
人は「正しい答え」を探しがち。
でも現実は、そんなに単純じゃない。
むしろ・・・
「間違えたときにどうするか」
の方が、よっぽど重要だったりする。
そこで出てくるのが、「思考の保険」という考え方です。
思考の保険とは?
自分の考えが外れたときの
逃げ道を用意しておくこと。
複数の仮説を同時に持っておくことで、より安全な保険になります。
最悪のケースを事前にシミュレーションしておくことで
「間違ってもくたばりにくい思考」
これが
思考の保険です。
なぜ人は思考を一点張りにするのか
誰でも、自分の考えを
正しいと思いたいハズです。
その考えも、
一貫性がある方がカッコいいに決まってます。
そうした判断を
シンプルにしたいと誰もが考えるんですね。
でもこれ、全部「気持ちよさ」優先している思考です。
現実は気持ちよさではなく、「変化」と「不確実性」でできているんですよ。
エンジニア的に言うと
・単一障害点(SPOF : Single Point of Failure)を思考に持っている状態
・フォールバックがない設計
・例外処理が書かれていないコード
こんな状態のシステム、本番に出せますかね?
もちろん、難しいですよね。
なのに人生になると、
一点張りを平気でやってしまう。
思考の保険の具体例
1. 仮説は最低2つ持つ
Aが正しいと思う。
でも
Bだった場合も考えておく
このように、常に「if文」を頭に持ってみる。
2. 最悪ケースを先に見る
失敗したら
何が起きるかを考えてみる。
その失敗が、どこまでなら許容できるかという
限界値を探ってみる。
リスクの上限を知るだけで、行動は軽くなるんです。
3. 撤退ラインを決める
ここまで到達したらやめる。
これ以上は
コストが見合わないと言うポイントを考えてみる。
これだけで、感情での
ズルズル継続を防ぐことができるんです。
4. 意見を固定しない
「今はこう思ってる」くらいに考えておくのがいいでしょう。
だって、状況が変われば更新することが簡単にできますから。
Gitでいうところの、
"rebase" 可能な思考とでも言いますか・・・
思考の保険がある人の特徴
思考の保険を持っている人は、決断が速く、間違いを認めるのが早いと言う特徴があります。
また、何かに失敗しても、ダメージが小さく、再起が早いので、周囲からは細かなことで悩まないように見えます。
でもそれはつまり、「強い」のではなく「しぶとい」人の印象が生まれます。
思考の保険がない人の末路
逆に、思考の保険が無い人は、一つの考えに固執して、当てが外れたときに全崩壊してしまいます。
そんな時に、言い訳が増えるし、軌道修正が遅れることもあり、安定感のない人のようにも感じてしまいます。
これは完全に、
ハードコーディングされた人生と言ってもいいかもしれませんね。
物事の本質と思考の保険
「これが正解」と言う単一的なゴールは、数学の答えや、歴史の史実ぐらいのもので、思考というものは1つだけが正しいというモノはありません。
重要なのは、正解を当てることじゃなく、当てが外れたり、失敗をしても壊れないことです。
未来は読めないけど、「外した時の設計」はできるという事です。
あとがき
思考にも
冗長性を持たせることが重要です。
正しさより
耐久性を持ち、仮説は
分散させることが保険につながります。
やめ時を決めるというだけで、気分もかなり楽になるんじゃないでしょうか?
そして最後に一番大事なことは、
「自分の考えを信用しすぎない」
ということですね。
間違ってもいいじゃない。だって、AIでも間違えるんだもん。
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