできてしまうので、非常に効率的な導入が可能です。
Express Checkout
API連携機能になりますが、ある程度のサーバー知識や、プログラム知識が必要になります。
この機能を使うメリットは、WEBサイトでの情報管理が可能になるという点です。
具体的に言うと、商品決済した後で、誰が何を何個、いくらで買ったかという情報や、ユーザーの個人情報を実際のECサイト側で保持することが出来るようになり、その後自動的に商品発送を行ったり、専用システムへ情報を転送したり、Paypalがやってくれない作業を自分たちで構築することが可能になります。
ECの今後
そもそも、今回やろうとした内容のデジタルコンテンツ(情報販売)は、モノの発送が無く、決済したら、その場で自動でポイント付与するような処理が必要な為、この機能を使う以外の選択肢はありませんでした。
Paypal決済のみでなく、いま現在あるクレカ決済システムも、今後もっともっと便利になっていくことは間違いないですが、ビットコインのような仮想通貨対応をしたり、お金以外の物々交換によるEC決済なども、将来的に可能になるかもしれません。
大手会社のように自前で決済機能を構築するというよりは、こうした便利サービスを組み込めるフレームワークにしておくほうが、いち早くECサイトを構築、運用、変更できる大きなメリットに繋がります。
とりあえず、Paypal導入をする際に画像つきでのHowtoページはたくさん存在しているようですが、2017年現在の最新バージョンにあったものは無さそうです。
Paypalもどんどん進化していっているという事なんですね。
ということで、Paypal課金システム構築を最新版を使って解説するシリーズを予定しています。
興味がある人や、Paypalの連携プラグインなどを使っている人などいたら、コメントもらえると非常に助かります。
まずは、今回は、簡単な概要と、お知らせのみでした。
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