
何故、校長先生の話は長いのか?
小学校の頃からの長年の疑問でした。
最近、仕事でお話ししているクライアントさんの担当者さんがめちゃくちゃ話が長いという事に気がついた。
1回の打ち合わせで1時間の予定が毎回時間オーバーしてしまう。
この間なんか、3時間突入して、ビックリした。
本人は、自分の話が長いという事にまるで気がついていない様子なのがどうしても不思議で、
その人の気持ちになって思考してみました。
今回は、そんなコミュニケーション術について、考えてみたことをまとめてみました。
話が長くなる人の頭の中
話が長い人を観察していると、「伝えたいことが多い人」というよりも、「整理せずにそのまま出している人」という印象があります。
頭の中にある情報を、
一度編集してから話すのではなく、
思いついた順番でそのまま言葉にしている。
たとえば、
「結論 → 理由 → 補足」と組み立てれば1分で終わる話でも、
「理由 → そういえば → それに関連して → で、結論」という流れになると、平気で10分以上になります。
たまにこれが無限ループしてしまうこともあったり、ディープ思考モードに突入することもあり、5分話すだけのつもりが1時間になることもしばしば・・・
本人の中ではすべて必要な情報なので
削る意識がありません。
むしろ「ちゃんと全部説明している」という満足感すらある。
なんなら、
言いたいことを全て言うという思考になっている可能性も感じる。
つまり、話が長いのは能力の問題というより、
「編集プロセスの欠如」なんですよね。
なぜ自分では気づけないのか
これが一番の不思議ポイントですが、結論から言うと
「フィードバックが無い」からです。
多くの場合、聞き手は途中で止めません。
「長いな」と思っても、相手の話を遮るのは気を遣うし、関係性もあるので躊躇してしまいます。
結果として、話し手は、
「最後までちゃんと聞いてもらえた=問題ない」
と、認識します。
さらに厄介なのが、
話し終わった後の達成感です。
自分の中にあった情報を全部出し切ると、妙なスッキリ感がある。
これが
「良いコミュニケーションをした」という錯覚につながる。
つまり、「長い=悪い」という
学習機会が存在しないんです。
校長先生の話が長くなる理由
ここで、冒頭の疑問に戻ります。
校長先生の話が長い理由は、ある意味とてもシンプルです。
「誰も止めないし、止められない」から。
全校集会という場では、聞き手は基本的に受け身です。
時間制限が曖昧で、
途中で遮る人もいません。
さらに校長先生という立場上、「ちゃんと伝えなければ」という責任感も強い。
その結果、話はどんどん丁寧になり、どんどん長くなる。
これは、さっきの構造と完全に一致しています。
・情報を削らない
・フィードバックがない
・話し切ることで満足する
つまり、校長先生は“話が長い人の完成形”なんですよね。
面白く言い換えれば、「口長先生」かもしれないですね。
話が長い人との付き合い方
ここまで考えてみてわかったのは、「直そうとするのは難しい」ということです。
なぜなら、
本人に自覚がないから。
なので現実的には、受け手側の工夫が重要になります。
たとえば、打ち合わせなら最初にゴールを明確にする。
「今日はこの3点を決めたいです」と先に枠を作るだけで、
話の拡散はかなり抑えられる。
あるいは、途中で要約を挟む。
「つまり今の話はこういう認識で合ってますか?」と入れることで、
話の流れをリセットできる。
これは単なるテクニックというより、「会話を共同編集する」感覚に近いです。
話し手任せにしないことがポイントですね。
ちゃんとMCとして話を回すというスキルを身につけることが重要なんです。
あとがき
今回あらためて考えてみて気づいたのは、
「話が長い」というのは性格ではなく、
構造の問題だということでした。
そしてもう一つ。
自分もまた、誰かにとっての“話が長い人”になっている可能性がある、ということ。
これは自分でも自覚があるんですよね。
人と話すのが大好きなので、ずっと話をし続けることができるのが、自分の特技とすら思っています。
でも、話の長い人と話したら、少しだけ
話し方を見直したくなります。
結論から話す。
余計な枝葉を削る。
そして、相手の時間を意識する。
たったそれだけで、コミュニケーションはかなり変わるはずです。
「人の振り見て我が振り直せ」とは良く言ったものです。
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